活動データ
タイム
12:00
距離
0m
のぼり
0m
くだり
0m
活動詳細
すべて見る2015年 10月19日 蓮華温泉から白馬大池経由、小蓮華岳 日帰り 平岩駅から蓮華温泉への林道が10/20より冬期閉鎖になる直前の山行。前日夕方に蓮華温泉に到着、宿泊させて頂き午前5時に白馬大池に向けて上り始める。霜で沢に渡してある丸太の橋がツルツルになり、慎重に渡る。温度計の表示は5度。落ち葉のにおいが森に立ち込め、晩秋の香りが清々しい。「蓮華の森」の看板を過ぎるとジグザグの登りになる。道はよく整備され、秋は踏み込まれているので歩きやすい。霧が立ち込めて視界が良くないが、一時間程度で雲の上に出て空が明け始める。「天狗の庭」に到着すると朝日岳山頂に陽が当たっていた。「天狗の庭」から上は傾斜が緩やかになり、涸れた小さな沢を幾本か渡り、南方向に距離を稼ぐ岩の多い道になる。晩秋の白樺が美しい。8時に白馬大池到着。小屋はすでに冬期閉鎖中で辺りは静寂に包まれている。幕営中のカップルが一組、何やら楽しそうに撤収されていた。 大池の静けさを満喫しつつ一服してから雷鳥坂にとりかかる。船越の頭までは順調に高度を上げていく。振り返ると眼下に白馬大池の周辺が山上の楽園の如く見える。雪倉岳—朝日岳—栂海新道方面の稜線がよく見渡せる。船越の頭以降は小ピークが4つ続き、なかなか小蓮華の本ピークに至らない。周りの景色を楽しみつつピークを越えて行き、10時半に大きな剣が刺さっている小蓮華の本峰に到着。 天気は快晴、気温12度、時々吹き付ける突風の合間はほぼ無風で、陽が暖かい。 白馬の稜線、黒部側は薄雪を冠っているが、小蓮華岳山頂はまだ無雪。小蓮華岳の山頂を独占する贅沢。コーヒーをわかし本を読みつつ、結局山頂で一人幸せに2時間半を過ごしてしまった。 午後1時に山頂から下山開始、陽が傾き陰が長くなり始めている。信州側南側の谷を覗くと白馬大雪渓の寸断されている様子が良く分る。写真を撮りながら大池に3時着。大池で自然園方向への道と分かれ、陽が落ちていくのと競争しつつ、蓮華温泉への下りを急ぐ。よく踏まれている道で危険箇所はなく、強い斜光線の中の白樺林が美しい道を小走りに進む。天狗の庭の先、本来なら蓮華温泉が見え始める地点では、谷底一面が霧に沈んでおり急に道が暗くなる。蓮華温泉に5時過ぎに到着した際はヘッデンが必要な暗さとなっていた。 清々しい一日で、本日出会った登山者はわずか2パーティ計3名。標高差約1300メートルを往復した割には疲労が少なく想い出に残る幸せな一日であった。
もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。