🔺十坊山(とんぼやま)~白木峠から

2016.01.04(月) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
1 時間 40
休憩時間
1 時間 7
距離
1.2 km
のぼり / くだり
233 / 44 m
11
43

活動詳細

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月刊誌『岳人』1月号に書かれていた 辰野勇氏の特集ニッポン開山物語の 冒頭の文章を一部引用させてもらう。 古来、西欧アルプスの高山には悪魔が棲み、侵入する人間の命を奪うと恐れられていた。未踏の頂に立つことは、 即ち悪魔をひざまずかせることを意味する。ゆえに、その行為を「征服」と表現する。 そして、近代アルピニズムの思想は、 その延長線上にあると考えられる。 一方、我が国の登山史は山岳信仰と 大きくかかわっている。 飛騨山脈を代表する槍ヶ岳は、 播隆(ばんりゅう)上人によって 19世紀初頭に開山された。 深山幽谷には神が宿り、信仰の対象として 修験者は自らの肉体と精神を鍛える 神聖な場としてとらえてきた。 森羅万象、自然界のあらゆるものに 神が宿るとする日本人の宗教観が その根底にある。(後略) まさに一山一神(いちざんいっしん)の思いを辰野勇が客観的に書いてくれてるようで うれしかった。 ちなみに、僕は無宗教だが、先祖は 禅宗寺の墓地にお世話になっている。 だが、山や樹木や風やお日様に カミを感じるのは、日本人的宗教観をもって山を歩いていることは確かだ。 十坊山の胸つき坂を登りながら、 辰野勇の上の文章をかみしめている 自分がいた。 91座117山目。

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