活動データ
タイム
14:15
距離
54.8km
のぼり
538m
くだり
546m
活動詳細
すべて見る「2度とやるもんか!」と大魔王さんは彼のブログに記している。私も同感であった。しかし、前回棄権して悔いが残った。いや、棄権しても「2度とやるもんか!」と思うほどの苦痛を味わった。今回は完歩したら「2度とやるもんか!」という覚悟で臨んだ。 準備と訓練 前回参加したのは三年前である。二度とやるまいと決めていたのを再び挑戦しようと思ったのは、まず九重 1day 17を達成できて自信がつき、長距離歩行のノウハウを学べたこと。次にまおさん、いずみさん、大魔王YJさんが今回は参加されることがきっかけとなった。かなりギリギリになって参加申し込みをしたが、それでもまだ二日間とも悪天候ならば参加取り消しをしようと決めていた。前回、土砂降りの中を長時間歩いて心が折れかかり、脚の痛みでリタイアしてしまったからだ。雨、肉刺、痛み、時間制限、これらが心が折れ、リタイアする要因となる。それで今回はそれぞれに対策を練った。 雨対策 過去の大会は毎回雨に見舞われた。私も前回それを経験して、今回も雨に見舞われることを覚悟していた。前回防水加工されたレインウエアを使用して蒸し風呂状態を味わった。ザックの中の着替えも湿らせ、着替えても気持ち悪さが続いたので、ポンチョにしようかとギリギリまで悩んだが、結果的に二日間とも晴れの予報だったのでポンチョをザックに入れずに軽量化が図れた。 肉刺(まめ)対策 前回より脚力が落ちていないかどうかを確かめるために、糸島半島を一周してみた。歩けた。脚力は落ちていなかった。しかし35キロ地点手前から膝の後ろ側に痛みを感じ、終盤で足の裏側に肉刺の違和感を感じた。この時はこと無きに終わったが、靴をどうするか悩んだ。 まおさんたちがアルトラの靴を蛸也さんの勧めで購入して試し歩きされているのをブログで拝見した。私もそれを購入し、天神から自宅まで二度、約17キロを歩く練習をした。 アルトラの靴は大正解であった。衝撃吸収性が抜群で、足の痛みも出ず、肉刺もできることなくアスファルトの110キロの道のりを歩き通せたのはこの靴のおかげであると言っても過言ではない。歩きながら蛸也さん、まおさん、いずみさんに感謝していた。 心構え 一周練習の時に痛みが出たと述べたが、痛みをがまんしながら歩いていたときに気づいたことがあった。痛みを引きずってゆっくり歩くのと、痛くないんだと自分に言い聞かせ、ごまかして早く歩くのではどっちがより良い選択か?ゴールまでの全体で使う運動エネルギーは同じなのだから、後者を選択して少しでも早くゴールした方が痛みから早く解放されるのではないか。そんなこと出来るはずがない⁈ いや今回はやらねば! そんな心構えがこのとき出来上がった。 痛み止め薬 今回は痛み止め薬にコムレケアゼリーと病院でもらったトラムセットを持参した。前者は足のつり防止用、後者は腰の痛み、その他の痛み防止用である。痛みが出たときや食事後にそれらを同時に服用した。かなり効いたようだが、使い過ぎて終盤で副作用が出た。二日目深夜から眠気に襲われそれが翌朝10時を過ぎてもずっと続いた。これは薬のせいではないだろうかと思いつつも我慢して歩き続けてた。そして気温の上昇とともに気分が悪くなり、吐き気を催したので藤棚の下で約30分間横になった。その後少し回復してまた歩き出したが、これから先ゴールまで水だけで我慢しようと決めた。 応援 二周目、三坂の交差点手前でdayanさんとkuronboさんが応援に駆けつけてくれた。びっくりした、嬉しかった、元気が出た。仲間がいることのありがたさを改めて感じた。 スタート スタートしてから間も無く、普段はマラソンをしているという同年輩のH氏と一緒に歩くことになった。彼は私よりもテンポが速く、私は引っ張ってもらう形となった。これはラッキーな出会いであった。ところが一周後彼が遅れ出し、次のエイドで足首の痛みのためにリタイアしてしまった。それから先はずっと私の一人旅となった。でも彼のリードのおかげでかなり時間を稼げたのは間違いない。もう会うことはないかもしれないが「ありがとう。」と言いたい。 感謝 今回完歩できたのは自分一人の力だけではない。九重1day 17を通してまおさんに「食べなくてもやれる。」と聞いたときは何のことかわからなかった。実際自分で体験して「あ〜これなのか!」とわかった。それ以来私はinゼリーだけを持って山に行くことが多くなり、今回もinゼリーと水を中心とする食事法で乗り切ることができた。またアルトラの靴のこともまおさんたちから教えてもらった。これが無かったら、おそらくまたリタイアしていたであろう。大魔王さんには痛み止め薬のことを教わった。また音楽という言葉から、もし完歩できるならゆずの「栄光の架け橋」を聴きながらゴールしようと決め、その通りになった。 途中、ヤマップ飲み仲間の方々からたくさんの応援LINEが入っていた。そしてdayanさんとkuronboさんの駆けつけ。どんなに励まされたことか。皆々様に感謝である。 「ありがとうございました‼️」 尚、軌跡は二周目からしか取っていません。 追記 この文章を書いているとき、何度も涙が溢れ出た。特に二人が応援に駆けつけてくれたシーンを思い浮かべたとき涙が止まらなかった。この大会は棄権したら苦痛しか味わえないが、その先には感動の涙が待っている。私の頭の中では今でも「栄光の架け橋」が鳴り止まない。
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