2018 面白山

やっと冬眠から目覚め山を目指す。（なかなか行けないでいた） 今年初の山行ということで、念のため前日10キロウォーキングで体つくりしておいた。 だが山は厳しい、平場のザック無しとはわけが違う。スタートしてから30分後には足元がおぼつかなくなり、1時間後にはかるーく靴ズレした。 「帰りたい」また始まった、いつものつぶやき 沢渡りが多くしかも滑る。２～３回じゃっぽーんと両足が河の水に浸かってしまった。ほんとにいいとこなしです。 泥渡りでも足を滑らせ両足ともに泥だらけである。（まだ中盤なのに） 「かえりたい」 中面白山が眼前に見えてきた。ここまで来たら帰るわけにいかない。 沢で靴をざっと洗って気を取り直すが足取りは重く、とてもスローペース。 きつかったけど（普通なら楽々です）なんとか中面白山頂上へ到達。次は面白山だ。 この頃から気になってきたのが虫。メマトイやオレンジ色のハエのような（種類不明）小さめの虫がぶんぶんと頭上を旋回している。ときどき顔や手など露出している部分にとりつき汗を舐めている。刺して血を吸っている訳でもないので気にしなくてもよさそうだが、むず痒いのはどうしようもない。まるでクレイジーな神主さんのように葉っぱのついた枝を顔の前でシャンシャンと八の字に振り続け追っ払おうと思ったが振り続けている間以外は全く効果がない。手の動きが少しでも止まると一斉に寄ってくる。その虫の数は標高が上がるにつれ増してくる。 こんな人気者だったなんて・・・人気者は辛いねぇ いやー、本当につらかった。虫除け網を置いてきたことを後悔した。 やっと面白山頂上にたどりつく。頂上についたら昼ごはんにしようと思っていたのだが、絶え間なくまとわりつく虫の数がピークに達したため、私の食べる気を見事に失せさせた。 昼ごはんはあきらめようと思ったが、帰りの電車の時間の都合と疲労回復のため場所を変えて食べることにした。頂上ほどではないにしても相変わらずまとわりついてくる。 下りは淡々と修行のように無言で歩く。大腿部の筋肉がギブアップしているのだ。そのまま淡々とJR面白山高原駅までひたすら静かに歩いた。