活動データ
タイム
02:16
距離
9.3km
のぼり
477m
くだり
588m
活動詳細
すべて見る今日はいつもに増して横道が多いので、興味のない方は最初の3段落は飛ばして下さい。 戦艦などの写真やイラストをご覧になったことのある方は、ひとつの砲塔から複数の砲身が出ているのにお気づきになったことでしょう。連装砲塔と言います。有名な「大和」の砲塔は三連装です。ただ、いざ砲戦が始まった場合に最初から全ての砲身が火を噴くわけではありません。それでは、空振りを撃った場合に砲弾が無駄になってしまうため、最初は二連装ならかわりばんこに発砲します。それで、照準がかなり正確になるのを待って、全砲身が一斉に発砲するようになります。これを「斉射」と言います。でもって、斉射を英語でsalvo(サルヴォー)と呼ぶわけです。 さて、昨年8月に新温泉村のシワガラの滝を見てきました。洞窟の中に流れ落ちる非常に美しい滝でしたが、ここからほど近い場所にある猿壺の滝(なお、読み方は「さるぼのたき」と読みます。「さるつぼ」ではありません)にも行きたかったのですが、駐車場でお目にかかった方から「通行止めで行けない」と教えて貰いました。その後もずっと通行止めは解除されておらず、見たいのに辿り着けない状態が続きました。そんな中、今年の春に上山高原から歩いて見てこられたレポートを拝見し、往復10km少々なら行けるのではないか、と気持ちが盛り上がってきたのが今年の初夏。 https://yamap.co.jp/activity/1840879 その後、知り合いの方も「行ってみたい」とおっしゃったので、予定を立て始めました。しかし、秋が深くなると雲海を追っかけたり、紅葉を見るのにも忙しくなるし、今月末には大杉谷にも行きたいなと思っていたため、今月前半に勝負しなければと言う気がしてきました。ただ、最近の台風襲来を鑑みるに、上山高原へのアプローチができなくなっていたらまずいと思い、交通事情を確認したところ、思いもよらず通行止めが解除になっていたことを発見しました。ところがところが、この解除は期間限定のものであり、9/20までだと言います(その後は工事に入るので、再び通れなくなるようです)。一方で、同行を希望なさっていた方は所用ですぐには動けず、私自身8/28には激しい左肩痛で車の運転には支障が出るわ、左のポケットのものは取れないわ、もちろんポールも使えそうにありません。「こりゃ駄目だ」と諦めかけていたところ、肩痛(私自身は五十肩だと思っていました)が8/31から急に楽になりました。これは、「神様が私に行けと言っているのか」ということで、知り合いには申し訳ないながら、「威力偵察」という目的で先行することにしました。 https://www.ueyamakogen-eco.net/staff-blog/2018/08/post-148.html https://www.town.shinonsen.hyogo.jp/page/index.php?mode=detail&page_id=31873de416067bfc1de9113fd5748af5 不安点としては、天候の他に、道が通れるのかどうか(上山高原のブログにある写真では、かなり大きな落石が写っています)、駐車場に空きがあるのか、でした。そのため、早起きして朝駆けすることに。京都の自宅を4時に出発。前回は京都縦貫を通りましたが、今回は「うちのナビさまの言う通り」で新名神を経由しました(名神-新名神-中国道-舞鶴若狭道-豊岡道-国道9号)。兵庫県に入った頃からしらじらと明るくなり出し、丹波市にさしかかったあたりで神秘的な雲海も目にすることができました(あくまで、上から見たら雲海だろうな、ということです)。ただ、国道9号に降りてからがなかなか距離が進まず、早起きのツケか眠くなってきたので軽く仮眠したりして、7時過ぎから猿壺への道に車を進めます。危惧していたほどの落石はありませんでした(もちろん、常に新たな落石が生じる恐れはあります)。途中ではほとんど自動車を見なかったのですが、駐車場に着いたらほぼ満車状態でした。 「みんな考えることおんなじやん」とか思いつつ、歩くこと5分。身体があったまるよりも先に滝が姿を現しました。いや、これは凄いです。滝そのものが美しいのに加え、朝日がいい角度で当たって、神々しいほどです。これを見られただけで、今日来てよかったと思えるくらいでした。私が到着した頃、先客の方々が一斉に帰りだしたため、滝を独り占めして何枚も写真を撮ることができました。(足元の状態は最後にまとめて触れます) 堪能して車に戻り、「次はシワガラ」ということで再出発。さっき停まっていた車がみんなシワガラに回ったら、軽く駐車場が一杯になってしまうため、不安でたまらなかったところ、到着したら車は1台だけしか停まっていませんでした。しめしめと思って出発。ただ、今回もシワガラだけで、桂の滝は今後に回します。川の水量も同じくらいで、前回同様、靴を履き替えることなく滝壺に到着。先客はおひとりだけでしたが、三脚はあるのに人がいない、と思ったら、滝の脇を登っておられました。ここでもひとしきり写真撮影。ただ、前回よりややよかったくらいかな。光の具合はもう少し遅い時間の方がいいのかも知れません。駐車場まで戻ってくると、新たに2台の車が到着したところで、3人のパーティでこれからシワガラだということでした。 さて、本当はこの近辺には他にもいい滝があるので、それぞれ回ればいいのでしょうが、これ以上は欲張らないことにして(下調べもしていませんでしたし)、餘部鉄橋、日和山海岸などを見学。昼食は餘部の道の駅でとろろご飯。本当はどこかで温泉に入りたかったのですが、ちょうどいい場所に立ち寄り温泉がなかったため、そのまま帰宅することになってしまいました。また、来日岳山頂まで車で行けるそうなので、道を確認しておこうと思っていたし、玄武洞にも寄りたかったのですが、どちらも今日は見送り。特に来日岳の車道については、ご存知の方がおられたら教えて頂ければ幸いです。 なお、最後に装備について書いておきます。どちらの滝も、滝壺まで寄れるため、逆に言えば足が濡れる覚悟をしておかないと遠くから覗くだけになってしまいます。絶対駄目なのは防水すらしていないシューズ。これは問題外です。防水された靴なら、恐らく滝壺まで到達できますが、ポールで身体を支えた方がよいし、可能な限りグリップ力の高い靴を履いて下さい。より確実を期すならば、濡れる前提の靴になります。後から来られた方はアクアサンダルをお持ちでした。私はホームセンターの長靴を持っていって、その場で履き替えることにしました。ただ、猿壺は履き替えて満足でしたが、シワガラは履き替えずにそのままでした。また、シワガラについてはトレッキンググローブを持っていった方がいいかも知れません。 また、GPSログは自動車に乗っていた区間も消去していませんので、誤解のないようにお願いします。 このレポートはヤマレコのミラーです。 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1574288.html 【もう一回行くならどうするか?】 どちらの滝も小さいながら見応えがあります。リクエストがあれば是非ご一緒したいと思うくらいです(京都からはさすがにアクセスを考えなければいけませんが)。時間帯としては、猿壺の滝は今回のように朝日を浴びる姿が素晴らしい一方、シワガラの滝はお昼くらいが美しいとのことであり、タイミングを考えたいです。とはいえ、シワガラの滝の駐車場がとても狭いため、あまり遅く行って停められないのもまずいので、悩みどころです。
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