北海道 最果ての地 シリエトクへ (知床岬トレッキング)

2017.08.04(金) 2 DAYS

活動詳細

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備忘録その3 昨年の活動日記です。 2017年8月4日~5日にかけて、最果ての地、知床岬まで海岸線を歩いてきた。 知床岬トレッキング・・・最果ての地 シリエトクへ 2017年 8月4日(金)~5日(土) 知床岬へ向けて・・・ 前日に羅臼のルサフィールドで情報を詳しく調べる。 1日目行程、相泊4:30→観音岩6:30→9:20モイレウシ湾9:45→10:30船泊10:45 →11:30ペキンの鼻10:00→近藤ヶ淵12:30→14:45滝の下番屋15:00→15:20二本滝 (休憩含む) 相泊漁港を出発、石浜と番屋、やがて海岸線を歩く。 番屋では、漁師たちが忙しく動き回っていた。 観音岩の巻道には残置ロープがあるが、 使わないでとのことだが、ロープの具合を確認し、 通過。 しばらく化石浜は石がゴロゴロで、歩きづらい. タケノコ岩手前の巨岩帯のルートもある。 とにかくアップダウンが激しい。 モイレウシ河口は綺麗な入江となっていて、水も取れそう。 剣岩とメガネ岩は、事前に干潮時に通過できるよう設定、濡れることなく通過することができた。 何箇所かあるへつりはホールドもスタンスも多くしっかりしているので、意外に難しくはない。 ペキン川付近ではサケ釣りを楽しんでいる人が数人いた。 ペキンの鼻の巻道に差し掛かると、ヒグマが立往生。 しばらく待っていると、ヒグマのほうから山へ去っていった。 ヒカリゴケ(食人)事件の舞台ともなったペキンの鼻台地には、鳥居があった。 海岸線には観音様が祀られている。 事前に中潮の干潮時に渡渉ポイントを通過するよう設定したので、 濡れると思われる箇所は近藤ヶ淵だけだが、ほぼ干潮ピーク過ぎの通過でした。 ちなみに男の背丈だと腰くらいまで水没する。 万が一の策として、高巻きルートもあるが、濡れない反面、危険と聞いていた。 唯一、濡れたのはこの近藤ヶ淵のみだった。 滝の下番屋付近でキャンプ予定だったが、立派な番屋に着くも、誰も居ない無人状態。 少し先へ向かい男滝と女滝(二本滝)の中間にある砂場でテント泊。 夕食をしながらの長い夜を過ごし、やがて眠りにつく。 2日目行程、二本滝5:20→5:40念仏岩6:20→6:55兜岩8:00→8:55赤岩浜9:20 →ローソク岩9:40→10:15知床岬灯台10:20→10:35知床岬標識跡10:40 →10:45アブラコ湾11:10→11:40ローソク岩上の台地12:30→13:05赤岩浜13:50→14:30相泊港 (休憩含む) 二本滝を出発して、洞窟のある念仏岩の草付バンドを高巻き、反対側を懸垂下降して下りる。 兜岩は大きく迂回するように結構な高さまで高巻く。 トウゲブキの黄色の花に癒されながら、稜線まで上がる。 