活動データ
タイム
30:01
距離
62.7km
のぼり
5931m
くだり
5919m
チェックポイント
活動詳細
すべて見るトレイルランナーズ代表の松永紘明さん主催のモンブラン(UTMB)対策講座を兼ねた立山ツアー(1泊2日)に参加してきました。参加条件に過去一年以内に50kmのトレランレース完走というものがあったので越後カントリートレイル53km部門に急きょ申し込み、完走してからの参加となりました。 ちなみにUTMB(ウルトラ・トレイル・デュ・モンブラン」というのはヨーロッパアルプスで行われる100マイル(168km1万m)のトレランレースのことで、自転車で言えばツルード・フランス、サッカーで言えばワールドカップやオリンピックのようなもので、トレラン最高峰のレースです。 このレースの対策を兼ねた合宿なので全国から猛者が集まるのですが、私はもう一泊して剱岳を登るという無謀な計画を断行。 一人だけヘルメットとテン泊装備での参加でした。さすがにシビアにレースを目指す人達の集まりなのでひんしゅくを買うかとと思いましたが、意外にも皆さんから温かく迎えてもらえました。みんな優しくて良かった(笑) そのお陰で2日3日のトレラン合宿は立山連峰を満喫できた素晴らしいものになりました。 基本的に100マイルレースを意識した講座なのでウルトラディスタンスを完走するための心構えや技術的なことをレクチャーしてもらえます。 トレランの合宿にヘルメット持参で剱岳に登りたいという私ですから、100マイルのレースなど興味もないし存在すら知らなかったのですが、こうしたレースを目指したり、実際に走ったりしている人の話を聞いて、実際に私も100マイルを走ってみたくなりました。人生の目標のひとつです。そして目指すはモンブラン!! 100マイルは単に体力やスピードがあれば良いというわけではなく、レース中の苦しい時に人生が走馬灯のように流れてくるので、それと対峙できる強い精神力が問われます。 つまり最終的には人間性の勝負。これが100マイルが神の領域だと言われる所以であり、50歳過ぎの人でも世界トップクラスで活躍できる理由です。 一流になるためには一流の人に触れることが一番の近道であり、山の中で実際にトレーニングしながらそうした人達と過ごせた2日間は私の人生にとって掛け替えのない経験となりました。 100マイルという想像もつかない距離を走る時に何を考えて走っているのか?という質問など松永さんは「感謝できること、ありがとうを探しながら走っている」と言います。そうすると辛くて力が湧いてこない時も力が湧いてくると言います。 なぜそこまで辛い思いをしてまで走るのか?という問いには「やっぱり理屈抜きで楽しいからというのが最初にあるけど、何にもない人生より、こうした辛い思いを何度も積み重ね、乗り越えた人の方が人生がより素晴らしいものになると確信しているから」とのことでした。 体力、技術よりも大切なマインドを学んだトレラン合宿でした。私もこの合宿の三日目は剱岳からの称名滝まで単独行での25kmだったので(しかもテン泊装備で)疲労困憊だったのですが、素晴らしい体験をさせてもらった立山連峰に感謝したりするとふっと身体が軽くなるのを感じましたし、旅の終わりには多幸感に包まれて、この山旅が終わらなければ良いのにと感じながらのフィナーレでした。 [一日目]称名滝-大日平-大日岳-奥大日岳(2611m)-室堂平 [二日目]室堂平-浄土山-雄山-大汝山(3015m)-富士ノ折立-室堂平-天狗平-室堂平-劔沢 [三日目]劔沢-剱岳(2999m)-別山-室堂平-天狗平-弥陀ヶ原-八郎坂-称名滝 素晴らしい人生をありがとうございます!感謝。
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