活動データ
タイム
13:38
距離
22.2km
のぼり
3041m
くだり
3049m
活動詳細
すべて見る2018/08/02(木) 偃松尾山(はいまつおやま) 標高:2,545m 所在地:山梨県 グレーディング: 名山: 笊ヶ岳(ざるがたけ) 標高:2,629m 所在地:山梨県,静岡県 グレーディング: 7D(老平) 名山:日本二百名山,山梨百名山 山域:南アルプス白根南嶺 天気:晴れのち曇り 登山第百三十三弾! 皆さんは、「偃松尾山」をご存知でしょうか? おそらく、その名を知っている方は少ないと思われます。 今回、僕が登った、この「偃松尾山」は白根南嶺稜線上に位置し、あの名山である「笊ヶ岳」の北にどっしりと構えています。 名前を知らなくても、甲府からあの双耳峰がシンボルである「笊ヶ岳」をみると、その右側にこれまた立派な山容である山があると思います。 そう、それが「偃松尾山」なのです。 前々から、笊ヶ岳を見ると、いつも笊の右にあるあの美しい形の山が気になって仕方ありませんでした。 家に帰り、地形図を見てみると名前が載ってない、、 ヤマレコやら、なんやらで色々調べてみると、どうやらあの山は「偃松尾山(はいまつおやま)」というらしい。 なんと大層な名前だこと。 ハイマツといえば、あの高山帯に陣取ってる、藪屋大好きな植物である。 そんなやつの名前が入ってる山なんて、すごい山なんだろーなーと思いつつ、月日は流れました。 、 、、 、、、 さて、ということで、最近は藪仲間のSさんと本格的な藪岩山に行く様になり、離山、嫦娥岳などなど、南アの難関とされる山にも登れる様になりました。 そして、ネタ《登りたい山》も底がつきそうになり《実際はまだまだストックありますが笑笑》前々から、温めていたあの「偃松尾山」を召喚する時がやってきました。 しかし、この山、調べれば調べるほど、変態な山です。 当初は、白石を起点に、1泊2日で、笊の山頂テン泊をしようと考えてました。 しかし、相棒のSさんは中々連日の休みが取れなく、また、山レコなどでも日帰りしてるレコがあがっていたので、「これは、朝早く出れば、日帰りできるぞ」ということで、無謀にも「偃松尾山」に日帰りで行くことになりました。😱😱 ルートは、登り、大黒尾根経由で偃松尾山。 そして、下りは、あのGWの時に苦しめられた「ランカン尾根」を使うことで、うまく下りられれば、なんとスタート地点に戻ってこれるという、デンジャラスコースになりました。 登りは、初っ端は林道歩きということで、日の出前、3時に白石をスタートです。 幸いにも、白石トンネル手前に、登山者用駐車場があり、そこに車を置かせてもらいました。《一体、年間通してここから偃松尾山に入るパーティーは何組いるんだろう、、笑笑》 真っ暗の中、月明かりを頼りに林道を歩きます。早々に汗が滴り落ちていく💦 「うーん、なんか暑くないっすか?😰」 お互い、汗だくになりながら歩いていくと、迂回路の看板に出会います。 指示に従ってちょっとした峠越え、アップには丁度いいくらいでしたが、それにしても暑い、、。 どうにかこうにか峠越えると、前情報にもあった朽ちた吊り橋が現れます。 「こりゃぁすごい朽ちようだ、、足場がほぼない」 僕らは敬意を込めて「MAD吊り橋」と名付けました。 すると、Sさんが、おもむろに橋の方へ歩みを進めるではないですか!? 俺:「えっ渡るんすか?」 Sさん:「うん、渡るよ」 俺:「(´⊙ω⊙`)」 どうやら、暑さにやられて頭までおかしくなってしまったようです。 頼むから橋、落ちないでくれと思いつつ後ろから見守ってました。 そして、割と難なくクリア。 「、、ふっふっふ」 「こんな経験中々ないぞ、これは行くしかないぞ!」 と、僕も頭がおかしくなったのか、このMAD吊り橋に足を踏み入れてしまいました。 写真を見てくださいとしか、ここでは言えないですが、初っ端がほんといかれてます。 