活動データ
タイム
07:18
距離
6.0km
のぼり
704m
くだり
705m
活動詳細
すべて見る今年のオオキツネノカミソリのシーズンも終わりなので、見納めに幾つかの候補の中から以前から行ってみたかった御前岳に行くことにした。 御前岳のオオキツネノカミソリの群生地は、南(表)側も、北(裏)側もどちらにも有るようだが、先週に行かれたyama-tabiさんから、「男だったら裏だぜ!」と、分かったような分からないような有難い貴重なアドバイスを頂いたので、素直な私はそれに従った。 福岡の自宅を出たのが、遅めの朝8時頃。 yama-tabiさんのレポでは、午前10時頃から登り始めておられ、少し遅いなとは思ったが、同じ頃に現地に到着すれば行程は問題ないと考えた。 日田インターで高速道路をおり、中津江村方面に行けば良いのだろうと212号線を進んだが、途中で673号線の存在に気付き、Uターンして道路標識でそれらしき道を見つけて走ったが、なんとその道は673号線ではなく674号線であった。 気付いたら天ヶ瀬まで来ており、再度Uターンし日田まで戻って、正しい道を走り、なんとか登山口へ到着、急いで登り始めたのが11時。 想定よりも1時間遅れである。 登り始めて間もなくオオキツネノカミソリが見られ、当然ピークは過ぎて花弁が落ち、茎だけが残されているのも多数あったが、まだまだ残っている花もあり、これが最盛期であれば更に凄いのだろうと想像させられる。 登山口から御前岳山頂までの登山ルートでは、ヤマップの地図に記載されている標準コースタイムは1:15。 実際は、湧水や岩屋に寄り道したり、写真撮ったり、休憩したりとのんびりと登るのだが、私は2:55もかかってしまった。(約3時間!) yama-tabiさんは2:05(下山後確認)。 御前岳山頂から釈迦岳への縦走ルートは 標準が0:45 yama-tabiさんは0:46(標準!) 私は1:14(30分も多い!)だった。 釈迦岳山頂到着後、この先の普賢岳まで行くかどうか迷った。 ヤマップでは普賢岳までは5分とあるが、今日の自分の歩きは遅く、時間が掛かっている事を考えると、往復すればもしかしたら30分ぐらい掛かるかもしれない。 もうこの時点で夕方の4:30であり、下山ルートは初めての不慣れな道であり、日没までの事を考えるとこれ以上遅れるとヤバイと思い、普賢岳には行かず下山する事にした。 降り口となる田代登山口への分岐点から登山口までのヤマップの標準タイムは1:10。 下りなので、登りに比べて時間差はないはずである。 よし、どんどん下って行くぞ! と勇んだが、下り始めは足元が黒土で、水分を含んでおりとても滑りやすい。 それを過ぎると、今度は枯れ沢のガレ場になり、岩がゴロゴロとあるため転倒に注意しながらソロソロと歩かないといけない。 yama-tabiさんのレポで、下りのルートで間違ったとあったのは読んで覚えていたので、「私は間違わないぞ」と思っていたら、見事に同じ箇所で間違ってしまう。 日没の時間が気になり、ルートを修正しようと、焦って正規ルートの方向へ斜面を四つん這いになり登り始める。しかし「道迷い時の鉄則」を思いだし、落ち着いて来た道を戻ったら、下りの時に目にしたオオキツネノカミソリがまとまって咲いていた所に目印のピンクテープを発見、帰路の尾根道に乗ることができた。 一時は「もしかしてビバークか⁉」とも考え、ザックの中に入っている物を思い出す。 ツェルトは持っていない。 敷物はある。 靴ヒモの予備があるので、これでツェルト代わりにできるか。 汗を吸って濡れまくった衣服で一晩過ごせるか? エマージェンシーシートはある。 古いけどゴアの雨具の上着もある。 ヘッデンはあるし、予備の電池もある(しかし一年は動作確認しておらず)。 煙草は吸わないが、100円ライターは入れている。しかし、さっきたまたま気がついたがガスが抜けていた。 食料は、昼の残りのおにぎりが1個ある。 水は登る時に3㍑持って来たが、残りあと500mlのペットボトルの半分しか残っていない。 やや小さいが10徳ナイフはある。 スマホのバッテリー残量は少ないが、モバイルバッテリーは充電してきた。 もし本当にビバークするならば、まだ明るいうちに場所を決めて、整地しなければならない。 そんな事を考えながら尾根道を急ぐが、急な下り坂も時折出てきてなかなかスピードがでない。 第一、思ったより残りの距離が長いのだ。 ちょくちょく地図を確かめながら、まだあとどれくらい、まだ半分も来ていない、などとこの先の道程を気にする。 太陽の高さと、日没時刻までの残りの時間も予想しながら、足を急ぐ。 結局、なんとか登山口の車道に到着したのは、6:10であった。 焦った~! 大いに反省する山行であった。 下山時、何度かひっくり返ったが幸い怪我はなし。 虻は多かったが、やられはしなかった。 メマトイも多かった。 登る前は、下山後に日田温泉にでも寄って帰ろうかと考えていたが、身も心もくたくたで、そんな気もなくなった。 登山口の湧水で、頭と顔を洗いクールダウン、軽く着替えて車に乗り込む。 今日は、登山口の出発から到着まで、まったく誰一人とも会わずじまいであった。
もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。