釈迦の後だと不動様のご機嫌が悪いようです(釈迦ヶ岳-不動七重の滝)

2018.08.13(月) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 23
休憩時間
26
距離
12.0 km
のぼり / くだり
1384 / 1397 m
1
24
1 54
17
39
29
12
1 19
20

活動詳細

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名瀑100選のひとつに算えられる不動七重の滝のことを聞いて以来、あんなにも壮大な滝があるのなら、是非この目で見てみたいと思っていました。しかし、近くまで行くだけで大変だ、と思い切れていませんでした。しかし、釈迦ヶ岳のレポートをいくつも拝見するにつれ、「前鬼からの本来のルート」で登りたいというご意見を読むと、自分も釈迦ヶ岳に行くのなら、正面から登ってみたいと思うようになりました。ただ、普通の日曜に行くには時間的に不安なので、お盆に前日から車中泊で乗り込み、1日で済まなかったら翌日も使って、釈迦ヶ岳と不動の滝を見てこようと計画しました。 橿原の策源地に前乗りし、17時くらいから眠るように努力し、0時に起きて準備して、1時前に出発。2日前にも通った169号線で、下北山村に着いたのは3時過ぎでした。道端にヤマザキショップがあり、お手洗いと自動販売機が使えたので、ここで時間調節し、4時前に再び出発して前鬼への分岐を曲がります。この道、細いし落石もあるしで走りにくいとは言え、この時点ではあまり問題はありません。問題と言えば、鹿がいるくらいか。不動の滝の看板を見送り、車止めの手前、ふたつ目の駐車場に車を停めました。他に2台の自動車があり、テントも張ってあります。大台ヶ原に比べると、空が小さいのですが、その小さい空には満天の星です。しかも、流星も見ることができました。 星を撮っている間に夜は白々と明けてきて、星の数はあっという間に減っていきます。まだ若干くらいとは言え、4:50に出発することにしました。車止め直前にもテント泊の方がおられます。舗装道路をしばらく登ると、東の空がどんどん明るくなり、そろそろ太陽が顔を覗かせるか、というタイミングで小仲坊到着。ここはかつてから5軒存在した宿坊の最後のひとつで、現在も宿泊ができるようです。有難いことに、お手洗いを借りることができます(チップを払います)。 ここから登山道に入りますが、ちょうど太陽が昇りだし、朝日を浴びた広葉樹が神々しいほど美しいです。この箇所、実はルートを間違えたりしていますが、道沿いのロープ、テープ、石積みなどを参考にしながら登って行くのがいいでしょう。ほとんどは悩むところはありませんが、2箇所ある枯れ谷を渡渉?する箇所が迷いやすいように思いました。その後、有名な階段が始まります。最初に853段と書いてあり、100-200-300と切りのいい段もそのように書かれています。しかし、長命寺山みたいに「853段登ったらおしまい」かというと、そうは問屋が卸しません。まず、853段は木の階段だけの段数であり、階段と階段の間に土の道、石段などがあっても全くカウントされません。特に、200段、500段の前には嫌がらせのように階段のないパートが挟まれており、あと2段なのに、という所から進みません。階段が出てきたらぞっとするのに、出てこないといつまで経っても登り切れないというジレンマ。えらいじらしプレイです。 ようやく稜線に出ると、そこは太古の辻です。大日岳の奇怪な山容がすぐそこにあります。大日岳に興味がないというと嘘になりますが、本来行場で、自己責任で、ということであり、今日は安全第一で戻ってきて、その後滝を見るのがテーマであり、大日岳は行かないことにしていました。しかし、おいでおいでをするわけですね。また、太古の辻から釈迦ヶ岳までは稜線歩きであり、これまでより楽なのかと期待していたら、どうしてどうして。笹漕ぎをしながらザレ道ガレ道を歩く必要があり、なかなかきつい稜線でした。ようやく到着した山頂には3組ほどの方がおられました。もちろん山頂にはお釈迦様の銅像があるわけで、よくこれをおひとりで担ぎ上げたものです。 ひとしきり写真を撮ったら前鬼目指して帰途につきます。帰りにはふたりの男性とすれ違いました。やはり前鬼かが登る方は少数のようです。帰りはだんだん膝が痛くなってきて、大きな段を降りたりするのが辛かったですが、まあなんとか6.5時間くらいで駐車場到達。11時過ぎなら不動の滝に行けるよね、ということで第二目標に移ります。駐車場が空いているかが気がかりで、実際3台の駐車スペースは全て塞がっており、トンネルを越えた後の道端に駐車しました。 さて、ここから不動の滝に向かうのですが、まず最下段の滝壺を見てから展望台に行く遊歩道へ。遊歩道って言うくらいだから大したことないと思い、ポールも自動車に置いてきたのが大間違い。なぜだか、登りが無茶苦茶きつかったです。脚の疲れなのか、脱水なのか、ハンガーノックなのか、はたまた釈迦ヶ岳の帰りだと不動様が気に入らないのか、階段を10段ほど登るたびに息をついて、ほうほうの体で展望台到達。はい、素晴らしい滝でした。 その後、帰途の途中にある上北山温泉に立ち寄ったのですが、実は西大台に申し込むと、小処温泉または上北山温泉に無料で入浴できます。前々日は使わなかったので、「有効期限3日」だからわくわくしながら入りに行ったら、「西大台申込日の前日から3日間」とのことでした。残念。ただ、JAF割引がきいて400円であり、杉の湯の半額近くで入浴できました。 このレポートはヤマレコのミラーです。 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1553744.html

釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 おわかり頂けるでしょうか。鹿がいます。しばらく逃げなかったのに、カメラを持ち出した途端に逃げ出してしまいました。
おわかり頂けるでしょうか。鹿がいます。しばらく逃げなかったのに、カメラを持ち出した途端に逃げ出してしまいました。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 これが不動の滝への遊歩道入り口。
これが不動の滝への遊歩道入り口。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 オリオンが見えたので、車窓から撮影。
オリオンが見えたので、車窓から撮影。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 ここは不動の滝の展望台。
ここは不動の滝の展望台。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 自動車を停めた箇所からの夜空。ここでも降るような星空に巡り会えました。また、写真には残せませんでしたが、流星も見ることができました。
自動車を停めた箇所からの夜空。ここでも降るような星空に巡り会えました。また、写真には残せませんでしたが、流星も見ることができました。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 夜が明けてきました。
夜が明けてきました。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 この車止めからスタートです。
この車止めからスタートです。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 小仲坊(宿坊)。幕営している方もおられました。なお、お手洗い(チップ制)も使えます。
小仲坊(宿坊)。幕営している方もおられました。なお、お手洗い(チップ制)も使えます。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 やうやうしろくなりゆくやまぎは。
やうやうしろくなりゆくやまぎは。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 昔は宿坊は5つあったそうで、その跡です。
昔は宿坊は5つあったそうで、その跡です。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 しばらく登山口がわからずうろうろしました。ここから山に入ります。
しばらく登山口がわからずうろうろしました。ここから山に入ります。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 小仲坊の屋根越しに。間もなく日の出です。
小仲坊の屋根越しに。間もなく日の出です。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 朝の光を受けた登山道が反則級に美しい。
朝の光を受けた登山道が反則級に美しい。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 息をのむようです。
息をのむようです。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 高い木があったり。
高い木があったり。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 瘤もあったり。
瘤もあったり。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 標識もあります。
標識もあります。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 これが件の853段の階段。853段ならさほどの難事じゃない、と言うことなかれ。えらい「じらしプレイ」をしてくれました(本文参照)。
これが件の853段の階段。853段ならさほどの難事じゃない、と言うことなかれ。えらい「じらしプレイ」をしてくれました(本文参照)。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 198段から200段までどれだけ時間がかかったことやら。
198段から200段までどれだけ時間がかかったことやら。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 うわー、どうも雲海が出ているみたいじゃないですか。なんとか稜線に出ないと(間に合いませんでした)。
うわー、どうも雲海が出ているみたいじゃないですか。なんとか稜線に出ないと(間に合いませんでした)。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 かなり無理して生えてきているようです。
かなり無理して生えてきているようです。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 ロールスロイスのエンブレム?
ロールスロイスのエンブレム?
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 役行者しか腰掛けてはいけません。
役行者しか腰掛けてはいけません。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 二つ岩の間から太陽。
二つ岩の間から太陽。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 ちょっとやり過ぎ?
ちょっとやり過ぎ?
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 この500段も到達するのにえらい手間がかかりました。
この500段も到達するのにえらい手間がかかりました。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 大日岳、見えました。
大日岳、見えました。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 これが最後の階段だと思うのですが、全く愛想がない。
これが最後の階段だと思うのですが、全く愛想がない。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 もうちょっとで稜線に出ます。
もうちょっとで稜線に出ます。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 太古の辻に出ました。
太古の辻に出ました。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 ここから稜線歩きで少し楽ができる・・・わけではありませんでした。
ここから稜線歩きで少し楽ができる・・・わけではありませんでした。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 大日岳? 行きませんよ。
大日岳? 行きませんよ。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 これが本日用のザック。
これが本日用のザック。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 雲の具合が美しい。
雲の具合が美しい。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 行かないと言ってるじゃないですか。
行かないと言ってるじゃないですか。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 い、行かないんだからね!
い、行かないんだからね!
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 もうちょっとで釈迦ヶ岳なのですが。
もうちょっとで釈迦ヶ岳なのですが。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 ストゥーパのような雲、と思ったのですが、これだとよくわかんないですね。
ストゥーパのような雲、と思ったのですが、これだとよくわかんないですね。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 深仙の宿まで来ました。釈迦ヶ岳見えますが、ここからが大変。
深仙の宿まで来ました。釈迦ヶ岳見えますが、ここからが大変。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 笹を漕ぎます。
笹を漕ぎます。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 太古の辻から1時間以上。ようやく旭登山口からのルートに合流。
太古の辻から1時間以上。ようやく旭登山口からのルートに合流。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 ようやくお目見えです。
ようやくお目見えです。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 三角点タッチ。
三角点タッチ。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 蜂がいるのがおわかりでしょうか。
蜂がいるのがおわかりでしょうか。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 お釈迦様にもあたらしい山の日を。
お釈迦様にもあたらしい山の日を。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 錫杖と並んで。
錫杖と並んで。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 く、くどい! 行かないと言っておろう。
く、くどい! 行かないと言っておろう。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 下りも格闘した階段。そろそろ終わりです。
下りも格闘した階段。そろそろ終わりです。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 これは道沿いの展望台から。これだけでも充分な迫力です。しかし、これを見ると近くまで行ってみたくなりますよね。
これは道沿いの展望台から。これだけでも充分な迫力です。しかし、これを見ると近くまで行ってみたくなりますよね。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 不動七重の滝への遊歩道。吊り橋を渡ります。
不動七重の滝への遊歩道。吊り橋を渡ります。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 水が澄んでいます。
水が澄んでいます。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 遊歩道だから楽ちんと思ったのが大きな間違い。苦しんだ挙げ句に、ようやく展望台到着。
遊歩道だから楽ちんと思ったのが大きな間違い。苦しんだ挙げ句に、ようやく展望台到着。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 素晴らしい滝でした。
素晴らしい滝でした。
釈迦ヶ岳・大日岳・涅槃岳 七重の滝の最下段。
七重の滝の最下段。

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