活動データ
タイム
14:37
距離
29.0km
のぼり
2307m
くだり
2303m
活動詳細
すべて見る!! iPhoneのけたたましいアラーム音で目覚める。1:30…そうか、起床時間だ。それにしてもiPhoneのこのアラーム音、心臓に悪い…急いで身支度して宿を出る。御座石鉱泉のお母さん、お世話になりした。コッソリ音を立てないように、と思っていたが、玄関を出た途端飼い犬のシロちゃんにガッツリ吠えられた。 暗い林道を運転して中央道に乗り、諏訪SAで現金を調達しガソリンを入れ、一気に伊那インターへ。まだ暗い伊那の街、高遠の城下町を通り、戸台川沿いの登山口駐車場へ。5時過ぎ。長野県警の詰所で登山届を提出、注意事項を受ける。今日はこもれび山荘までにしといたほうが良いですよ、とアドバイスを受ける。うーん、悩ましい。 広い河原をもつ戸台川沿いをあるく。快適だ。渡渉、後程雪の中を歩くことを考えると靴は濡らしたくない、サンダルに履き替える。水は膝くらいだが、水流が結構あり、雪解け水が冷た~い。2度サンダルに履き替えた。その後山際の林の中の道を歩き、八丁坂を登る。やはり寝不足が響いて、疲れが来ている。なんとか5時間弱のほぼコースタイムで新しく綺麗なこもれび山荘へ10時前に到着! 今から山頂に行って帰ってきてもコースタイムだと7時間。帰ってきても午後5時という計算。もし、今日仙丈ケ岳へ行くと、今日は登り(小屋まで)→登り(山頂まで)→くだり(小屋まで)で明日はくだり(戸台川の登山道まで)。今日の強行ピーク・ハントを考えているのは、実は翌日午後六時に回転ずし屋を予約しているからだ。しかし、今日の疲労を考えるとこの配分はフェアじゃない。午後になると雪も緩んではまって前に進めなくなる可能性もある。やっぱり今日は小屋でゆっくり過ごそう。 一泊夕食付で7500円。今日は3名しか客がいないらしく、「ゆっくりしていってください」とのこと。そう、5時間かかる戸台川ルートしかここへアプローチする手段はない。だから敬遠する登山者が多いのだ。例年は戸台川の方からバスが通っていて連休は賑わうとのことだが、今年は道が崩落してしまったらしい。 ビールを一本のみスタッフと明日の予定を相談する。東京に6時までに帰るとなると朝3時には登山開始かなという結論。結構ハードですね、とのコメント。だが連休を家族団らんで素敵に締めくくるためにやるしかない。 昼まで寝る。寒くてあまり眠れなかった。昼ごろ客のもう2名、名古屋からいらしたご夫婦が小屋に到着。お昼にパンとビールと日本酒を買って飲み食いしながら、少しお話をした。このご夫婦は登山歴も長く、いろんな山に登っているとのこと。明日は風が強いので、仙丈ケ岳頂上まではいかず、手前の小仙丈ケ岳まで行って景色を楽しむんだとか。余裕のある山の楽しみ方だ。明日は風が強いのか、撤退も考慮しとかないと。 午後は明日の準備をしてまたひと眠り。17時の夕食時間に起こされる。オーブンで焼いたっぽいチキン。夕飯後は棚に豊富に並ぶ本をパラパラめくってみたり。そして18時半には就寝。目覚ましを1:40にセット、昨日とほとんど一緒だ。昼は寒かったので冬用のアウターを着て寝る。 朝2時前起床。よく眠れて、スッキリした感じ。あまり寒さを感じない。今日はいけそうな気がしてくる。昨日買っておいたパンをお茶で流し込み、靴を履いてスパッツをつけ、朝2時半前に出発。ヘッドランプを付けて樹林帯の急坂をずっと登る。月が明るい。朝4時過ぎ空が白んでくる。大滝頭で休憩し、アイゼンを装着。ここから小仙丈ケ岳へ向かう途中で日の出を迎える。4時半すぎに甲斐駒とアサヨ峰の間から顔を出す太陽。今日は良い天気になりそうだ。そういえばあのご夫婦は4時半出発だったな、そろそろ出たかな。 雪の急登を登り、小仙丈ケ岳へ。おー、山が良く見える。北アルプスも中央アルプスも見える。そういえば今まであまり中央アルプスってみたことなかったな。そして仙丈ケ岳のカールが見える。 カールへ向かって雪と岩の混じった稜線を気分よくあるく。意外と風がない。カールを横目に急登を登ると、そこは標高3000メートルの稜線。人生初の3000mの世界。風が出てきた、結構強めだが、今年経験した天狗岳(北八ヶ岳)の風に比べればそよ風のようなもの。 藪沢カールのモラッセと小屋を観ながら最後の雪の坂を登り、「仙丈ケ岳」山標をみる。山頂はひときわ風が強かった。一人だけの山頂。3033m。周囲を見渡す。白峰三山と南へづつく南ア稜線、奥に富士山。鳳凰山、甲斐駒、八ヶ岳、北アルプス、そして中央アルプス。これは素晴らしい。これらの山々からは仙丈ケ岳も見えているということか。カールの美しい南アルプスの女王をここに配置するなんてよくできてる。もう一見渡し、今年登ってきた山々を思い出す。 帰りはストックからピッケルに変えて慎重に降る。小仙丈ケ岳下の急斜面はシリセードで。スピードが出過ぎてピッケルで止める。こりゃ雪訓に最高な斜面だね!大滝頭にいたるまでにご夫婦に追いつく。さきほどの斜面は登らなかったらしい。風がないことを多少悔やんでいる様子。強風の予報がなければきっと上まで行きたかったのだろう。 9時には小屋に着いた。アイフォンのバッテリーがほぼ切れていたので30分ほど充電させてらい、お礼をして9時半に下山開始。一気に下った。渡渉は靴のままジャブジャブと渡った。登山口へは12時10分過ぎ着。今日は5月6日GW最終日。家に電話して、無事に下山したこと、渋滞でもしかすると6時までには帰宅できないかもしれないことを伝え帰路につく。 高遠の城下町を中央アルプスを眺めながら帰る。良いところだなぁ。住んでもいいな、ここ。伊那インターから高速へ乗り、ギュンギュン飛ばす。一度もPA/SAに寄らずに。途中小仏トンネル渋滞15km、50分との表示。お、連休最終日にしては意外と短い。一気に小仏渋滞へ突入、いつもの渋滞をいつものように切り抜け、4時半には家に着いた。最近ではすごく早く着いた方だ。シャワーを浴びて道具をかたづけていると、外出していた家族が帰ってくる。 GW最終日は無事に寿司でしめた。 GWは甲斐駒1泊2日、地蔵岳と仙丈ケ岳2泊3日、の3座。良い山行だった。
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