活動データ
タイム
08:00
距離
0m
のぼり
0m
くだり
0m
活動詳細
すべて見る2016年5月29日。どっ晴れ☀️の後、曇り☁️、そのうち雪⛄️が降って、結局は雷雨⚡️ バットマンの横にはロビンがいる。シャーロックホームズの横にはワトソン君がいるし、翼くんの横には岬くんが走り込んでいる。ミーちゃんの横ではケーちゃんが一生懸命踊っているし、カクさんの横で身構えているのはスケさんであって、間違ってもウッカリ八兵衛ではない。もしかしたら誰も気が付いていないのかも知れ無いけれど、ヒーローやヒロインの横には、いつも相棒がいるのが世の常。コロラド・ロッキーの「14ers」も例外では無い。「グレイズ・ピーク(Grays Peak)」の横には、いつも「トーリーズ・ピーク(Torreys Peak)」が佇んでいる。そう、まるで「お染ブラザーズ」のように。世の中そんなものだ🤔。 Grays Peak 標高4,350メートル👀 クラス1️⃣ (East Slopes) Torreys Peak 標高4,349メートル👀 クラス2️⃣ (South Slopes) さて、先日スタートさせた「ロングス・ピーク(Longs Peak)」プロジェクト。3段階のトレーニングが、着々と進行中💪 ステップ1️⃣:高さに慣れちゃう ステップ2️⃣:距離に慣れちゃう ステップ3️⃣:岩登りに慣れちゃう ステップ1️⃣で「マウント・ビアスタット(Mt. Bierstadt)」を登ったので、この日は、1日でGrays PeakとTorreys Peakの二つを制覇しちゃうぞ的な贅沢な作戦👍。勿論、狙いは引き続きステップ1️⃣の「高さに慣れちゃう」だ。Mt. Bierstadt(標高4,287メートル)よりもチョッピリ高い場所に、「もう少し長い時間留まってみた時に生じるであろう身体の微妙な変化を観察してみよう❗️」と言うのが表向きの理由🙄。只単に、1日に二つサミット・ハントすると、「何だかお得かも❓」と言うのが裏の理由😑 敢えて名前を付けるならば、「一石二鳥作戦」とか「濡れ手に粟作戦」と言ったような。「おめでとぉ〜ございまぁ〜す。いつもより多く登ってまぁ〜す㊗️」的な。そんな感じだ👀 さて、Grays Peakの東側のスロープとTorreys Peakの南側のスロープを組み合わせる場合、起点となるトレイルヘッドは「グレイズ・ピーク・トレイルヘッド(Grays Peak TH)」だ。デンバーのダウンタウンからだと、I-70をひたすら西に向かって走り、Ex. 221で高速を降り、スティーブンズ・ガルチ・ロード(Stevens Gulch Rd)を進めば、目出度く突き当たりがGrays Peak TH🚙。至ってシンプル、迷いようがない。但し、Stevens Gulch Rdは、未舗装の山道で、モグラ叩きゲームを彷彿させる穴ぼこが路面一杯に広がっているので、夏でも車高の低いセダンだと通行するのは難しい🙅♂️。更に、余りにも路面環境が劣悪で、除雪車や工事関係車両が気楽に入れないので、特に春先は道路に大量の雪が残っていたり、路面の穴ボコの状態が酷かったりする事が多々あり、その場合Ex. 221を降りた場所が、そのままトレイルヘッド(Winter TH)になってしまう。そこから麓のトレイルヘッド(Summer TH)迄は、片道5kmも有るので、何処まで車で先に進めるかは運次第。天国と地獄ほどの差が有る。 今回は、プチ地獄だった😭 車高の高い4WDのジープをレンタルしたので、Winter THは余裕で通過することはできたものの、そこから1.5kmほど進んだ所に有るグリズリー・ガルチ・ロード(Grizzly Gulch Rd)とStevens Gulch Rdとの分岐のY字路が限界。路面の雪と穴ボコに行く手を阻まれ、夏タイヤのレンタカーでは、到底無理はできない。諦めてY字路のオープン・スペースに車を駐め、そこからSummer THまで、約3.5kmを小1時間かけて歩く事に。