活動データ
タイム
18:27
距離
19.9km
のぼり
2126m
くだり
2175m
活動詳細
すべて見る今週末は天気がイマイチ予報で休足日かなぁと思いきや、金曜日には回復傾向の好天予報になり、家でゴロゴロするより山でゴロゴロしようという事で、野口五郎岳に行きました。 高瀬ダムよりブナ立ち尾根を登り、三ッ岳を登り野口五郎小屋テント場で一泊、二日目は野口五郎岳と真砂岳からの竹村新道で下山して、湯股温泉の河原野天風呂に浸かってセクシーショットを披露するゆるふわコースを企みます。 スタート地点の高瀬ダムのゲートが6時30分からしか開かない為、久々のゆっくりスタート(家を出たのは2時半ですが…) 前日に会社の暑気払いの幹事を務め、10名以上は幹事様の代金無料を秘密にして、本日のタクシー代を賄います。 駐車場に6時20分に到着し、タクシー待ちはまだ誰もいません。というか登山者のクルマが無い…乗り合いで安く済むと思いきや、まさかのソロタクシーで全額負担のスタートです(´Д` ) タクシーの中で運ちゃんと今日明日の予定を話していると、「え、野口五郎小屋にテント場あったかなぁ」と意外な言葉が。 慌てて山と高原地図を見てみると、テント場マークがありません。まさかの登山口にたどり着く前に計画が頓挫しました(´Д` ) 6月はまだ小屋が開いておらず小屋泊もできません。とりあえず烏帽子小屋のテント場に泊地を変更し、後は着いてから考えることにしました。 無人の高瀬ダムの堰堤に到着し7時スタートです。太陽が昇ってからの登山なんて久しぶりです。慣れない明るさに違和感を感じながら出発です。おかしな性格になったものです(´Д` ) トンネルをくぐり、ボロい吊り橋を渡り、河原みたいな砂礫地を通過して登山口に到着です。水場はこれ以降無いため、飲み水含めて5L担いでスタートです。 久々のテント泊装備のくせに、星空撮影用の重い三脚とレンズで+2キロ、水も多めでクッソ重くて仕方ありません(´Д` ) 今日のブナ立尾根は北アルプス三大急登の一つらしく、久々の重量装備には堪える道になりそうです。今日も熊鈴を全開で鳴らしながらエッサホイサと登ります。 登り始めて20分頃、アプリで道を確認していると背後からガサガサと音がしました。振り返るとうごめく黒い物体が…クマさんでした… 幸いに小さな子熊の様です。が、しかし初めての遭遇に身体が固まってしまいました。クマと目線が合った次の瞬間、口を開いて四つ足ダッシュでこちらに向かってきました。 そのスピードたるや恐ろしい速さ、物凄い勢いで距離を詰めてきました。そしてワタシがとった行動は…まさかの腰フリフリ全力で熊鈴を鳴らすという謎の行動をとりました。 それが効いたのか?クマは「おれは直角」顔負けの90度進路変更で登山口方向へ消えて行きました… 正直ムッチャ怖かったです。キバ見えましたもん…序盤でガッツリとやる気を削がれました。 正直これは帰った方が良くない?と思いましたが、アイツ登山口方向に降りていったな…退路を断たれたと思い、上を目指すことにしました。 しかし子熊でさえあの瞬発力、絶対山道では逃げられないと実感しました。 親クマの出現もあるのかと怯えながら、たまにアーアー声を出しながら登ります。せっかく明るい登山道なのにビクビクしながら登るとは…家でゴロゴロが正解だったのではとネガティブ思考が頭を支配します。 ブナ立尾根はなかなかの急登、燕岳の合戦尾根と似た様な感じです。日帰り装備なら問題なさげですが今日は重量級装備、ペースが上がらずヒーヒー言いながら登ります。 火照った身体を心配してか、朝から一緒だったモクモクさんが粋な計らいで雨をプレゼントしてくれました(´Д` ) この時期北アで雨に濡れるのは死活問題、急いで雨具を装備しますがすぐに止みました(💢╹◡╹) 新しいレインウェアの透湿性チェックをしなさいというモクモクさんの気遣いに、カラダをムレムレにして答えます。クソッ。 何とかお昼前に烏帽子小屋テント場に着き、雲行きも怪しいので早々にテントを張ります。張り終えたと同時に雨が本降りになってきました。 