日本最古の舞台造建築 大悲山 峰定寺と 日本で最も高い木 花背の三本杉へ

2018.05.28(月) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
2 時間 43
休憩時間
1 時間 4
距離
3.9 km
のぼり / くだり
150 / 150 m
2 44

活動詳細

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京都の奥座敷と言われる鞍馬から、さらに20kmほど北に行った所に花背という集落があります。 そこからさらに桂川の源流の1つの寺谷川をさかのぼった場所に、大悲山 峰定寺(だいひざん ぶじょうじ)というお寺があります。 峰定寺の本堂は、日本最古の舞台造の建築で、鳥羽法皇の勅願により平安時代後期の1154年に創建されました。 清水寺の舞台の原型になったとも言われています 本堂の舞台(1番上の写真)はめっちゃ高所に建っていて高感度がすごいです。 清水の舞台から飛び降りたら大怪我をするそうですが、峰定寺の舞台から飛び降りたら間違いなく死にます。 高所恐怖症の方は入山しない方がいいですよ。 危険が伴うので雪の積もる冬期(12月~3月)、雨の日、子供、20人以上の団体の入山は禁止です。 あまり知られてはいないのですが、こんなに京の都から遠く離れた深山幽谷の地に、皇室ゆかりの寺院があったのですね(驚) 参拝には色々と制約があるのですが、煩悩を取り払い瞑想するのにはいい所です。 大悲山 峰定寺 京都市左京区花脊原地町772  入山時間 9:00~15:30 入山料:500円  花背の三本杉は、写真ではその大きさが上手く伝わらないのですが、実際に近くで見るとホンマに凄くデカいです。 一見の価値アリですよ。 峰定寺から花背の三本杉までの道は林道なので、スニーカーでも行けます。 しかし、ジュルジュルした所もあって靴が汚れますので、スニーカーよりもトレッキングシューズのほうがより安心です。 花背の三本杉は、これまでは目測で樹高35mぐらいだと思われていたのです。 昨年秋、ドローンを使ったレーザー機器による正確な測定で三本杉のうち、1本の高さが62.3メートルで日本一高い木であると判明しました。(林野庁も認定) 三本のうち、もう一本も60.7mで日本で2番目に高い木であると判りました。 これまで日本で1番高い木と言われていた愛知県にある鳳来寺山の傘杉は59.6mで、日本で3番目になってしまいました。 でも、今後ドローンを使って日本中の木を計測すれば、花背の三本杉よりももっと高い木が今後見つかるのかもしれませんね。  

峰床山・鎌倉山 日本最古の舞台造建築の峰定寺の本堂。

門内は撮影禁止なので、特別に許可を得て撮影された山村都市交流の森のHPの写真を引用しました
日本最古の舞台造建築の峰定寺の本堂。 門内は撮影禁止なので、特別に許可を得て撮影された山村都市交流の森のHPの写真を引用しました
峰床山・鎌倉山 鞍馬から北上し国道477号線へ入り、花背地区の中心地の大布施から府道38号線に入り北上します。
 大悲山口というバス停の所から東へ進みます。