ここからは一気に急斜面を下るが、支点となるものが何も無いため、 メンバー8名のうち私が人間支点となり、30mザイル2本を使って、 残り7名が次から次に懸垂下降していく。 最後は、支点になった私はザイル無しで、両手にバイルで慎重に下っていく。 いざ下ると意外に崖のような斜面だった。 バイルも、あまり効かない柔らかな泥壁に戸惑うも、何とか無事に下へ降りる。 実際、30mよりも50mザイルのほうが良かったのかもしれない。 なぜなら、実際下まで約100m以上あったのだ。 途中からは、足を滑らすように下った。 その後、赤岩番屋に着き、番屋の人のご好意で荷物をデポさせていただき、 サブザックで岬へと向かう。 ローソク岩手前からヒグマも時折出没するという岬台地へとあがる。 台地上は、一面に広がる花と緑, 遥かな水平線にまるで別世界です。 辺りを見回すが、ヒグマは居ないと判断。 遠くに岬灯台が見えている。 北方四島、国後島も見えている。 とても近くに見えているのでロシア領とは思えない複雑な思いで眺めていた。 岬台地は明瞭な踏み跡はないので、それらしき場所を辿りながら、先を歩く。 国境線なる石標もある。 せっかくなので、石段が続く灯台まで登る。 ここから望む岬のフィールドは、素晴らしいい360度のパノラマに感動。 そして、灯台を後にして、突端であるアブラコ湾に向かって歩く。 以前あったであろう、岬の石標識を確認すると、倒れていることが分かった。 そこで、シリエトクに無事辿り着いた証として、仲間との記念撮影をする。 その後、アブラコ湾まで下り、少し長めの休憩をして、後ろ髪惹かれる思いで、 あの大草原の中を再び戻り、そよ風吹く岬の空気を感じ取りながら、 赤岩浜へと戻る。 途中、見晴らしの良い台地上で、一番長い休憩をとる。 皆それぞれに、辛くも長い岬まで道のりを思いふけっているのだろう。 今思えば、私自身も、まるで走馬灯のように時が流れ、想い出となって心に刻まれている。 生涯忘れることのない、深い深い思い出となったと思う。 そして、この場所で仲間たちと、知床旅情を合唱した・・・ 帰路は日程と天気の関係上、前もって無線連絡して、赤岩浜番屋からチャーターした船を利用した。 今回、山仲間であるリーダーのKO氏、食担のKU氏を始め、素晴らしいメンバーの仲間たちと 同行できたことに感謝いたします。 初っ端から、捻挫で膝を痛め、足を引っ張ってしまい、ご迷惑おかけしました。 ありがとうございました。 今現在は、右膝靱帯炎症の治療に専念して、早く山へ復帰できるようリハビリ中です。 またいつか、行ける日があるのだろうか・・・ いつかその日まで・・・2017年8月の想い出でした。 ・・・相泊漁港からカモイウンベ川へ・・・そして、地の果てシリエトクへ・・・ 追記…活動日記以外に掲載されている活動時間や距離、カロリーなどの記録は、正確ではありません。 日記に書かれているコース時間が正確です。

