【飛騨】輝山(てらしやま)(2063m)撤退の巻

2018.04.08(日) 日帰り

活動データ

タイム

05:53

距離

4.9km

のぼり

484m

くだり

482m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 53
休憩時間
1 時間 4
距離
4.9 km
のぼり / くだり
484 / 482 m
5 53

活動詳細

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 夜8時。雪景色の平湯着。雪の散り敷く露天風呂にひとけはない。1人、のんびり冷えた身体を温める。ぬくぬく気分で脱衣所に立つと、1人の男性客の顔がのぞいた。続いて彼の中2の息子さん。  その不安顔の男性が口を開いた。「地元の方ですか?」「いいえ、愛知から」「僕は神奈川から。兼六園に行きたいんですがね、道路状況とかどうかと思って」「飛騨清見から福光まではチェーン規制ですよ」「実は夏タイヤなんです」「え~!まぁ、夏日が続いてたからね~」「41号で富山に抜けるのはどうでしょう」「凍結防止剤が撒いてあるけど、この雪じゃ交通量の少ない時間帯はやめた方がいいかも」息子と2人旅かぁ。いいな!  翌朝、安房峠道路の出口で山支度してると、WCから1人の男性。「このシャツ1枚なんですよ。」「えっ!氷点下ですよ~。まさか夏タイヤとか」「そうなんです。静岡は暑かったし・・・」。目の前では、富山ナンバーの男性が車のトランクからスタッドレスを出して夏タイヤとはめかえ中。一気に初夏の陽気になり、一度は夏タイヤにしたものの・・・って感じ。曰く「まさかですよね、冬に逆戻りっ(+_+)」  平湯峠に車を回し、平湯峠道を歩く。マイナス6℃。目指す尾根に取り付くが、予想外と言うか予想通りと言うか、ヤブが濃すぎ。何年か前、アカンダナ山と白谷山&焼岳を周遊したのはこの時期だった。残雪量が同じなら楽勝とも思えた輝山。けど、そうは問屋が卸さなかった。この時期の夏日の連続は異状だ。先週は家族のヤボ用もあり、今週回しでさらに融雪も進んだ模様。でも、来シーズンに宿題を残すのも何だかな~ってことで、無理を押して駆けつけた結果が、この有様。  初めから今回の撤退を予感していたわけじゃない。のるかそるかの大一番でも、体力と根性で何とかなりそう、というオプチミズム(笑)もあった。  ヤブを避けて木立に逃げるが、鉄塔に立つ頃にはその楽天主義に黄信号が点灯する。急登に喘ぐことひたすら。足取りも重く、雪まみれで散々。思い出したかのように短い雪稜が現れる。もう少し高度を上げれば雪がつながるかと臭わせながら思わせぶりのヤブ地獄。平湯峠に周回するプランを早々に放棄する。大体、オレはいつも担ぎすぎてるよな~と歩荷っぽく詰め込んできた荷をデポ。先行き暗いままに林道に飛び出した。  サーモスの熱いお茶に憩いながら、イオンのカンテボーレで買ったパンを喉に流し込む。さあ、どうしてくれよう。今回は偵察山行に徹してもいいんだけど、深追いはやめて次年度の楽しみということで(笑)。  さてさて、せっかく積んできたスノーシュー。ピストン止めて林道使って下るのもよかろう、と。ただし、一つ問題があった。デポしてきた愛用の山グッズが僕を呼んでいる。でも、まぁ何とかなるぞ、とここでもまた脳天気にスイッチが入った。  この林道、よくある廃林道だった。灌木が飛び出す程度なら、まだしもだ。あろうことか、林道が崩壊地に飲み込まれている。それでもさして苦労もなく元の林道に復帰できた。屈曲点にザックを置き、デポしたブツの回収だ。ミッションを終えて林道の雪をかき分けると、ふきのとうが凍えている。寒かろうに。春はすぐそこだよ。  後は駐車地まで鼻歌交じり♪ということで。めでたし、めでたし。

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