活動データ
タイム
22:42
距離
41.6km
のぼり
2337m
くだり
3580m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る屋久島へ行こう…そう思ったのは、本やYAMAP日記に出でくる0to0かきっかけだった。宮之浦港から宮之浦岳に登って尾之間へ、海抜0mから1935mの頂に登り、再び海抜0mへと下るロングトレイル。いつの日がやるべく、今回は初登頂となる九州最高峰の宮之浦岳に登ること、未だに屋久島で歩いていないルートの確認も含め、GW前半の休みを1日前倒しして、ソロで遠征に行ってきました。 day1:紀元杉〜淀川小屋 4時に起床、準備を済ませて5時に自宅を出発。車で一路鹿児島港へ向かう。10:20鹿児島南埠頭からトッピーに乗船。ここで事件が起きてしまった…。 コンビニで買い物して、ポケットの中に入れたはずの紙幣が無くなってることに気付く。もしかするとiPhoneと一緒のポケットに入れていたので、iPhone取り出した時に落としてしまったのかも…一気に青ざめてしまった。財布と銀行カード、クレジットカードはあるが、現金は3,000円のみ。どうしようかとGoogleで『屋久島 ATM』を調べたところ、安房港の近くに郵便局があり、現金を引き落とし出来ることが判明。安房港の到着が13:05で安房からバスが出るのが13:33なので歩いて十分間に合うので、郵便局まで行って無事に現金を引き落とすことができた。気を取り直して、安房バス停からバスに乗って紀元杉へ向かう。 バスでグイグイと標高を上げて、1,230mの紀元杉バス停に到着。紀元杉、川上杉を眺め、屋久島の独特の雰囲気を楽しみながら、ロードをしばらく歩き、淀川登山口へ。登山口で『世界自然遺産屋久島山岳部環境保全協力金』2,000円(日帰りは1,000円)支払い、淀川小屋へ急ぎ足で向かう。予定より30分早く到着し、テン場にテントを初幕営した。早い夕食を食べて、小屋周辺を散策して、日記を書いてその後は次の日に備えて早く就寝。 day2:淀川小屋〜宮之浦岳〜永田岳〜高塚小屋 夜中の0時に雷光と地響きの音を感じ、目が覚めた。まさか雷雨??と思ったが、雨は降っておらず…小屋から出て来る人のトイレに行くヘッドライトの光とバタンという音だったようだ。その後は一睡も出来ず、寝たり起きたりを繰り返して4時前に起床した。 朝食は軽く、バームクーヘン、カロリーメイト、スポーツようかんを食べて、テント撤収して5時過ぎに淀川小屋を出発。淀川小屋からの登り道は寝起きの体にはかなりきつかった。しばらくすると夜が明けて、ほどなくして花之江河に到着。ヤクシカが見られるポイントだったか、この日は残念ながら見られなかった。花之江河から投石岳、安房岳、翁岳の山腹を巻くような道を歩いている時に、突然お腹が痛くなって立ち止まってしまう。投石平で食べたドライマンゴーの行動食が合わなかったのか…とりあえず応急処置として、ストッパーを飲んでゆっくりと先へ進んだ。栗生岳の急登を登る頃には少し落ち着いてきたので、そのまま一気に宮之浦岳の急登へ。。。そして遂に、九州最高峰で日本百名山の1つ宮之浦岳に登頂。登頂した瞬間は最高に嬉しくて、宮之浦岳から眺める360度のパノラマに感動したのか涙が出た。思わずInstagramにも投稿する程、かなり興奮してたのかもしれない。 ここまで予定より2時間巻いていたので、焼野三叉路まで歩いて、お腹もすこぶる調子良くなったので、永田岳へ寄り道することにした。宮之浦岳から見た永田岳は本当に美しく、天空の楽園と思うほど…登ってみたいという気持ちにさせられてしまった。ザックを急登の手前でデポして、一気に登って永田岳へ登頂。ここから見る眺めも圧巻で感動して立ち尽くす。。。 その後は、焼野三叉路へ戻り、この日宿泊予定の新高塚小屋へ向かう。