笊ヶ岳&小笊ヶ岳【日帰り】〜山百四天王コンプリート〜

貴重なヤマッパーさん達のレポを参考に、山梨百名山四天王（笊ヶ岳・笹山・鋸岳・鶏冠山）の中でもボス的存在の笊ヶ岳へgo🎶go🎶 山梨百名山97座目となります。 決行日が決まってから不安と緊張で、何度も笊レポを見てイメトレの毎日。少しプレッシャーを感じていました。ピストンで約２０Ｋｍ程の急登コース、山小屋もなく、水場は渡渉点の広河原のみ、日帰りはキツイとされているのは承知の上。 きっと辛いだけのブラックな山に違いない...そんな印象を持ったまま、老平へ車を走らせました。 老平駐車場は雨畑湖の先、車道終点にあります。暗闇でも案内板が大きかったので迷わず到着できました。 駐車場に３：３０着で、ほぼ満車。日本二百名山の肩書もあるせいか、意外な人気振りに驚きました。 登山口までの気怠い林道は、同行者のＪ隊員のバイクに便乗して時間短縮。登山口にバイクを置いてスタートです。自転車をデポされている方もいました。 【登山口⇒広河原】 アップダウンが殆どない沢沿い歩き。レトロな吊り橋・壊れかけの橋・プール前に浴びるようなシャワーゾーン・崩落地のトラバース、そして泥濘の有難い洗礼を受けます。滑落ポイントもあるので気は抜けません。 【広河原⇒山の神】 落ち葉てんこ盛り、九十九折りの地味な急登オンリー。下山時はここで疲れた足に最後の一撃を食らいます。広河原を目の前に安堵感で足を滑らせかねないので要注意です。 【山の神⇒桧横手山】 眺望のない樹林帯の急登地帯。桧横手山前後は少し平坦になるので、憩いのひと時です。 【桧横手山⇒布引山】 岩ゾーンの急登で変化が現れます。晴れていれば布引山手前のガレ場で眺望が一気に開け、苦労が報われる瞬間です。布引山は眺望なしです。 【布引山⇒笊ヶ岳】 残雪ポイントあり。一歩間違えると見えなくなるまで滑り落ちます。コルを過ぎると高低差２００Ⅿの登り返しが待ち受けます。 【山頂】 快晴だったので３６０度の大パノラマ。『小笊越しの富士山』も見られました。標柱裏側の南アルプスが素晴らしすぎて、風景写真を見ているような錯覚に陥りました。 【笊ヶ岳⇔小笊ヶ岳】 シンプルに激下り&激登りです。往復３０分程度だったと思います。 全行程、ピンテと地図で道迷いは防げると思います。 ※全体を通しての感想※ 今回、山頂に立てた大きな要因は体力・精神面・天候だったと思います。 常に笊ヶ岳を意識して毎週コンスタントに山に登っていた事、Ｊ隊員や途中で同行したＫさん、Ｓさんと話しながら歩く事で精神的に支えられた事、適度な気温・湿度で快適だった事、視覚的(新緑・苔・南アルプスの名峰達)に癒された事。 勢いだけではとても登りきれなかったと思います。 この日、登りですれ違った３名位はテン泊、私達と同時刻に登ったであろう4名位の方は日帰り、広河原でテン泊したであろう５名位の団体様が山頂にいました。下山途中ではテン泊装備の男女１組とすれ違いました。 個人的な感覚ですが4/28の七面山⇆山伏と比べたら笊ヶ岳はイヤラシイアップダウンがなく、シンプルな辛さでした。