足場の板は無いに等しく、ワイヤーの上に足を乗せて歩きます。 そして、めちゃめちゃ上下に揺れるにも関わらず、なんと手すりがか細いワイヤーという、スリル満点の天然絶叫マシン。 、、後半部分の記憶はないです。 、、楽しかったけど。 しかも、アホなのは、渡った後に、暑すぎて水浴びしてから登ろうって話しだったので、結局、沢に降りるってて言う。。 下からMAD吊り橋を見上げましたが、イかれた橋でした。 たぶん、暗かったから渡れたんだと思います笑笑 とは言え、まぁ何事もなかったので良しとする事にします。 さて、ここからは、真面目に登山。 といっても、こっから大黒山までがまったきついのなんの。 初っ端から、踏み跡、テープなんて物は一切なく、獣の道を辿って這い上がって行きます。 最初の300mあげんのが本当に辛かった😫 ただでさえこの2週間、クーラーが効いた部屋で過ごしてだらけた生活を送っていたので、道なき道を進むのは荷が重かった。 しかも、足場がかなり悪くボロボロ足が土とともに落ちて行く。 ホールドとなる木も少なく、Sさんと2人でぐはぐは真っ暗闇の中登っていった。《何が好きでこんなドMなことしてるんだか、、笑笑》 いかんせん暗くてあたりがよく見えないので、獣道を辿ってトラバースしてみると、やべえ壁みたいな斜面登るはめになったり、マイナスドライバーが欲しかった。 なんとか悪戦苦闘してようやく斜面が緩やかな台地に到着して一息。 まだまだ先は長いです、、 甘やかしていた僕の身体は既に悲鳴をあげ始めていました。 そっから大黒山までがまたきつくて、、 初っ端の急登よりはマシにはなったのですが、それでもそこそこ斜面を永遠登り続ける。《しかも、ちょいちょい藪あり》 サボりが祟ったせいか、先週、八ヶ岳で変態な山行やって来てるSさんにちぎられ、まさかのロンリー登山。 そして、ゴールの見えない大黒山への登り。 やっとこさ、尾根の合流点が近くなり、辺りもだいぶ傾斜緩くなってきて、山頂が近づいて来ました。 大黒山の三角点は、ルートからちょっと外れていて、それでも苔苔した台地の上にひっそり佇んでいて、いい絵が撮れました。 お気に入りの三角点の一つになりましたが、あまりにきつかったのでもう行かないかな?笑笑 だいたい、大黒山に着いたのが7時くらい。 地図を見て、偃松尾山まであと3時間くらいかな?と見積もりを立て、そっから笊ヶ岳までもう2時間くらいかな? 12時に笊ヶ岳付けたらこっちの勝ちでしょーなんて話していた。 さて、んなわけで先を急ぎます。 っと思いきや、少し進むととんでもない景色が!!!! なんと、ガレ場の上にでて、そっから偃松尾山〜笊ヶ岳、そして下りで使うランカン尾根が一望できるではないですか!! まさか、こんな素晴らしい展望台があると思っていなかったので、大感激‼️ これを見れただけでも登った甲斐ありました^ ^ 普通の人から見れば、なんだただの木々に覆われた山の景色の一つだ!なんて思われるでしょーが、南ア好き、特に南嶺好きにとっては、この構図は夢のような景色。 何度見てもニヤケてしまいます( ´ ▽ ` ) 立派な偃松尾山、そこから続く南嶺稜線の先には、あの双耳峰で有名な笊ヶ岳。 そしてそこから続く、古の笊ヶ岳への登山道であるランカン尾根。 どうです?素晴らしいでしょう!笑笑 って感じで、かなり盛り上がっていました。《これから、偃松尾山への激登りがあるとは知らずに、、》 大黒山からは、地味なアップダウンが続きます。 ふかふかの苔の台地で足を休めつつ、飛ばせるところは飛ばします。 ちなみに全然標高上がらないのですが、強い心を持ちましょう。 そして、いよいよ、偃松尾山へのラスト300mの登り。 正直、ちょーしんどいです。 壁のような斜面を登ったり、倒木越えたり、、 テン泊装備でここを通った人は尊敬しますわ。 そして、なかなか着かない山頂。 「はっ?