テントでお昼を食べて、暇なのでちょっと烏帽子岳に行ってみようと雨具を着て出かけました。 が、もの凄く寒い…(´Д` ) ベース、半袖長袖シャツの上に雨具を羽織っても寒すぎてコレは危険です。急いでテントに戻りました。 雨はなかなか止まず、明日の天候の回復に掛けることにしました。 19時頃にシェラフに潜り込み、翌日1時に起きました。なんと、初めてテント泊で夜寝ることができました。怖い目にあったからでしょうか? 空を見ると雲の切れ間から星もちらほらと見えて、雨も止んでいました。コレは僥倖…!いざ行かん、ブラック登山へ! みそ汁とエナジーバーという謎組み合わせの朝食をとり2時過ぎに出発です。周りは暗闇、ようやく本来の姿に戻ってきました(´Д` ) テント場付近は雪が大量に残っていたのを前日に確認していたので、アイゼン装着のスタート。 しかし登山道は別の場所にあり全くの夏道、ザレ地の登山道はアイゼンの歯がザクザクと楽しいなぁと自分をごまかして進みます。 野口五郎岳へ軽装備でピストン、余裕があれば真砂岳まで行き、9時までにテントに戻ると時間設定してスタートです。 が、三ツ岳の頂上から美しい朝焼けが。思わず写真撮影タイムに突入し時間を浪費します。コレにより野口五郎岳ピストンのみに短縮します。 夜が明けるに連れて裏銀座縦走路がそのチャッピーな姿を表します。うわぁ、何このご褒美登山道は…誰もいないし最高… ご来光を見逃すも、周りのすばらしい景色に目もギンギンです。テント泊二日目で体調が良いなんて初めての体験です。 高山植物や残雪と緑と岩のグラデーションが美しい山々、山座同定はあまりできませんが素晴らしい光景です。 そんなこんなでいつのまにか野口五郎岳に到着です。ここから見る槍ヶ岳の山容のカッコよさ…一番ではないでしょうか?この先の裏銀座の稜線も素晴らしい…周りの山も勿論… 写真ばかり撮って時間が押してしまっているので、テント場に戻ります。 朝日が昇りきった後の縦走路は更に素晴らしく、チャッピーなことこの上ないです。 周りには誰もおらず、ここで思い切ってリア充のみに許される「ヤッホー!」を水晶岳辺りに向かって発すると、見事に帰ってきました! 人生初ヤッホーは大成功です(╹◡╹)ワハハー 9時前にテント場に戻り、ご飯を炊きながら撤収作業をし、10時過ぎに下山開始です。ブナ立尾根を登ってくる登山者が4人程いましたが、クマを目撃した人はいない様です。チョット安心。 ガサガサ音がする度にビクビクしながらも、無事に登山口まで降りてこれました。なかなか神経を使う下山となりました。 クマで精神を疲弊し、灼熱のザレ地歩きでコンガリ焼かれ、今日も美味しく仕上がりフィニッシュ…と思いきや、もう一波乱が。 最後のボロい吊り橋を渡るところで対岸から人が。こんな時間に珍しいと思いつつ、座って渡りきるのを待ちます。が、全然こねぇ…よく見ると後ろに大軍が続いている…? まさかの観光ツアーの30人さま御一行のじい様ばあ様です。こんなとこ普通来るか? 槍ヶ岳はどこだ、とかこの先何があるんだ?とかくだらない事を上から一方的に聞いてきてイライラします。 何より酷いのは最後尾にいたガイド?さんです。知っている人ならこの橋のボロさは分かると思いますが、30人近い人数が一度に渡るのは非常に危険です。ジジババを制御できないのか、配慮ゼロで呆れてしまいます。 サッサとこの場を離れようと吊り橋を渡っていると、なんだか凄い揺れる…振り向くとまさかのジジババ軍団が渡ってきている!コレはかないません(´Д` ) こんなのに巻き込まれて死んだ日にはたまったもんじゃありません。 なんとか無事に渡りきりましたが、後味の悪い下山となりました…やはり最後まではチャッピーさを味あわせていただけないようです。 色んな体験があった二日間でした。 終わり(´Д` ) この作品はノンフィクションです。(いつもですが)クマにご注意を!
活動の装備
- その他(Other)冒険倶楽部(BOHKENCLUB)クマベル消音小熊ちゃんベル小AY-25
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