新高塚小屋の到着時間が予想で12時過ぎ…。早いので高塚小屋まで巻こうと考えてる時に、右膝の少し下あたりを強打してしまう。かなりの痛みに耐えつつなんとか高塚小屋まで到着したが、膝からは血が染み出ていて少し腫れて、無理し過ぎたこと少し反省…。応急処置をして、テントを幕営した後は水汲みも兼ねて、縄文杉を見に行く。縄文杉は久しぶりに見たが、前よりは展望台が整備させれていたのか、なぜか大きくなった様に感じられた。水を汲んだ後はテントに戻り、14時に昼食のラーメン食べて、昼寝して、16時に夕食の親子丼を食べて、次の日の作戦と日記を書いて、即気絶して翌朝までゆっくりと熟睡…。 day3:高塚小屋〜白谷雲水峡〜楠川〜宮之浦港 前日に長く歩いた影響から、目覚めはスッキリして4時に起床。前日と同じバームクーヘン、カロリーメイト、スポーツようかんを食べて、テント撤収して夜明けの少し前に出発。縄文杉を再び見に行ったが、夜明け前なのが前日見たのと違って、格別に美しく感じられたのは何故だろうか…。薄暗い空が雰囲気を醸し出してる様だった。じっくりと眺めて、下りメインのアップタウンを繰り返す登山道を歩き、ウィルソン株に到着。朝が早いのが誰もおらず、ひとり占めてウィルソン株のハート形を納得するまで何回も撮り、贅沢な時間を過ごす。この日はGW前半の2日目なので、荒川登山口からのトロッコ道で何百人とすれ違う可能性もあるので、急ぎ足気味で大株歩道へ入る。トロッコ道を歩いていると予想通り何百人とすれ違い、何回か『おはようございます』と挨拶をしたのだろうか…本当に人が多くて先に進まなかった…。 楠川分れから辻峠に向かい、この日唯一の登り道に差し掛かる。ここで1匹のヤクシカに遭遇した。ヤクシカは本当に美しい瞳をしていて、眺めているだけでこれまでの疲れが一気に吹き飛んだ。辻峠を越えて、ザックをデポして太鼓岩へ向かう。手前の急登を登り切るとそこには圧巻の風景が待っていた。宮之浦岳があんな遠くに見えて、よくここまで歩いてきたんだなーとしばらくの間立ち尽くす。。。その後は、白谷雲水峡の苔むすの森、屋久杉を眺め、沢のせせらぎを聞きながら、白谷広場へ出る。 ここから宮之浦港へのバスが出ているが、時間に余裕があったので、迷わず楠川歩道へ入り楠川温泉まで寄ることを決断。しかし、楠川歩道は急坂の激下りでそんなに甘くなかった。その影響か…左脇腹が痛くなり、昨日痛めた右膝下のあたりが痛み出して、少し進んでは、少し休む感じの繰り返しに。楠川歩道を抜けて、Googleのナビに頼ったのが悪かったのが、迷走して無駄な体力を消耗してしまう。紙地図を取り出して、抜ける道を探し出してなんとか楠川集落から楠川温泉へ。楠川温泉は屋久島の数少ない温泉で、ヌルヌルのお湯が気持ち良かった。ここでしばしの間身体を休めて、コーラー飲んで、その後は宮之浦港へ向かう。 しかし、左脇腹と右膝下の痛みからなかなか先に進めず、リタイアしてバスに乗ろうかと考えていた時、好きなcafeの文字が目に入った。時間もまだあるし、お店に入って屋久鹿レッドカレーラーメンとプリンパフェ、ヒーコーを頂き、エネルギー満タンに…。残りの2キロを歩いてどうにか宮之浦港へ到着し、3日間の屋久島遠征は幕を閉じた。 0to0の2/3にあたるルートを歩いて、楽しいけどそんなに甘くはないと思い知らされた。今回は3日間とも晴れて、しかも下りメインだったので、残りの1/3の登りが加わったらさらに厳しいと思う。もう少し上半身を鍛える、ザックを軽くするとか本気で考えないと…と痛感した。これらの条件をクリアできた時、今度は0to0に挑みたいと思う。 久しぶりにかなーり長い日記になってしまったが…ここまで読んでくれてありがとうございました。
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