活動データ
タイム
09:02
距離
8.5km
のぼり
788m
くだり
789m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る日本百名谷にも選ばれている十方山山麓の細見谷を沢登りしてきました。中国地方で日本百名谷に選ばれているのは伯耆大山の甲川とこの細見谷です。 延々と続くゴルジュ帯はまさに幽谷、秘境といった雰囲気に溢れており、さすがに日本百名谷に選ばれるだけはあるという渓相でした。 細見谷(の下流域)はゴルジュの谷であるため、泳ぎや岩場のへつりが必要となる箇所が多かったです。本日は若干水量が多めだったとは思いますが、3~4回は泳ぐ箇所がありました。熟達者は別ですが、私のような普通の人は泳ぐ際は万が一に備えてロープを出し、またライフジャケットを着用する方が無難だと思いました。 岩場のへつりも、ボルダリングやクライミングに親しんでいる人には楽しめるレベルだと思いますが、岩場慣れしていない人にはちょっと厳しいところもあるかなという印象でした。 水に浸かっている時間が長いので、気温、水温、水量によって遡行の印象がかなり違ってくると思います。今回沢登りをした印象では、快適に遡行できるのは日中の気温が30℃を越えるような真夏で、かつ水量が比較的少ない時ではないかと感じました。 気温の低い時期や増水時は入渓しない方がいいと思います。 この谷を遡行するにあたって最大の難関は筏滝(いかだたき)の通過でした。筏滝は釜付近の左岸側から直登できるようなのですが、滝を見た瞬間、即座に直登は無理だと判断して高巻くことにしました。ですが、この高巻きが本当に怖かった。滝の左岸側の崖を高巻いたのですが、石がぼろぼろと落ちるし土はずるずる滑るしで、懸垂下降の支点へたどり着くまでは恐怖しかありませんでした。もう少し高度を稼いでからトラバースを開始するべきだったのかとも思いましたが、高く登りすぎるとトラバースした後の懸垂下降でロープの長さが足らなくなる恐れもあるようにも感じます。次回この沢を登るときはこの筏滝をどう通過するかが大きな問題です(次回も直登という選択肢はないと思いますけど 笑)。 オオリュウズの滝は、左岸側からも右岸側からも直登できますが、簡単ではなさそう。カム、ナッツ、ハーケン等のプロテクションの用意は必要だと思います。今回はオオリュウズの滝で遡行終了としたのですが、同行者は直登してみたいような雰囲気だったので、次回直登にチャレンジするかどうかは水量次第というところだと思います。 オオリュウズまで来て引き返すルートは、Ⅴ字滝下流まで戻りホトケ谷左岸の尾根へ取り付き、クロダキ谷を渡渉して下山林道へ抜けるルートが一番時間的に速いのですが、踏み跡はほとんどない笹薮なのでルートファインディングはとても重要です。ルートをGPSに落としておく方が無難だと思います。
メンバー
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