活動データ
タイム
35:04
距離
43.7km
のぼり
4560m
くだり
4560m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る2018/03/24(土)〜26(月) 蝙蝠岳(こうもりだけ) 標高:2,865m 所在地:静岡県 グレーディング: 名山: 国内標高40位 山域:南アルプス山塊 天気 1日目:曇り 2日目:快晴 3日目:快晴 登山第百九弾! ついに念願叶いました(T ^ T) やりました!冬の蝙蝠岳です‼️ いや〜それにしても、ラッセルほんとキツかった、、 何せ、その2日前?水曜に大雪降って、天気は回復したものの、御坂山地あたりですら真っ白⛄️ 最初の計画としては、4日間で南アに行きたいと思っていて、白根縦走を考えていた。 具体的に、北岳in笹山outで考えていた。 それか、まだ未踏である南ア中心の蝙蝠岳。 白根縦走の方がインパクトあるけど、八本歯のコルと農鳥小屋から西農鳥、農鳥にかけての岩陵が、少し怖くてイマイチ乗り気になれない。 一方、蝙蝠岳は、今年の1月に登った笹山から見たピラミダルな形が忘れられなく、荒川岳と塩見岳というメジャーどころに挟まれているのにも関わらず、したたかに構えている感じが好きだった。 また、周りの南ア好きの変態さんたちがみんな蝙蝠岳が好きで、自然と好意を寄せていたのかもしれない、、 そんな中、ちょうど大雪の日に、山仲間であるSさんと下界で女子会をして、相談したところ、あれよあれよと言う間に蝙蝠岳に行くことが決定した笑笑 アプローチとしては、新倉から伝付峠越えで二軒小屋に至るか、畑薙からひたすら林道歩きかの二択。 個人的には前々から伝付峠越えには興味あって、また、ただでさえ畑薙まで車でも遠いのに、そっから更に林道歩きなんて退屈なので、新倉から伝付峠越えのアプローチで決定。 一応、行動計画としては、初日伝付峠越え、雪の状態で最悪二軒小屋泊で、余裕があれば更に高度あげて幕営。 2日目は、ひたすら登り、蝙蝠岳の山頂で幕営するのが目標。 3日目は、日の出を山頂で見て下山。もしくは、塩見まで行って下山。時間なければ二軒小屋泊して4日目に伝付峠越え。 を、考えていた。兎にも角にも、雪の状態が全く分からなく、行ってみないとわからない。 そもそも、なんでこんなこと挑戦するに至ったかと言うと、自由な時間があるのはあと1年だし、それ以降3.4日も休み取れるのなんておそらくおじいちゃんになるまでない。それに加えて、今回の最大のキッカケになったのは、圧倒的に天候が良い‼️こと。確かに、先日の大雪は予想外だったけど、それを踏まえてもこれから1週間くらいは天気の崩れがなさそうで、こんな好条件が揃うのは一生で最初で最後なんじゃないかって思いがあったからである。 んで、「木金で、雪は溶けてるかもしれないし、とりあえず挑戦してみたら?体力勝負だけどね、ははっ」って話をSさんとしていて、その日は終わった。 そんなこんなで、ソロで初の伝付峠越え、蝙蝠尾根アタックが決まり、不安と期待でいっぱいいっぱいだった。 直前に、ラッセルのやり方ネットで調べたり、過去の冬の蝙蝠岳挑戦してる人探したりなどなど笑笑 いよいよ当日。新倉からスタート。 長い林道歩きをして、田代発電所入口到着。工事関係者の車もあったけど、一般客の車が一台停まっていて、「こりゃまさか、俺とおんなじ伝付峠越えするキチガイがいるんじゃないか」って期待した。 んで、まぁ地図に沿ってまずは八丁峠越え。これまた急登で、テン泊装備にはきつい、、 どうにかこうにか登りきり、沢沿いを上がって、保利沢小屋を目指す。 途中、心許ない橋や、いつ通れなくなってもおかしくないトラバース道があったけど、平常心を保てたのは、先駆者の踏み跡があったからだった。 「トレースがあるなら、だいぶ勝機は近いぞ‼️」 そして、保利沢小屋到着。なんか、小屋っていうより、工事の管理棟って感じで、なんか思っていたのと違う、、もっと、寂れた八ヶ岳の出合小屋みたいなのを想像していたので、プレハブ建っていてびっくりした。 そして、恐れていたことが、、なんと、保利沢小屋から先のトレースが無くなっているではないですか、、 そう、最初から先駆者と崇めていたトレースは、保利沢小屋の工事関係者のトレースだったのです。 ということで、ここからはノートレース。 「わーい、わーい🙌」 しかも、雪深くなってきて、ワカン発動。 ワカンってすげーんだなぁ、、 出合まで来て、いよいよ伝付峠への登り。 沢沿いの道と違い、登山道の感じが雪の上からでも分かって比較的歩きやすかった。 なんとか峠に着き、一面真っ白⛄️ 林道あるらしいけど、全くわからんかった。 少し、尾根を歩き、二軒小屋への分岐で曲がる。 ここからは下り。 伝付峠〜二軒小屋間の登山道には、50mごとに看板あって、わかりやすかった。 