活動データ
タイム
17:59
距離
26.7km
のぼり
3076m
くだり
3074m
チェックポイント
活動詳細
すべて見るYOUさんとすずこまさんはトレランモードで黒戸尾根で甲斐駒に行くという。黒戸尾根と言えば昨年眺望ゼロの中、15kgのザックを背負って突っ込み、なんとか甲斐駒までピストンしたものの、最後に雨の中傘をさしながらヘッデンでヨレヨレになりながら下った忌まわしい記憶が蘇るあそこか。。。。しかし昨年の記憶を払拭するためにも天気の良い日に登り、良い記憶と是非差し替えたい。と言ってもトレッキングで2度目の黒戸尾根をピストンはね~、と思っていたところ、スーパーシングルのシェフがはじめての黒戸尾根と言うことで七丈小屋に一泊して甲斐駒ピストンする計画ということでこれに乗せてもらって甲斐駒まで一緒に登り、そこでお別れして私は鋸岳方向に進んで三ッ頭から八丁尾根で烏帽子岳→大岩山→日向山→尾白駐車場にもどる周回コースでチャレンジさせてもらうことにしました。トレラン組は8/19(日)の朝スタートと言うことで我々トレッキング組は8/18(土)から1泊2日計画しました。 お盆のころから天気予報を見ながら悶々としていましたが、どうも週末は天気が良さそうだと。合わせて一時の酷暑が一段落して涼しくなり良い登山日和の予感。1日目は七丈小屋まで行けばよいのでのんびりでもよかったのですが、中央道の渋滞を避けて少し早めの7時半に晴天の涼しい尾白駐車場をスタート。ハイシーズンとはいえそこはⓂ黒戸尾根Ⓜ、登山にしては遅い時間ですが駐車場は空いてました。ザックは水・食料が無い状態で10kg。水4Lと食料で結局去年と同じ15kgくらいか、、、、進歩無し。竹宇駒ヶ根神社で安全祈願、吊橋で尾白川を渡って黒戸尾根スタート!笹ノ平まで約1.5Hでまずまずの出だし。刃渡りで開ける眺望にシェフと2人で感動しながら撮影タイム。刀利天狗、五合目小屋跡に難なく進みます。去年はこの辺りでもうヘロヘロだったなあと思い出しましたが、これから始まるアスレチックロードの前にまだ余裕。やはり歩いた経験があるとスタミナの配分もしやすいですね。梯子、鎖を楽しみながら登っていくとすぐに七丈小屋に到着。テン場を見に行ったりちょっと散歩をしてから第二小屋へチェックイン。着替えてから小屋の脇のバルコニーから鳳凰三山、富士山を見ながら一杯。日が傾いてきて日陰になると肌寒くなって日向に退散。明日朝出発するトレラン組と交信して、こちらの状況を軽く連絡。16時半からの夕食前に少し横になって微睡む。夕食は第一小屋でカレーとエビフライ、カレーはお替り自由。夏山シーズンはお医者さん、看護師さん、救命士さんで山小屋を巡回されえいる様で夕食をいただいている間、遭難した時の対処等の簡単な講義をいただく。ありがたい。夕食後は明日の準備を簡単にして、就寝。土曜日のため第二小屋はほぼ満員(20名くらい)でした。 日曜は3時半に起床、準備をして4時過ぎに出発。シェフはピストンなのでザックはデポしてアタックザックで、私は周回なのでフル装備(約15kg)でヘッデンをつけてGo。風はありませんでしたが予想通り結構冷えて、自分の息が白い時もありました。八合目の御来迎場付近ではかなり明るくなってきて、日の出を待っている人たちがチラホラ。我々は軽く写真を撮って通過、その後登りながら日の出を拝ませてもらいました。二本剣、イルカ岩を経て、甲斐駒山頂を睨みながら一旦駒ヶ岳神社本社で写真撮影してから山頂へ。6時半くらいでしたのでまだ山頂もそれほど混んでいなく、素晴らしい天気の中360度の眺望を満喫。富士山、鳳凰三山、2週間前に訪問した北岳、間ノ岳、仙丈ケ岳、中央アルプス、御嶽山、北アルプス、八ヶ岳、奥秩父の山々が一望の下に楽しめる絶景!