活動データ
タイム
01:36
距離
3.2km
のぼり
331m
くだり
331m
活動詳細
すべて見る山頂に僧坊の数多並び立つ霊山、飯道山。ここは双耳峰状になっていて、二の峰に僧坊の遺構が累々と残っている。 宮町の駐車地に着いてみると、スペースは最後の一台だった。さっそく鳥居をくぐって石段を上がります。登山客や参拝客が次々に降りてきます。参拝と言っても健脚でないと登れないような急傾斜の坂道。親子づれ、夫婦であったり、年配の方も何組か下ってきます。 急坂を下ってくるその表情は、さすがに緊張気味ながら、明るい挨拶の声。それもそのはず、それぞれの祈りを捧げて満足な表情が見え隠れしています。 金亀水脇の石段を上がり、飯道神社の開放的な鳥居をくぐるとシャクナゲまさに真っ盛り。拝殿の奥には、国の重要文化財の本殿。すぐ裏手には重厚なイワクラがそびえ立って荘厳さを添えている。 きびすを返して僧坊跡を反時計回りに歩いて飯道山を目指した。登山客とすれ違いながら歩くと、山頂付近から子供のヤッホーの声が響いた。 家族連れと入れ違いに山頂を独り占め。切り拓きからは、三上山に金勝アルプスが覗く。陽を遮る場所のない明るい山頂に憩い、下山開始とする。「杖の権現茶屋休憩所」に降り立ち、林道をぽくぽく歩く。僧坊跡周辺を時計回りに歩けば東照宮跡に飛び出す。 神仏習合以来、中世から近世にかけて修験の一大聖地だった飯道山。廃寺となってさえ、その霊験を求める人々の信仰を集めている。そんな賑やかな山中は、世俗の垢にまみれた僕の心を敬虔なものにしてくれただろうか。
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