巻機山 強風のため井戸尾根8合目で撤退

せっかくの梅雨の晴れ間なので、先週の大源太山につづき、足をなまらせないように巻機山を計画した。巻機山は2回目だ。天気予報は晴れのち曇りで降水確率0％だった。 だが・・・ 朝から曇り空。 晴れるだろうと思って登山口の桜坂駐車場まで車を走らせる。7時過ぎに駐車場に到着した。駐車場には、たぶん30台位先行車が駐まっていた。広いのでまだまだ余裕がある。この時期は年間で一番日差しが強いので、最上段の木陰になるところに車を停めた。 雲が厚い。 そのうち晴れるだろうと思い登り始める。樹林帯の登山道は少しぬかるんでおり、滑りやいところが多いので気を付ける。 風が吹く。 「ザザ・ザー」と、上空の風がブナの枝葉を大きく揺らしている。今日は風がある。羽虫を掃いてくれるので良いことだと思いながら登っていた。しかし、樹林帯を抜ける6合目あたりから、その風が体に当たるようになってきた。7合目を過ぎると遮るものがなくなって風が体に当たる。8合目では強風が体温を奪っていくので、休憩して体制を整える。なお、8合目は広い範囲で植生再生中なので、登山道を外れないようにしよう。 暴風だ。 8合目は吹きっさらしなので、強い風に体が持っていかれそうになりながら上を目指して登っていく。すると下から「無～理～！」という声が聞こえた。強風に耐えられなくなったのだ。これ以上登っても吹きっさらしの山頂はもっとひどいかも知れないので、ここで撤退を決めた。他の登山者さん達が淡々と登っていくなかを引き返す。 雲が晴れない。 10時過ぎに下山開始して、ちょうどお昼頃に桜坂駐車場に着いた。駐車場のトイレ近くにある水道で靴を洗って片付ける。とうとう一度も陽が現れなかった。もう今日は温泉に入って帰ろう。 「山菜だらけそば」を食べる。 前回巻機山を登った時に気になっていた、清水集落にある「上田屋食堂」のそばで昼食にする。メニューは「山菜だらけそば」のみ。暖簾をくぐって階段を登って大きなお宅の玄関のピンポンを鳴らして入っていく。大きな座敷に通されて、「そばでいいですか」と言われるので「はい」と答えて注文完了。しばらくすると奥から「ジャッ、ジャッ」と炒める音が聞こえてくる。出てきた大盛りどんぶりの、その半分は炒めた山菜がのっている温かいそばであった。山菜が多いので、まず上に乗っている山菜を食べてから、次に、下からかき出すようにそばを手繰り寄せて食べる。炒めた山菜は美味かった。そばは伸びていたので、まあ普通かな？夏は冷たいそばも出すそうである。 雨が降る。 上田屋食堂で食事中、外は雨だった。山では降っているかどうか分からないが、まあこの天気では途中撤退して正解だった。 食後の温泉。 六日町の「金城の里」温泉に向かう。ゴミ処理施設に併設されているので、煙突を目印に車を走らせる。ゴミ処理施設とは道1本隔てて建っているこじんまりとした建物だった。大人320円と安いうえにシャンプーとボディソープが備え付けられている。内湯が1つで洗い場が8つ。露天は無い。ごみ焼却熱で加温した源泉掛け流しのやや熱めの湯は、少し温泉臭のするさらりとした泉質だった。