伝付峠での疲労度からすると、初日は二軒小屋で泊まるかなって思ってたけど、下りが案外早く降りれて、15時に二軒小屋ついた。 二軒小屋の冬季小屋に立ち寄ったけど、すごく居心地が良い。ほのぼのしていて、油断すると進む気を奪われそうになる笑笑 強い心をもって、チェーンスパイクはいらないと、小屋にデポした。 そして、少し歩いて蝙蝠岳登山口。 一度山に入ると、ずっと尾根伝いなので、水は雪を溶かさないと手に入らない。 雪溶かすのは面倒だし、美味しくないので、登山口付近の大井川から水を汲みました。 登山道に入ると、初っ端から急登です。 めげずに頑張りましょう。 1時間ほど歩き、中部電力管理棟の一部をお借りして幕営しました。 最高の幕営地かと思いきや、夜になると、けたたましい機械音を鳴らして、睡眠妨害されました。これは予想外。 2日目は、4時に起きて、ぼちぼち準備。日の出くらいに準備できて行動開始した。 初っ端から、岩尾根の急登で心を折りに来ます。 序盤はツボ足でも大丈夫。足首から膝下ラッセルくらい。テープ、ペンキの目印があるので、忠実に従いました。 徐々に高度をあげ、2200m過ぎたくらいの平坦なところかな?太ももくらいまで埋まるようになったので、ワカン発動しました。 そっからはずっとワカンです。この日、気づいたことは、日が昇って時間が経つほど、雪が緩んで、ズボズボはまるわ、滑るわで、状態が悪くなっていき歩きにくくなります。 そればっかりはしょうがないですね、、やはり、体力勝負ってとこですか。 徳右衛門岳手前の急登は、ステップ作ろうにも、雪が緩んで上手く作れず、本当に辛かった。 ヘロヘロになりつつもなんとか徳右衛門岳到着。 2599mで蝙蝠岳は2865mなのであと250mか、、 しかし、この一見数字でみるとたった250mが、とてつもなく大きかった。 まず、徳右衛門岳を過ぎると標高を下げ、小さなアップダウンが2つほどある。無積雪期ならなんともない道だろうけど、たっぷり積もったノートレースの雪で、下るのだってしんどい、ましてや登りは更にきついし、踏み抜くようなら心までおられる。 更に追い討ちをかけるように、ワカンと靴の間に雪がついて、でっかい雪団子になった。片足3〜4キロ以上あったんじゃないかな。 小さなアップダウンを終え、残すは山頂への登りだけ!ってところで、心体ともに限界を迎え、悪沢岳が見えるひらけたところに幕営した。 疲労困憊すぎて、適当に整地したら、とんでもなく凸凹で、しかも、テント張ったところと整地したところがずれて、足元が無いっていう悲しい一晩になった。初日は騒音、2日目は床で、睡眠を妨げられることになるとは、、 3日目は、2日目の挽回をするべく、蝙蝠岳で日の出を見るために3時過ぎに出発。テント置いて、軽装備だったので、昨日よりはいいペースで登れた。 森林限界超えると、クラストして、かなり歩きやすくなる。 やりたかった360°での星空撮影もできて満足。 ここからは、日の出タイム。たっぷり1時間楽しんだ。詳しくは写真をご覧ください‼️ 今まで見た日の出の中でもトップクラスに綺麗だったなぁ、、 とにかく、見たかった蝙蝠からの塩見のモルゲン見れて、文句ないです😌 塩見まで行く計画もあったけど、欲が満たされたので、下山することにしました。(正直、足が限界でした💦) テン場に戻り、撤収して下山です。 トレースあるってすごい楽⤴︎ 無積雪期のコースタイムより短い時間で下山できたんじゃないかなー 下山してからの大井川の水が美味かった‼️ 午前中に二軒小屋まで来れたら今日中に帰ろうと思っていたので、伝付峠越えします。 二軒小屋から600mの登りですが、これまた辛かった、、 極限まで疲労が溜まっている中、20キロ弱のザックを背負っての登りは戦いでした。 その戦いになんとか勝利し、伝付峠を越え、あとは下るのみ。 ラストの林道歩きは肩がもげるかと思いました。 正直、3日で帰って来れると思わなかったので、達成感半端ないです。 そして、あの日の出🌅どんなに辛くても、ご褒美があれならなんの文句もありません。 今シーズンのガチな雪山はこれで最後かな? ソロのフルラッセルは当分こりごりです。 でも楽しかった(^○^) 天気に感謝‼️ 〜追記〜 RICOHが販売してるTHETAという360°写真が撮れるカメラで撮影 THETA Ⅴ っていう最新版になりました‼️画質も良くなり、星空まで撮れますっ‼️ 2日目:中部電力管理棟からの星空 https://theta360.com/s/iBs4DtSQQbhT2CbKCDSIn17Zc 3日目:四郎作ノ頭付近からの星空 https://theta360.com/s/jNfI3VR8ngwRBqO8XT5LyriI0 3日目:早朝の蝙蝠岳直下 https://theta360.com/s/qsyPks87p6HCflJF8z3T0Qok8
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