遙かなる頂へ 33年振りの再訪

2018.08.13(月) 2 DAYS

活動データ

タイム

16:59

距離

15.6km

のぼり

2115m

くだり

2116m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
10 時間 52
休憩時間
2 時間 13
距離
7.8 km
のぼり / くだり
1726 / 396 m
7 30
3 4
DAY 2
合計時間
6 時間 6
休憩時間
59
距離
7.8 km
のぼり / くだり
389 / 1720 m
4 33

活動詳細

すべて見る

辿り着くことの困難さから「遙かなる山」と呼ばれ、日高山系の主稜線にあって南日高の女王の名を冠する山頂(いただき)。 登山を始めてまだ数年の頃、山の師匠と二人でペテガリ岳を目指した。蒸し暑い一日で飲用の水も底をつき、最後の壁の急登では木々の葉に貯まる水を掬っては飲み頂上に辿り着く。真っ白なガスの中でCカールでの幕営を変更して頂上にテントを建てる。 カール泊の予定の為、炊事用の水もなくどうしよう。コッヘルで草木についた水を集めたりしたが、効率がよいのはタオル。 ペタペタと草木の水滴を付けてジャーと絞ると意外と集まる。しかし・・・異様な色で泥水の方がまだましかも。 やがてバラバラと雨が落ちだし、ゴミ袋をテントの裾の当てるとたちまちにいっぱいになり、水問題一気に解決。 夕暮れ、雨も止み風もピタリと止む。テントを出ると、まさに絶景に息を飲む。一面の雲海に国境稜線の山々が浮かぶ。1839やカムエクの名前すら知らなかった頃である。以来、私自身の山行スタイルを決定的にしたペテガリ岳登山であった。 ソロではもっぱらテントを担いで山頂泊。「山は夕景と日の出が最高だぜ。」利尻・手塩・暑寒別など道内での山頂泊は26座、日高山系もエサオマンなど最も多く10座。今に至るピークハンターならず、ピークキャンパーの出発点でした。 ペテガリ岳登山も、日高横断道路の建設が中止となって以降は、ペテカリ小屋の遙か手前のダムで通行止となり、さらに遙かな山となってしまった。いつの頃からか、神威小屋から乗越のルートが開かれたが、長大な西尾根の困難さに変わりない。 ここ数年本格的な日高山系を訪れる機会もなく、困難さを承知で挑戦することに。 前日のペテカリ小屋は大賑わいで、1階2階ともいっぱいでした。3時過ぎから起きだした人々を出発させ、静かになった小屋でもう一寝。5:30出発 水を4リットル(炊事2 翌日飲料1 予備1)担ぎ、総重量21キロ位。目標はCカールにしつつも、1300のコルか山頂での幕営を目指す。忠実に尾根筋を辿るので、Up Downも激しく時間を掛けながらも1300コル。時間的にはいけそうなので荷揚げすることにして、最後の直登に突入する。背丈の笹藪やハイマツ・灌木捕まえては引き上げる、長い長い急登。 コイカクの登りが一番かな?と思っていたが、ここも結構な稜線。東・南の稜線は見えるものの北の視界はなく頑張りどころ。 夕方から雨が落ちだし、テントで待機するが真っ白なままで展望はありませんでした。夜も星空を期待して見上げても同じ。 夜明け前から少しづつ良くなり、1839峰!! 東尾根・南の稜線もたぶん神威岳。11時間の登りが報われる。カムエクは最後まで雲の中でしたが。 下りも6時間掛かりました。 33年前は登り6:40 下り4:30 今年になってランニングを止めたので脚力も持久力もなかったことが解った山行でした。 

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。