活動データ
タイム
04:37
距離
4.9km
のぼり
389m
くだり
450m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る1.計画 小笠原の旅も4日目(出港日)。 いよいよ最終日。 さぁ何してたのしみますか。 a)入港日のドルフィンスイムツアーがイルカに会えず、スイムツアーになったので、再挑戦 b)千尋岩ツアーでガイドさんから紹介された戦跡ツアーに参加 c)ガイドブックに必ず掲載されているジョンビーチへの単独行 d)原付でのんびり島内名所めぐり 父島発東京着の小笠原丸は8/29(水)15:30出港予定。 14時30分に船着き場のクジラ像前に、女将さんが荷物を持ってきてくれる。 お土産購入と乗船手続きもあるし、14時00分には港にいたい。 景勝地として名高い中山峠に行ってみたいので、c を選択。 事前調査で以下の情報を入手。 ジョンビーチまでの道のりはざっくり以下の通り。 ①小湊海岸 ↓ ②中山峠 ↓ ③ブタ海岸 ↓ ④高山 ↓ ⑤ジョンビーチ ②と④があるので、山を登って降りるを2セット繰り返すことになる。 前の日の晩、夕食時、宿の女将から2点アドバイス。 ひとつ、 高山からジョンビーチへ向かうポイントで、展望台への別ルートがある。 ハートロックを側面から見ることが出来るらしい。 ふたつ、 道中、直射日光を浴びる箇所が多いと聞いている。 水場もトイレもない。十分な飲料水の持込と日焼けに注意。 父島観光ガイドにも、 「夏にジョンビーチへ徒歩で向かう場合は、水は最低でも2リットル持つべし」 と書かれている。 ただ、私はのどが渇くと疲れを感じる体質。 リックサックに、水2リットルとスポーツドリンク1リットル、 内地から持ち込んだドライフルーツ、 港のスーパーで購入した島ドーナツを収納。 ほんとはおにぎりとか弁当がよかったけど、全て売り切れ。 港に朝6:30から開いている人気のパン屋さんがあるそうだが、 当日の朝、港に寄って小湊海岸に向かう時間はないのであきらめ。 2.当日の行動 1) 往路 ●宿から小湊海岸 8時25分、宿の目の前のバス停から、小湊海岸行きの循環バスに乗り込む。 車内はすいており、座ることができた。 バスは、港からここまで15分。ここから小湊海岸まで10分。 終点小湊海岸を目指す。 途中のバス停で何人か降車し、終点小湊海岸まで乗車したのは私と2組の夫婦のみ。 降車後、2組のご夫婦は小湊海岸に向かっていった。 ジョンビーチへのハイキングコースへと進むのは自分ひとり。 後ほど港まで見送りに来てくれた宿の女将から聞いて知ることになるが、 この季節、このような暑い日、好き好んでジョンビーチを目指す人は 島民はもとより、観光客にもそういないらしい。 ●小湊海岸から中山峠 8時35分、小湊海岸バス停からハイキングコースに入り、遊歩道を進む。 小湊海岸から港に戻るバスは、1時間に1本出るか出ないか、本数が少ない。 本来、帰りのバスの時刻を確認してから出発すべきだったが、確認を忘れた。 結果的に、後で帰りのバスを40分も待つことになってしまうことになる。 間もなく小湊海岸へ流れ込む河川の上にかけられた橋が見えてきた。 橋を渡りきると、突き当りに柵があり、鍵がかけられている。 柵には、中に入ったら必ず柵を閉じてから進むよう、注意書き。 野良ヤギの活動範囲を制限するための柵らしい。 柵を閉じて森に入る。 出だし穏やかな山道を登り始める。 10分程度登ると、右手眼下に小湊海岸が見える。 父島ガイドブックをみると、父島にある海岸の中で、 「海水浴」「シュノーケリング」「魚やサンゴの観察」 すべてに◎(おすすめ)印がついていたのが、この小湊海岸だった。 ただ、この時間、まだ浜に人の姿は見当たらない。 中山峠への道は石や木材が敷かれ整備されており、迷うことはない。 進むにつれ、徐々に道の勾配が急に。 まだ太陽の位置は高くなく、生い茂った木々が道を覆い、直射日光を食らうポイントは少ない。 ところどころ風が抜けるポイントもあり、順調に高度をあげていく。 とはいえ、まだ先は長い。疲れを感じる前にこまめに水分補給。 ●中山峠からブタ海岸 8時58分、中山峠の頂へ到着。 左右は切り立った崖。柵やロープはない。360度見晴し可。 標高はさほど高くないが、父島南西部の山並みや海岸線を一望できる。 クチコミサイトでは景勝地としてポイントが高かったことを納得。 陽を遮るものは、尾根の真ん中あたりに自生するタコの木だけ。 タコの木の陰でひとやすみ。ブタ海岸に向けて水分補給。 小休止を終え、尾根伝いに歩く。 ブタ海岸への下り道に入る。 左側に崖を眺め、山を下る。 木々の隙間でメジロがさえずっている。 小笠原のメジロは体全体がうぐいす色で、目のまわりが白い。 ちなみに、小笠原のウグイスはうぐいす色ではなく茶色らしい。 なお、母島にはハハシマメグロがいたが、父島にはメグロはいない。 ブタ海岸へ向かう道は、幅は広く勾配もきつくない。 淡々と山を下りていくと、やがて、潮の香りがしてきた。 ●ブタ海岸から高山 低木の間を抜けるとそこは海岸。 9時15分、ブタ海岸に到着。 