伊豆一周旅行 3日目（初心者登山・前日譚1）

伊豆旅行最終日は修善寺からスタート。韮山の反射炉、長岡の空中公園などを適当に楽しみつつ三島を目指す行程。 ◆修善寺 ホテルではあまり寝付けず、２時間ぐらい誰も居ない露天風呂でうとうとしていた。それでも部屋に戻った後３時間ぐらいは寝られただろうか。そんな寝不足な状態だが、朝７時から追い打ちの朝風呂からビールをキメる。朝からクラフトビール２本はヤリ過ぎで、流石に気持ち悪くなった。９時頃まで部屋でダラダラして修善寺観光に出かける。 まずは日枝神社に寄る。源範頼が幽閉されていたという陰気臭い神社だが、庭の巨大な杉の木は子宝の杉との事。神社や寺にある子宝系の木やら何やらって大体それっぽいものをイメージした下ネタだよなと思う。次は修善寺へ。いかにも金を持ってそうな寺だなという印象しか受けなかったので適当に見てさっさと撤退。その後は、源頼家が祭られている指月殿と、非業の死を遂げた頼家の忠臣が眠る十三士の墓等を見に行った。源氏滅亡の地と呼ばれるだけあって、史跡の説明を読むと滅入るような話ばかりだ。その後は有名な竹林の小径を通り、桂川沿いを散歩した。しかし竹林の小径は詐欺レベルのショボさ。という事で1時間程度で主だった名所を見て回ってしまった。修善寺温泉発祥の湯と呼ばれる桂川の中州に作られた独鈷の湯で休憩し、他にする事も無いので10時半には修善寺駅へ。修善寺、今まで巡った観光地の中でネームバリューと実態のギャップの大きさNo.1だったな。もう二度と来ることは無いだろう笑 ◆韮山反射炉 修善寺から電車で15分程で伊豆長岡へ到着。駅からは踏切を渡り田んぼの間の道を徒歩30分ぐらい山に向かって歩くと韮山反射炉に着く。世界遺産だけあって施設は立派で、資料館の中で反射炉についての説明映像などを見ることができる。親子２代に渡って完成させた反射炉。エンジニア的になかなかグッとくる話で熱かった。熱い気持ちのまま反射炉の周りを１周し、ここに来た本当の目的、反射炉の横に併設されているその名も反射炉ビールの工場にビールを飲みに行く。私がクラフトビールを角打に行く下北沢の北沢小西という酒屋さんで、当時は反射炉ビールをちょいちょい飲んでいたので是非本拠地で飲みたかったのである。反射炉ビール経営のレストランで焼肉ランチと４種類のお試しセットを楽しんだ。美味。 ランチの後は工場の裏山の茶畑から富士山と反射炉を眺め。再び伊豆長岡駅へ歩いて戻る。 ◆伊豆の国パノラマパーク（葛城山） 伊豆長岡駅に戻ってきた時点でけっこう疲れていたのでもう帰ろうかと思ったが、せっかく旅行に来たのだから高いところから富士山を眺めようと力を振り絞ってバスに乗って伊豆の国パノラマパークへ向かう。バスで１５分程度でロープウェイ駅に到着。山麓駅までは７分程度でサクッと登ることができる。ロープウェイを下りるとすぐに富士見テラスという広くて小奇麗なテラスがあり、カフェで食べ物を買ってソファに座って富士山や駿河湾を眺めることができる素敵スポットである。今では毎週のように見ている富士山だが、この頃はまだ見慣れていなかったのでここからの絶景に感動したものだ。 その後は空中公園と呼ばれる花がたくさん咲く山頂の散策しロープウェイで下山。ちなみに空中公園は木道が敷かれておりスニーカーで楽に歩ける。 ◆ゆらっくすの湯 ロープウェイから下りてきて残りの現金が少ない事に気が付いた。本当ならロープウェイ駅近くのホテルの日帰り湯（2000円程度）に入ろうと思っていたが、周りにお金を下ろせそうな場所がなかったので、歩いていける距離に市が運営する公衆浴場ゆらっくすの湯を見つけそちらへ向かう。 公衆浴場と言っても住宅地の一角にぽつんと建つ集会所ぐらいの大きさの建物。こんにちはーと中へ入ると、おばさんに冷たい口調で規則などの説明をしてくれる。ここは近所の住民が日常的に使う浴場だからか、旅行者である私はあまり歓迎されている感じはしなかった。浴場は4人も入ればいっぱいになるような小さな浴槽が一つあるだけである。そしてお湯はめちゃめちゃ熱い。受付のおばさん曰く、温泉が薄くなるから水で割らないとの事。お湯自体は良い感じだったと思う。 20分程お湯を楽しみ、休憩所でコーラを飲みながらぐったり横になる。そこでも休憩は30分まででお願いしますと一言多いおばさん。客は俺しかいねぇーじゃん。ムカつくので30分ギリギリまで休憩して離脱。 ゆらっくすの湯前でバスに乗り再び伊豆長岡駅へ戻る。電車が来るまで時間があったので、売店で反射炉ビールを買って飲む。何だかんだで朝から飲みっぱなしである。 しばらくしてやってきたラブライブ仕様の電車に乗り三島へ向かう。 ◆三島 流石にもう帰ろうと思ったが、貧乏人根性が発動し三島に下りることなんて滅多にないからと三嶋大社へ寄る事にする。駅から歩いたが、けっこう距離がありうんざりした。閉園時間も近かったし、あんまり惹かれるものも無かったのでサクッと順路を回り帰路へ就く。 三島からは東海道線で新橋まで。仕事帰りにちょいちょい寄る岡山中華そば後楽本舗でラーメン餃子セットで初めての一人旅を〆る。