活動データ
タイム
03:50
距離
7.7km
のぼり
665m
くだり
665m
活動詳細
すべて見る週末は地元の僧ヶ岳を歩き、知人と魚津のたてもん祭りとせり込み蝶六街流しを観た。二年前の夏、魚津のたてもん祭りと海上花火はTJAR2016開会式と同じ日に実施されたが今年のTJAR2018は8/11に開会式が行なわれる。ありそドーム産業展示ホールではTJAR2016の写真が展示されていたが、この写真は8/6からミラージュランドで展示されると云う。 今年、東京から富山に転勤して地元に戻り5/27に初めて黒部名水マラソンの5kmに参加し、6/3 僧ケ岳稜線の烏帽子山に登った。6/24には第三登山口(1040M)の駐車場から僧ヶ岳に登った。毎年、この順番で始動し山頂を踏むのが、この地域に住む自分の在るべき姿なのかもしれない。 今年は春の暑さで鍬崎山や雨飾山は残雪が少ないように思えたが、僧ヶ岳は豪雪の爪痕が酷く僧ヶ岳林道沿いの林道崩壊や倒木、残雪が多かった。現在は烏帽子登山口(1250M)まで車で通行できるが、8/20からは復旧工事で第三登山口前の駐車場で通行止めになると黒部市のホームページでアナウンスされている。 8/5は烏帽子尾根登山口から登り始めたが6/24に来た時に見た大量の残雪は消え失せて、あれだけ咲き誇ったカタクリやイワカガミは微塵も無かった。時々、尾根が開けた時に見える朝日岳は夏の日照りで濁って見える。宇奈月尾根と烏帽子尾根の合流地点を過ぎて、谷底に残雪の雪渓の名残が見えると、時折吹く風が涼しくなる。6/24に来た時の宇奈月尾根は雪渓のトラバースの繰り返しで危険な場所も在った。 前僧ヶ岳近くで日本海への見晴しが開けると海から風が吹いて来て涼しくなる。前僧ヶ岳頂上前には黒部市の市木の黒檜がある。剱岳の眺望の山の中山は立山杉を潜ると中山山頂だが、その黒檜を潜ると前僧ヶ岳山頂には昔、小川寺の千光寺の仏像が安置されていたが、今は存在しない。仏ヶ平のニッコウキスゲは終わりで代わりにマツムシソウやシモツケソウが咲き、頂上に続く登山道には次に咲く順番を待つ竜胆の蕾が多かった。僧ヶ岳頂上前にもある黒檜の扉を潜ると駒ケ岳が見通せる風通しが良い場所にニッコウキスゲが名残惜しそうに数本咲いていた。 頂上では駒ケ岳と毛勝岳が見えるが、毛勝岳の雪渓と駒ケ岳へ続く灼熱の稜線の対比が面白い。駒ケ岳の奥に見える夏の鹿島槍はぼんやり見えて何時もの美しさは無い。人が居ない山頂では沢山の蝶が代わる代わる頂上を舞うが、木立の枝葉に止まりそうで止まらない。蝶のように駒ケ岳にでも飛んで行ってしまったのか、暑さで脱がれた誰かの服が木の枝にデポされている。人も蝶と同じだと思いながら北駒ヶ岳へ続く稜線に目を向けると遠い場所に、服の持ち主かもしれない登山者が見え隠れする。その登山者が僧ヶ岳へ登り返すのには30分は掛かりそうだったので下山した。 下山後の夜、魚津でせり込み蝶六街流しを観たが、六百年ほど前、浄土真宗の念仏踊りとして発生したものと云われたり、江戸時代、全国に口説を広めた、越後の瞽女達により伝えられたと云う。「せり込み蝶六」とは、「口速や」という意味を表すせり込みと、「ちょろける(不安定な状態で揺れるの意)」が訛ったもので、極楽蝶が舞うように踊る扇子踊りが最もよく踊られる。 街の中心街には魚津大火で出来た22M道路と云われる幅の広い道路がある。その道を44組の団体が代わる代わる、3歩歩いては2歩下がり、両手の日の丸の扇子を振って激しく踊る。その姿が僧ヶ岳の頂上を飛ぶ極楽蝶の姿によく似ている。 今回の投稿は告知の意味合いもあるがTJAR2018の開会式は8/11の21時で、その3時間後の夜中の24時に選手達は早月川河口をスタートする。廻っていなかったミラージュランドの観覧車も廻り出し、TJARの選手達が極楽蝶のように早月尾根を駆け上がる。翌朝にはTJARの選手達は剱岳の山頂を極楽蝶のように軽やかに走っている筈である。
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