浜には流木、白サンゴのかけらが無数に転がっている。 比べて貝殻はそう多くない。 この海岸もまた人の姿はない。 どこか殺風景でさびしげ。 「忘れられた海岸」といった雰囲気。 今回の旅、山の標高は高くないので、トレッキングポールは持参しなかった。 ただ、この後に続く高山への道のりはそこそこ険しいと聞いている。 海岸でT型をした流木を発見。 「救済の杖(移動+1)」を手に入れた。 さっそく装着し、浜を左に進む。 進むにつれ、足元は砂利っぽさを増していく。 踏み込むと靴の甲まで砂がかかる。 ミドルカットを履いてきてよかった。 やがて崖に突き当たる。 左側から海に向かい細い小川が流れこみ、河口に小石が転がっている。 左側に近づくにつれ砂利が増えた理由はこれだったのね。 ここにきて道がわからない。看板もたっていない。 マップを確認。 崖の向こう側に、徒歩での立ち入りが禁止されているジニービーチがあるようだ。 ジョンビーチはそのジニービーチのさらに先。 崖の向こう側に行けばよいということになるが、海岸線を崖に沿って進むというのは考えにくい。 崖を見ると、左下から右上に向かい、よじ登れそうな細い道らしき道があるように見える。 試しに足をかけてみたが、とてつもなく滑る。これは道ではない。 こうなったら、RPGの基本プレー、片っ端から「調べる」しかない。 崖に向かい、左側に移動しつつ崖を確認していくと、 少し張り出した崖の向こうに砲台もしくは防空壕のような遺構を発見。 さらに進むと、崖を登る階段を見つけることができた。 まさにRPG。 9時30分、ブタ海岸から高山を目指すことになる。 生い茂る木々の密度は増し、ジャングル感が増していく。 RPGであれば、森に入るとモンスターにエンカウントするのは当たり前。 山であれば、「ヘビ」「ハチ」「クマ」といったモンスターに遭遇する可能性はゼロではない。 しかし、父島と母島は「ヘビ」「クマ」は生息していない。 「ハチ」についても、好戦的かつ攻撃力の高い「スズメバチ」は生息しておらず、 比較的穏やかな性格である「ミツバチ」しかいないらしい。 10時05分、、高山経由ジョンビーチへの道(岩場。こっちいかないと展望台はいけない)と、 高山を経由せず直接ジョンビーチに向かう道との分岐が出てきた。 展望台に立ち寄るつもりなので迷わず高山経由を選択。 急な登り坂で「救済の杖(移動+1)」が活躍。 10時点30分、高山山頂に到着。 高山の頂上付近はごつごつした岩場。 岩にはルートに沿って、先が青く塗られた金属のピンが打ちこまれている。 ピンを辿りながら慎重に歩を進める。 10時45分、岩場を過ぎた先て、展望台へ寄り道。 分岐点の案内板には100メートルと書いてあったが、 山中の100メートルは長い。 展望台はハートロックを左脇からのぞき見る位置にあったが、 角度が薄く想像していたほどハート形の岩は見えなかった。 ●高山からジョンビーチ 10時55分、展望台から道に戻り、ジョンビーチを目指す。 松の木が茂る道を下って行くと、「高山を経由せず、直接ジョンビーチに向かう道」と合流する。 いよいよ目標のジョンビーチに近づきつつある。 ジョンビーチへ向かう道は、海に近づくにつれ、松の木が増えていく。 塩害で枯れてしまうのか、黄色い針状の枯葉が道を覆い尽くしており、足元はふかふかしていて心地よい。 11時15分、潮の香りがただよいはじめる。 遠くから船のエンジン音が聞こえはじめる 岩場の階段をかけあがると、海面から数十メートルほど上の断崖に出た。 もはや海面までそう距離はない。あと少し坂を下ればジョンビーチに到着。 11時20分、ジョンビーチに到着。 ブタ海岸の迷い道のせいで少々時間を消費したが、ガイドブックの情報通り、小湊海岸からジョンビーチまでちょうど2時間30分。 浜に人の姿はない。 ジョンビーチは、白サンゴが細かく砕かれた破片で覆いつくされていた。 浅瀬の水面は陽の光を浴び水色。対して、遠くの海は群青色。 日の当たる場所と当たらない場所のコントラストの差が美しい。 湾の手前に2隻のボートが停泊していて、ボートの上から人が海から浜をみている。 照りつける日差しが肌を突く。 浜の入り口から10メートルほど右に進んだところに、ガジュマルの木が群生していた。 ガジュマルの木の下にもぐり込み、陽をよけながら、ドーナツをいただく。 食事を済ませ、しばらく浜を散歩。 2) 復路 ●ジョンビーチから小湊海岸 12時00分、ジョンビーチを出発。 帰路は高山は経由せず、直接ブタ海岸に向かう。 12時40分、ブタ海岸到着。 高山を経由しない場合、ブタ海岸までの道は標高差が小さいので楽。 ブタ海岸から小湊海岸へは、往路と同じ道を逆に歩くだけ。 13時15分小湊海岸バス停に帰還。 時刻表を見ると、30分前にバスが出ていた。次の14時05分まで40分待ち。 バス停前のガードレールに腰掛け、汗だくの服を乾かしながらバスを待つ。 用意した水は1リットル残った。 間もなくバスが到着。小湊海岸を後にした。
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