 峰定寺やその門前の宿坊の看板があります
鞍馬から北上し国道477号線へ入り、花背地区の中心地の大布施から府道38号線に入り北上します。 大悲山口というバス停の所から東へ進みます。 峰定寺やその門前の宿坊の看板があります
峰床山・鎌倉山 そこから2kmほど進んだ所に峰定寺の参拝者の駐車場があります
そこから2kmほど進んだ所に峰定寺の参拝者の駐車場があります
峰床山・鎌倉山 超~高級料理旅館の美山荘の中庭を通り抜けます。
 美山荘は、マンガ『美味しんぼ』にも登場し、料理研究家の大原千鶴さんの生家でもあります。
超~高級料理旅館の美山荘の中庭を通り抜けます。 美山荘は、マンガ『美味しんぼ』にも登場し、料理研究家の大原千鶴さんの生家でもあります。
峰床山・鎌倉山 当日、美山荘に欧米のテレビカメラが入り取材をしていました。
当日、美山荘に欧米のテレビカメラが入り取材をしていました。
峰床山・鎌倉山 さらに進むと峰定寺の門があります
さらに進むと峰定寺の門があります
峰床山・鎌倉山 右には寺谷川の清流が
右には寺谷川の清流が
峰床山・鎌倉山 まず寺務所で入山の申し込みをします。
入山料500円と参拝の後に向かう花背の三本杉の維持協力金(1人300円以上)を納めます。
仁王門より中は撮影禁止ですのでカメラ・携帯やカバンを寺務所に預けて、参拝者用のポーチのような物に財布とハンカチを入れて、参拝用の杖(金剛杖の代わり)を持って入山します。
まず寺務所で入山の申し込みをします。 入山料500円と参拝の後に向かう花背の三本杉の維持協力金(1人300円以上)を納めます。 仁王門より中は撮影禁止ですのでカメラ・携帯やカバンを寺務所に預けて、参拝者用のポーチのような物に財布とハンカチを入れて、参拝用の杖(金剛杖の代わり)を持って入山します。
峰床山・鎌倉山 驚くほどきれいな寺谷川
驚くほどきれいな寺谷川
峰床山・鎌倉山 仁王門の前には神木の高野槇の大木がありました。
 老木で、枯れているように見えますが、ちゃんと葉がありました。
仁王門の前には神木の高野槇の大木がありました。 老木で、枯れているように見えますが、ちゃんと葉がありました。
峰床山・鎌倉山 仁王門 これより中は撮影禁止で、スマートフォンも寺務所に預けなくてはいけないので、門内でのヤマップのログはありません。
仁王門 これより中は撮影禁止で、スマートフォンも寺務所に預けなくてはいけないので、門内でのヤマップのログはありません。
峰床山・鎌倉山 ここから舞台造建築の本堂まで標高差100mの急な階段を登ります。
 神聖な修行の場ですので、おしゃべりは禁止で、
 「六根清浄(ろっこんしょうじょう)と唱えながら登りなさい。
 本堂の舞台で10分ほど瞑想しなさい。」
と寺務所の方に教えられました。
ここから舞台造建築の本堂まで標高差100mの急な階段を登ります。 神聖な修行の場ですので、おしゃべりは禁止で、 「六根清浄(ろっこんしょうじょう)と唱えながら登りなさい。 本堂の舞台で10分ほど瞑想しなさい。」 と寺務所の方に教えられました。
峰床山・鎌倉山 毎年9月には全国から100名以上の山伏が集まり、採燈護摩供が行われるそうです
山村都市交流の森のHPの写真より
毎年9月には全国から100名以上の山伏が集まり、採燈護摩供が行われるそうです 山村都市交流の森のHPの写真より
峰床山・鎌倉山 峰定寺の本堂を命がけ(笑)で参拝した後に、峰定寺の御神木である「花背の三本杉」を見に行きました。

峰定寺の前にある橋を渡り
峰定寺の本堂を命がけ(笑)で参拝した後に、峰定寺の御神木である「花背の三本杉」を見に行きました。 峰定寺の前にある橋を渡り
峰床山・鎌倉山 鉄のドアを開けて、車は通行止めの林道を左に進みます
鉄のドアを開けて、車は通行止めの林道を左に進みます
峰床山・鎌倉山 美しい寺谷川の流れ
美しい寺谷川の流れ
峰床山・鎌倉山 この川が流れ着いた先には嵐山の渡月橋があるのですよ。
この川が流れ着いた先には嵐山の渡月橋があるのですよ。
峰床山・鎌倉山 林道は二股に分かれるのですが、三本杉へは右に行きます
林道は二股に分かれるのですが、三本杉へは右に行きます
峰床山・鎌倉山 ここから林道はジワジワと登っていきます
ここから林道はジワジワと登っていきます
峰床山・鎌倉山 林道脇のヤマボウシの花が咲いていました
林道脇のヤマボウシの花が咲いていました
峰床山・鎌倉山 峰定寺から歩いて25分ほどで、三本杉の前に着きました。
ひときわ高い2本があります。
峰定寺から歩いて25分ほどで、三本杉の前に着きました。 ひときわ高い2本があります。
峰床山・鎌倉山 見えてきました。
3本の杉が根元で合体しています。
見えてきました。 3本の杉が根元で合体しています。
峰床山・鎌倉山 一見すると2本に見えますが・・・
一見すると2本に見えますが・・・
峰床山・鎌倉山 角度を変えるとちゃんと3本あります
角度を変えるとちゃんと3本あります
峰床山・鎌倉山 樹齢はおよそ1200年。
1本の幹周が約6mで合体した根元の幹周は、林野庁の調査で17.79mもあります。

人物と写すと、その大きさが分かるでしょうか?
樹齢はおよそ1200年。 1本の幹周が約6mで合体した根元の幹周は、林野庁の調査で17.79mもあります。 人物と写すと、その大きさが分かるでしょうか?
峰床山・鎌倉山 後ろ側、1200年もの風雨に耐えてきた風格があります。
後ろ側、1200年もの風雨に耐えてきた風格があります。
峰床山・鎌倉山 峰定寺の神木であると記されています
峰定寺の神木であると記されています
峰床山・鎌倉山 三本杉は、その立ち姿から「白鷹龍王」とも呼ばれています
三本杉は、その立ち姿から「白鷹龍王」とも呼ばれています

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