松本の里山 光城山 長峰山

2015.11.07(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 2
休憩時間
39
距離
8.9 km
のぼり / くだり
596 / 603 m
2
48
40
6
12
38
28

活動詳細

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光城山は912mしかありません。読み方はひかるじょうやまです。変わった名前ですね。 長峰山も933mしかありません。読み方はながみねやまです。普通に読めばいいのですね。 妻と登る山を探していた。11月ともなれば我が家から見える3000mクラスの山の上の方は白くなっている。小春日和の穏やかな日差しの中、少々物足りないくらいの山を探した。 松本市街地を過ぎてしばらく進んだあたりが登山口だ。住宅街の中に看板があり、いくらも標高を稼がない場所が駐車場だ。10台程度が止まっている。見ると車は殆ど松本ナンバーだ。軽装の人たちがどんどんと山へ向かっていく。地元の方が散歩がてらに来ている様子だ。 我々もそのつもりで登り始める。松本盆地方面を見ながら登るので気持ちが良い。 天気がいまいちだが晴れていると松本盆地の先に北アルプスが見える。 登山道はよく整備されていて、桜並木の中を歩くことになる。同時に登っていた登山者は数組程度だった。 春には異常なほどの美しさと異常なほどの人の多さらしい。 穏やかなつづれ折りの道をしばらく登ると光城山頂だ。昔は城があった場所らしい。今はきれいな休憩所と神社がある。紅葉がなかなかきれいだここまでくるとなぜか人は少ない。恐らく多くの人はしょっちゅう来ているのでさっさと折り返して下っていくのだろう。 我々は殆ど標高差がない道を長峰山へ向かう。林道、舗装道路、ほぼ廃墟になってしまった集落、気持ちの良い水平な山道、紅葉のトンネル、随所に見える北アルプス、なぜか突然現れる立派なキャンプ場、レストラン、土産物屋などが集まった天平の森という施設、など変化があるコースを歩く、車道歩きが少しだけあるがこの日は通る車はなかった。 光城山から長峰山までの道は殆ど人がいなかったのでクマ鈴くらいは持っておいた方が安心だろう。長峰山山頂は車でも来ることができるが、この日は数台の車しかいなかった。 出来て間もない驚くほど立派な展望台がある。見方によっては少々目障りだとも言えなくもないが、地元の木材を使って建てられており、上からの眺めが素晴らしいのと悪天候の時に役に立つであろうと思うと、里山ならではの施設だと納得できる。 ここから来た道を戻っても良いが我々はまっすぐに山を下っていく。最初は多少滑りやすい道だが、やがて緩やかな落ち葉の気持ちよい道が現れてくる。段々街が近づいてくる。 嫌になる前に下りられるのが里山の良いところだ。塩見岳や仙丈ケ岳の地蔵尾根などは嫌になるほど下ってもまだ下りが終わらないのだった。 長峰荘という宿泊施設で街に下りたことになる。そこからは2kmほど車道を歩くがそこを歩く間に抜かれた車は10台もなかった位だ。 良い道だった。何よりも穏やかな道が良い。案内看板が親切なのも良い。駐車場があるのも良い。街から遠くない登山口も良い。適当に人がいるのも良い。そうそう、トイレがあちこちにあるのも忘れてはならない。天平の森を利用すれば山頂でちゃんとした食事も出来る。登り返しがほとんどないのが良い。紅葉と北アルプス、松本盆地の景色が良い。 妻曰く、厳しい山道は一度行けば当分行きたくないが、ここなら一日に二周はできる(笑) 本当は桜の時期に来たいが、混雑が済んだ5月半ばくらいだと北アルプスの山が真っ白でさぞ美しいだろう。いっその事雪の降った後に登るのも良いかもしれない。 遠方からわざわざ登山に来るには物足りないかもしれないが、松本観光を一層充実させたり、北アルプスに登った翌日のクールダウン登山として昨日登った山を見ながら登るのも良いかもしれない。常念岳の形がきれいに見える場所でもある。 山を下りて安曇野でそばを頂き、和菓子屋に立ち寄り、人気のパン屋でパンを買い、北ア山麓の渓谷を歩いて、大型スーパーで買い物をして、と一日を満喫できる里山だった。また歩いてみたい、と思う道だった。

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