まだ着かないの?」って何度も思いました。 として、ふと気がつけばあたりにはハイマツが。 どうやら山頂は近いようです。 しばらく歩くと、Sさんが待っていて、その先には「偃松尾山」の山頂看板がありました。 そして、その看板は南アのマイナー山でよく見る「ひっちさん」のものでした笑笑 Sさんが、この先に展望いいところあるからそこで休もうと言ってくれたので、少々移動します。 すると先を歩いていたSさんが、何やら奇声を上げるではないですか。 テンション高い声で、喜んでいます。 自分も行ってみるとそこにはなんと、南ア南部の主稜線がどかーんと見えてました(*≧∀≦*) 正直、大黒山以降、あたりはガスってきていて、展望期待していなかったのですが、どうやらガスは東側のみで、西側はドピーカンでした! 聖、赤石、上河内、茶臼、、 荒川より以北はガスで見えなかったですが、それでも十分な展望でした! 2人ではしゃぎながら、聖東尾根の話やら、GWの上河内、茶臼の話で盛り上がります。 いやーほんと圧巻。 なんやかんやGWぶりの南部で、最近、よそで浮気してた自分を恥じました笑笑 「あーやっぱ、俺、南部が一番好きだわ」 すっかり自分が南部に魅了されていたことを忘れていましたが、今はっきりそう思えます。 それほどまでに、あの山々は美しく、ずっしりと構えていて、感動を与えてくれました。 さて、ここまでくるとあとは笊ヶ岳からの展望に期待してしまいます。 偃松尾山のハイマツを避けつつ、稜線に合流。 登山道、なんで歩きやすいんだ。 疲れていましたが、笊からの景色が気になってどしても飛ばしてしまいます。 つらい、、つらいけど、早く笊からの南部をみたい! なんやかんや、ぶっ飛ばして、予定の12時着より30分ほど早く笊ヶ岳に到着しました。 今年2回目、3ヶ月ぶりの笊ヶ岳。 しかし、前回とは全く違うご様子でした。 GWあれほど苦しめられた雪は一切なく、そして、また、前回来た時はまだ歩いてなかった、聖東尾根や、悪沢岳に登った時の記憶を思い出して、さらに感慨深く見れました。 やっぱり、笊ヶ岳はいい山です。 さて、僕らは下りもあるので、そう長居は出来ません。 帰りはあのランカン尾根。 まずは小笊を目指します。嬉しいことに、笊ヶ岳を離れるとそこはガスの中なので、後ろ髪を引かれることなく下山に集中できました。 しっかし、ランカン尾根こんなに険しかったかなぁ、、 踏み跡、テープは大黒尾根よりは断然多いですが、倒木めちゃ多いし、アップダウンは大黒尾根よりきついし、急登だらけだし、、 よくGW、テン泊装備で登ったなぁ、、と自分を褒めてしまいました。 大ギャップ、小ギャップを越え、下っていきますが、全然標高下がらない笑笑 しかも、よく考えたら、下りでバリエーション使うの今までなかったので、枝尾根に誘われたりして、正しい道を選択するのが難しかったです。 それでもなんとか大金山まで下って、あと900m。 こっからがまた大変で、未知の領域だし、がっつりバリエーション。 しかも、低山の嫌な感じの藪で、暑いしうざったかったー 慎重に、尾根を間違えないよう下って、なんとか下まで降りれました。 最後の方は、2人とも疲れすぎておじいちゃんみたいな歩き方笑笑 それでもなんとか無事に帰って来れました! 素晴らしい景色を見せてくれた山、そして今回も変な山行に付き合ってくれたSさんに感謝です。 ちなみに、、 大黒尾根はテープ、踏み跡はほとんど無かったです。下りに使うには相当な経験が必要だと思われます。 ランカン尾根も、登りは素直に上を目指せば良いですが、下りは枝尾根がおおく、大金山から白石もルートチョイスが難しかったです。 終わり。 《あぁ、ほんとはこの3倍くらい文章書いてたのに、なぜかバグって飛んじゃったよ、、悲しみ⤵︎》
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