知床岳 羅臼奥、相泊漁港から出発
羅臼奥、相泊漁港から出発
知床岳 海岸線を歩く
海岸線を歩く
知床岳 大岩を乗超す。15㎏~20㎏のザックが重い
大岩を乗超す。15㎏~20㎏のザックが重い
知床岳 最初の難関
最初の難関
知床岳 荒々しい海岸線
荒々しい海岸線
知床岳 アップダウンをひたすら、登っては下りる高巻き
アップダウンをひたすら、登っては下りる高巻き
知床岳 クライムダウンておりる
クライムダウンておりる
知床岳 観音様は、海に向かって漁師たちの安全をいつも見守っているのだろうか・・・
観音様は、海に向かって漁師たちの安全をいつも見守っているのだろうか・・・
知床岳 大岩の連続
大岩の連続
知床岳 落ちれば、深い底無しのようだ・・・
見た目より、ホールドとスタンスはしっかりしてきた。
岩の経験者なら、問題はないと思う。
落ちれば、深い底無しのようだ・・・ 見た目より、ホールドとスタンスはしっかりしてきた。 岩の経験者なら、問題はないと思う。
知床岳 へつり、皆緊張しています。
へつり、皆緊張しています。
知床岳 知床ブルー綺麗です。
知床ブルー綺麗です。
知床岳 大岩をへつる・・・
大岩をへつる・・・
知床岳 浅瀬を選んで、ひたすら歩く
浅瀬を選んで、ひたすら歩く
知床岳 このあたり、以前、満潮により事故死があったとも聞いている
このあたり、以前、満潮により事故死があったとも聞いている
知床岳 干潮時は、いとも簡単に歩ける場所だが、要注意の場所だ。
干潮時は、いとも簡単に歩ける場所だが、要注意の場所だ。
知床岳 圧倒されるばかりの岩・岩・岩・・・
圧倒されるばかりの岩・岩・岩・・・
知床岳 浅瀬だか、満潮時は最難関と思われる
浅瀬だか、満潮時は最難関と思われる
知床岳 浅瀬
浅瀬
知床岳 束の間のひと時・・・
束の間のひと時・・・
知床岳 浅瀬はとても綺麗です。
浅瀬はとても綺麗です。
知床岳 最後の難関をへつる・・・近藤ヵ淵
事故の多い場所と聞いている
最後の難関をへつる・・・近藤ヵ淵 事故の多い場所と聞いている
知床岳 へつる・・・
へつる・・・
知床岳 へつる・・・
へつる・・・
知床岳 ここからは、腰まで水没しながらへつる・・・
滿潮時なら、泳ぐしか手段が無い場所、波が高ければ、山を大きく高巻くしかないが、かなりの難所だ
ここからは、腰まで水没しながらへつる・・・ 滿潮時なら、泳ぐしか手段が無い場所、波が高ければ、山を大きく高巻くしかないが、かなりの難所だ
知床岳 ヒグマの糞・・・
ヒグマの糞・・・
知床岳 ヒグマ現る
ヒグマ現る
知床岳 ペキンノ鼻の観音様
ヒカリゴケ人食事件の舞台となった場所
ペキンノ鼻の観音様 ヒカリゴケ人食事件の舞台となった場所
知床岳 ペキンノ鼻・・・鳥居
ペキンノ鼻・・・鳥居
知床岳 この滝の近くで、キャンプを張る
この滝の近くで、キャンプを張る
知床岳 2日目出発の朝・・・
2日目出発の朝・・・
知床岳 上部の草付きバンドを大高巻きする。
上部の草付きバンドを大高巻きする。
知床岳 狭い道・・・
最後は懸垂下降する
狭い道・・・ 最後は懸垂下降する
知床岳 大高巻き
大高巻き
知床岳 モイワシャジン咲く丘の高台
ここからザイルを使って100mを懸垂下降・・・
自分が人間支点となって、仲間が下りる。
最後に残された自分は、両手にバイルを持って、クライムダウン。
モイワシャジン咲く丘の高台 ここからザイルを使って100mを懸垂下降・・・ 自分が人間支点となって、仲間が下りる。 最後に残された自分は、両手にバイルを持って、クライムダウン。
知床岳 懸垂下降前の緊張感を和らげる・・・
懸垂下降前の緊張感を和らげる・・・
知床岳 上部右側の裸地むき出している道筋のような場所がある。
ここから崖を、クライムダウンした・・・
よく見たら、落差100mではきかないかもしれない。
上部右側の裸地むき出している道筋のような場所がある。 ここから崖を、クライムダウンした・・・ よく見たら、落差100mではきかないかもしれない。
知床岳 いよいよ、岬へ
いよいよ、岬へ
知床岳 知床灯台が見える
知床灯台が見える
知床岳 かなり大きめの灯台に圧倒される
かなり大きめの灯台に圧倒される
知床岳 岬最突端、アブラコ湾
岬最突端、アブラコ湾
知床岳 仲間との記念撮影
仲間との記念撮影
知床岳 後ろ髪惹かれる思いで、帰路へ
後ろ髪惹かれる思いで、帰路へ
知床岳 思いがいっぱいのシリエトク・・・最後の海岸線を下る。
思いがいっぱいのシリエトク・・・最後の海岸線を下る。
知床岳 帰り際、お見送りしてくれているのだろうか、ヒグマが現れてくれた・・・
帰り際、お見送りしてくれているのだろうか、ヒグマが現れてくれた・・・
知床岳 天気と日程の関係で、無線で船をチャーターして、相泊漁港へ帰る。
天気と日程の関係で、無線で船をチャーターして、相泊漁港へ帰る。

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