2018 深沢川ー左俣遡行

2018.07.14(土) 日帰り

活動データ

タイム

10:57

距離

11.9km

のぼり

671m

くだり

400m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
10 時間 57
休憩時間
2 時間 57
距離
11.9 km
のぼり / くだり
671 / 400 m
10 57

活動詳細

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今年から沢を始める為、二ヵ月前からちょこちょこ装備を揃えていた。 7月1日に発寒川で初の沢入門体験のはずが天候不順で日程変更。 あいにく変更された日に参加できなかった為、今日がぶっつけ本番。 白老の森野にある深沢川左俣朔行に参加する。 何もかも初なので、教えられた装備はある程度揃えていたが、どのように使うのかやどう装着するのかあいまいなまま出発。 スタート地点に向かう前にトイレタイムと装備点検を兼ねて三階滝公園に停車。 ここで沢用の靴下や脚絆に沢靴、ハーネスなどを装着する。 全く知識が無いので普通の靴下を履いたまま沢用のネオプレンソックスを履いてしまい「素足に履くんだよ」と教えてもらう。 ちょっと照れた。入渓前から不安がよぎる。 今回は森野橋から沢を朔行し尾根を越えて別の沢から林道経由して森野トンネルに出るルートで、スタート地点に車で戻れるようにゴール地点に車をデポする。 天候は曇り空で霧が薄っすらかかる中7:00 出発地点の森野橋を出発。約1時間林道歩きが続く。 3km程進んだところから入渓する。 最初は躊躇しながら足の置き場を考えて進んでいたが一度水に入ってしまうと吹っ切れて、あまり考えずに水の中を進む。 沢の中をジャバジャバ進むのは、なんか楽しい。 入渓して直ぐ滝が現れる。滝の脇を攀じ登り越える。 その後は滝の連続、へつったり、攀じ登りして越えていく。 マイナスイオンのミストの沢を朔行するのは気持ちが良い。 みんな子供に返ったように喜々として沢を楽しむ。 入渓ポイントから1.3km程進んだところの滝がナメで、滝を直登する。 これぞシャワークライミング!!しぶきが心地よい。 入渓地点から2.2km程進んだところに落差5~6mほどで大きな滝壺を持った滝が現れる。 リーダーが先頭を切って滝の脇を上りロープを結ぶ。 後続からは、そのロープを確保して登っていく。 ロープ無しでも登れるが安心感が違う。上り詰めてさらに滝口の横断がある。 ここも滝壺同様に深く、緊張感が走る。無事渡り切りロープを解除する。 入渓ポイントから2.4kmで分岐となり左俣に進む。 ここからは滝は無くなりブタ沢になる。 変化の少ない沢をダラダラ進む。それでも林道歩きより飽きない。 そんなところでも入渓ポイントから4.1kmあたりに苔むしたゴルジュぽい空間がある。 それ以外は、川底が時々ナメになる程度で退屈な沢歩きがしばらく続く。 入渓ポイントから5kmで勾配がきつくなる。200m程上ると高さ10mぐらいの岩盤にぶち当たる。 そこを岩盤に向かって左の泥壁を攀じ登り、尾根越えの薮漕ぎに入る。 鹿の踏み跡を辿って進むと笹地の中に土が剥き出しの広い空間が現れる。 鹿の集会所だ!!寝床なので糞は見当たらなく清潔に保たれてるようだ。 さらに尾根筋に沿って薮を漕ぐと白老川支流の源頭に出た。 今度はこの沢筋を辿って下る。源頭部から間もなくで落差10m程の滝に出た。 リーダーが滝口の傍の木に素早くザイルを結ぶ。 準備が整うとリーダーが懸垂下降でスルスルっと降りていく。 「それじゃあ次TOMさん来て~」と呼ばれる。 人生初の懸垂下降で、しかも実践である。 緊張しながらへっぴり腰で降りる。ロープの送りが上手くいかない。 すかさず「右手を腰に固定して!」の激が飛ぶ。 それでも下まで何とか降りられた。 ホッと緊張が開放されると同時に楽しさが湧き上がってきた。 初めてにしては上出来と言われ、内心調子に乗る。 その後はひたすら沢を下る。出発から8時間を過ぎ、みんな疲れが出てきたのかよく転ぶようになる。 「もう沢いいから林道歩きたい」とボヤく人続出してくる。 そんな疲れをエゾタツナミソウとナメが癒してくれる。 入渓ポイントから7kmあたりで林道に出る為のルートを探す。 リーダーが目星を付けて右岸を登り、それに続いてみんなも登るが林道までかなり薮漕ぎを要しそう。 戻って少し下った場所から再度林道へのルートを探る。 多少薮漕ぎするが今度は林道が近そう。それ程苦も無く林道に出たが林道は想像と違って草ボウボウ。 それでも歩くのには支障が無いレベルなので、みんなズンズン下る。 しばらく林道を進んでいると先頭が騒がしくなる。 どうしたのかと近寄ってみると出したてホヤホヤの熊の糞だった。 まだ近くに居そうだということで熊除け笛をみんなでピーピー鳴らしながら行進する。 こういうときは大勢だと心強い。 橋を越えると車のエンジン音が聞こえて来た。ゴールは近い。 16:50 ゴールの森野トンネルに到着。出発から10時間の長旅だった。 さて車をとりに行こうとなった時にデポした車の鍵が無いという珍事が発生した。 スタート地点の車にポーチごと置いてきてしまったとの事。 最後の最後に想定外のハプニングが待っていた。 グループで最年少の自分と次に若いY氏と車を取り行くことになる。 その距離約5km。1時間掛けて車を取りに行きゴールに戻った。 山行後、温泉で汗を流す予定だったが鍵を忘れてしまったN氏のオゴリで、ふるさとの湯からホロホロ山荘に昇格。 汗と疲れを流して長い朔行の旅から一同帰路に着いた。

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