これを「準備運動🤗」と前向きに捉えるか、「無駄足踏ませやがって😤」と捉えるかは、ハイカー次第。 オイラの場合、圧倒的に後者だった😶。でも、往復14kmのハイキングが突然21kmにもなってしまえば、そりゃぁ〜誰だって無理も無かろう😑 さて、肝心のハイキングの方と言えば...Summer THからの歩き出しは、至って順調。しかし、直ぐに潅木の上に展開された「踏み抜き地獄」が優しくお出迎え。じっと耐えて進んだ先が、更にキツかった。傾斜が30から40度位の巨大な雪の斜面を一直線にトラバースしながら高度を上げて行くのだけれど、すべる、スベる、滑る。殆どのハイカーがスノーシュー(snowshoes)かスキーで武装している中、一人だけマイクロ・スパイク(micro spikes)で乗り込んでしまい、アウェーな感じがムンムン。マイクロ・スパイクでは雪面を充分ホールド出来ない箇所も有り、ハイキング・ブーツの側面を雪面に叩き込み、足場を確保しながら進んだりと、苦難の連続だった。流石にクランポン(crampons)とアイス・アックス(ice axes)の重装備ハイカーは見かけなかったけれど、この執念深いトラバースに根を上げて引き返すハイカー数人とすれ違った🚶♂️ しつこいトラバース・エリアを脱出すると、待っていたのは岩場の上に薄く雪が乗っただけの、モナカの皮の上をソロリソロリ歩くような、これまた面倒臭い急斜面エリア。油断すると岩と岩の隙間に足が滑り込むし、マイクロ・スパイクが邪魔をして、ブーツのソールが岩肌をグリップしてくれない。「っんだよ、歩き難いじゃん❗️」とブー垂れながら歩き続ける事、数時間。ようやくGrays Peakの山頂に辿り着く事が出来ました。 山頂でひと息ついた後、Grays Peakの北側の急斜面(クラス2️⃣)をTorreys Peakの方向に向かって下降し、ちょっと開けたサドル迄降りました(サドルの標高が4,176メートル)。サドルからTorreys Peakの山頂迄は、グラグラした岩場の急斜面(ここも、クラス2️⃣)が続くのですが、頂上へのルートを見てちょっと悩んでしまいました。トレイルは、Torreys Peakの南東リッジ(southeast ridge)に沿って伸びているのですが、リッジ下部には雪崩の跡が目白押し。しかも、リッジ近傍の雪庇が明らかにオーバーハングしていて、綺麗なイナバウワー状態。Torreys Peakを目指した他のハイカーの踏み跡が何処かに無いかなと雪面を探して見たのですが、それも見つからず。どうも皆さん、今日はどうやらTorreys Peakは遠慮しているみたいな感じでした。 「登る」か「諦める」か、大事な意思決定の局面。でも、決断は早かった。「どうする❓」と考える迄も無く、「帰る❗️」と即決。何せ、山遊びに命をかける訳には行かない。家のローンと子供達の学費がタンマリ残っている訳だし。早くホテルに戻って、シャワーを浴び、冷たいビールを飲んで「今日は店じまい❗️」と、そんな感じで、案外あっさりと撤退を選択。廻れ右↩️ と言う訳で、Grays & Torreys Peaksの一石二鳥作戦は、達成率50%で終了。でも、自分の実力と状況を見極め、冷静に撤退を決断する事が出来たのは、案外、大きな収穫だったのかも知れない。ピーク・ハントに熱くなりすぎて、実力以上のモノに挑戦してしまい、事故や怪我を招き込んでも、しょうがないしね🤔 「お染ブラザーズの制覇は、次回に、持越し❗️」と満足しながら、山を後にしたのでした。しかし、実は次回も失敗。途中撤退した後、3回目の挑戦で、ようやくTorreys Peakを攻略する事になるとは、当時は知る由も無かったんだけれどもね。海老一染之助・染太郎兄弟をナメるなよと。そんな感じだ👀 デンバーのダウンタウンから程近いGrays PeakとTorreys Peak。開放的で優しい感じの山で、特に週末、地元のハイカーでごった返していますが、超絶おススメです。
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