活動データ
タイム
11:48
距離
24.3km
のぼり
2504m
くだり
2504m
チェックポイント
活動詳細
すべて見るGWのこどもの日、YAMAPとヤマレコの仲間と一緒に、前から行きたかった丹沢最難関の尾根ルートと言われる玄倉林道北側のドーカク尾根を抜けて東沢乗越に出て、そこから遺言棚に下りました。前々から大変危険なルートだと、多くの皆さんのブログやSNSのレポートで読んで知っていましたので、ちょっと単独ではどうも尻込みしていましたが、他のメンバーもまた然りで、やはり複数人数で行けたら行ってみたいと思っていて、前から皆で行こうと言っていたんです。ただ、自分が1月に骨折してしまい、ちょっと遅れてしまいましたが、4月に急登の難路の沖ノ源次郎沢左岸尾根等を登れるまでになったことから、今回企画して新たな仲間も参加して7人体制で行ってきました。 早朝6時に玄倉駐車場で集合し、顔合わせをして15分頃に出発。林道をしばらく進み、分岐を西丹沢県民の森方面へ向かう仲ノ沢林道に進んで、橋を渡ってすぐのところにある注意書き看板の脇から河川敷に下りて渡渉します。その目の前の尾根がドーカク尾根の尻で、そこからわずかに急登区間過ぎると、すぐにかつて整備された径路になります。途中から尾根の側面をトラバースしながら登ると、最初のピークの敷地山になります。次の芋ノ沢ノ頭は山頂を巻く形で抜けます。 徐々に尾根が細くなって、ザレたところも出てきますが、危険なところはありません。 ワナバノ頭は細長い尾根で、この先からはいよいよ危ないところが続くのかと心を引き締めていたら、意外と小タギリと言う鞍部はそんなでもなかったです。そして名無しながら「白ザレの頭」として知られるピークに至りますが、そこから下る大タギリこそが今回の最大の難所で、15-20mほどのほぼ垂直下降で狭い鞍部に下りて、すぐに25mほどのやはりほぼ垂直な花崗岩・白ザレの壁をロープに命を預けて登ります。足を掛けるところに乏しく、本当に腕任せみたいになって、足ではなく腕の筋肉が攣りそうになります。また、一人一人が間隔を置いて登るために、ここを全員が抜け切るのに結構な時間が掛かりました。その先で大タル丸から下るのが女郎小屋乗越で、ここも難所とされますが、大タギリに比べるとあっさりしたもんで、感覚が麻痺していますね(笑。でも、この花崗岩のザレは、意外とグリップが良かったのは確かです。 その後は名無しのピークを越えて、最後のモチコシ沢ノ頭を抜けて東沢乗越に至ります。有名な鉄板道標が横たえてありますが、かつてはここが普通にルートとして使われていたんですねぇ。普通に考えて遭難者続出みたいな危険なルートでした。 東沢乗越から同角ノ頭方面に少しだけ進みつつ、斜め右に斜面を下って同角沢を横切り、対岸から巻く形で遺言棚の滝壺に下ります。驚いたことに、滝のすぐ下で男女のカップルが昼食を取っていました。東沢から来たそうで、結構それも大変だったでしょうね。ウチらもここで昼食を取り、帰路は東沢を下ってから欅平に出て、そのまま小川谷右岸径路(欅平ルート)を抜けて中の沢林道に出て登山道は終了です。この小川谷右岸径路も地味に危なっかしい道で、書策新道のトラバース区間に近いイメージでした。 それにしても、同行した皆さんは健脚揃いだから、登りではもちろんのこと、下りでも左足の置き場に注意しながら歩いていたので、とてもとても付いて行けません。まぁでも、これは骨が完全につながっても同じかな(^∇^)b 何はともあれ、丹沢最難関とされる尾根ルートを踏破することができて、これ以上ないくらい濃い1日を皆で過ごすことになり、とても楽しく充実した山行でした。 【コース状況】 ドーカク尾根は、ワナバノ頭までは一般ルートのような雰囲気で、小タギリを越えて白ザレのピークまではちょっとしたバリエーションルートと言う感じになります。そこから大タギリが核心部で、いきなり15-20mほどの懸垂下降を強いられ、わずかな鞍部から10m+15mほどのゴボウ登りになり、抜けるのに大変時間が掛かります。次の女郎小屋乗越も危険な鞍部ですが、大タギリを経験した後は随分楽に感じます。ただし、上の方にはロープがないので、結構な急斜面を岩に掴まりながら登ることになるので、やはり危険です。その後も危ないヤセ尾根の鞍部を越えることになりますが、意外とこの尾根のザレはグリップするので助かります。 東沢乗越から遺言棚までは完全に沢ルートで、まず同角沢に下るために結構な斜面を斜めに進みますが、土が緩くて滑り台状態になります。遺言棚の滝上で沢をまたぎ、左岸側から滝を巻くようにトラバースして、涸れた支流に出て下りますが、このトラバースも足場が狭いので要注意です。滝壺は多少広くなっているので、休憩場所として適しています。 東沢乗越から直接西に下る東沢ルートは最初だけロープがあると楽ですが、なくても下れます。しばらくは涸れていますが、半ばほどからしっかりした水流になってきます。何度か左右に渡渉を繰り返して時折軽く高巻きした後、小川谷の堰堤に出て、右岸の方にあるワサビ田跡を横切った辺りにある鹿柵のところが欅平になります。 小川谷右岸径路(欅平ルート)はほとんどが斜面を進むトラバース路です。ザレた足場のところや、崩れかけたところもありますが、ロープが張ってあることも多く、問題なく通れます。ただし、一度高巻くように結構登る区間があり、そこはロープもなく足場も心許ないので要注意です。そこを抜けてしまえば、途中からしっかりした作業径路になってくるので、全く問題なく仲ノ沢林道に出られます。
動画
活動の装備
- オリンパス(OLYMPUS)OLYMPUS OM-1
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