山頂でお弁当のお稲荷さんをいただいて40分ほど滞在。ピストンするグレートシングルのシェフとはここでしばしお別れして鋸岳方向に下って行きます。 細い岩の稜線を下って行きますが、道標のようなものはなく、岩にペンキで描いた印かケルンを頼りにルートロスに気をつけながら進みます。所々鎖場があり気が抜けません。しかし、歩きながら360度の眺望を楽しめ、また愛らしい雷鳥にも会うことができ、結構楽しめました。六合目小屋には寄らずそのまま三ツ頭まで行き、これまで正面に見えていた鋸岳方向から烏帽子岳方向に変針し、八丁尾根に入ります。ここも細い稜線の岩山がしばらく続きますが、森林限界以下の高度になると、奥秩父の甲武信ヶ岳あたりに見られるような石楠花の木々に囲まれた径を下って行くようになります。八丁尾根は赤い印がルートにちゃんと貼られており、ルートロスの心配はほとんどありませんでした。烏帽子岳から大岩山まで結構距離があり1.5Hくらいかかり、正面に急峻な崖を持つ山が大岩山で、地図上では約150m登り返すことになります。。。。といっても垂直梯子とチューブロープ、鎖でのゴボウ登りでです。グローブ必須ですし、天候が悪い時は滑落の危険があります。(実際8月3日に滑落死亡された方が木に引っかかった状態で発見されたとのニュース有り)150m登るので結構緊張局面が長く、変な汗をたっぷりかきました。間違いなく本日の核心です。鎖場を過ぎると緩やかなスロープで大岩山山頂へ。ここでランチ休憩しました。 そこから巻き気味で日向山に向けて下って行きます。ここも奥秩父の雁坂峠のように笹・カラマツの中を進んでいきますが、ソロだと何やら物悲しい風景ですね。途中でラインでトレラン組がすでに尾白に帰っていることが分かり、急ぎます。しかし雁ケ原のあたりで明らかに地図とは違うルートとなっており(地図通りに進むと崖に行き着く)、本当のルートに戻るのに少し時間をロス。ここを通過するとすぐに日向山の白ザレが目に飛び込んできます。この白ザレを一歩一歩登り日向山頂上に立ったのが15時。時間は遅いですがさすがに人気の山、若干の登山者はおり、少しホッとしました。(甲斐駒山頂以降、六合小屋と甲斐駒の間で2名の方とすれ違い、大岩山でランチをしているときに後からトレランぽい方に追い抜かれただけでした)この時間ですとガスが出ていて、眺望は先ほどほどではなかったですが、八ヶ岳方面は相変わらずよく見えました。日向山から下山中に5パーティー程の方とお会いして矢立石まで下り、そこから尾白までさらに下りて、駒ヶ岳神社によって下山のお礼をして駐車場に行くと、YOUさん、すずこまさん、シェフが待っていてくれました。どうもお待たせしてすみません。YOUさんとすずこまさんは黒戸尾根ピストン8Hくらい、シェフも山頂で別れてから黒戸尾根を無事下山されていました。2日目の行動時間は12時間半くらいでしたので、七丈小屋泊の計画で良かったです。猛者は1日で周回してきますが、急ぐと滑落の危険があるところが甲斐駒山頂から大岩山まで多くあるので、私にはこのくらいの計画で良かったかなと思います。水は4L完飲。概ね涼しかったですが、森林限界より上の高度ではピーカンで日差しが強かったため消費量が多めでした。 尾白の売店でソフトクリームを買って、有名なおかみさんにスイカをごちそうになりました。皆で尾白の湯で汗を流して、食事をしてから帰宅の途につきました。私を含めて皆さんそれぞれの達成感を胸に帰られたと思います。お疲れ様でした。
動画
もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。