熊野古道紀伊路(4)…湯浅駅〜西御坊駅

2018.09.03(月) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
9 時間 52
休憩時間
1 時間 54
距離
33.4 km
のぼり / くだり
632 / 630 m
9 53

活動詳細

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一番列車に乗ろうと思っていたら、のっぴきならない腹具合で逃してしまった。仕方がないから、吉野家で牛丼特盛を食べる。三時間も電車に揺られるのだ。つく頃にはいい具合になっているだろう。 湯浅駅を8時45分に出る。 久米崎王子には9時。国道42号線は皆よく飛ばしている。国道42号から広川沿いの道に入ると、農作業していたおっちゃんが熊野古道歩いているのかと話しかけてくる。ここはほんとは熊野古道とは違う。対岸の道だ。細くて、交通が危ないからこっちを通れということになっている。 井関王子はインター入り口のところで、しかも工事現場の横を通る。通り過ぎてしまった。コンビニで行動食を買い込み、みかん直売所でバレンシアを買った。説明書きにはいろんな経緯で移転を繰り返し、道路の敷設で消滅した旨が書いてある。 井関からしばらく旅籠の後、旅館の後だという家が続いた。道路渡ったところにあるダストでは、その昔、旅人の喉を潤した井戸があったとかで、敷地内においしい癒やしの水という水場が設けてある。ひっきりなしに車にがきて、ペットショップやポリタンクにつめていく。これでごはんを炊くとおいしく炊けるし、お茶もよくでるし、無料でやってくれているからという。ほのかに、ゆで卵みたいな味がする。 10分ほどで河瀬王子。スタンプを押す。この先の峠で死んだお坊さんがモチーフだという。なんでも、死んでも成仏できずに髑髏になってもお経を唱えていたのだとか。わからないでもないけど、解脱のための修行も執着になるのだな。 馬留王子はなんにもない。 峠の上でごはん。 石畳がつづく。古道でもっとも残っている区間だという。荒れているとこもあるかなとは思ったが、車が通れない山の中だと考えると、驚くほどよく保たれている。石畳が終わると黒澤明の夢に出てきそうな風景がある。立派なトイレあり。 峠をこえたら、みかん畑から、田んぼが多くなった。まばらに分布する沓掛王子、西の馬留王子、内の畑王子を通り過ぎる。 高家王子でスタンプ。列車の音がして、駅の近いことを感じる。ここでは、はじめて紀伊路をまわっている人と出会った。白衣に南無大師金剛遍照の文字がある。本式だ。 御坊市内に入る。自動販売機でジュースを買う。くじ引き機能のついた自動販売機で、あたったらもう一本。当たった!はじめて当たった! 愛徳山王子は竹やぶの細い小道だと聞いてはいたが、誰も通らないのか、蜘蛛の巣の張られた藪と、倒れて朽ちた竹を踏み越えていくなんとも、ワイルドな小道だった。 道成寺に立ち寄る。絵解きを見学。面白かった!面白くてここにあるスタンプを押すのを忘れてしまった!まあ、あとで戻ればいいか。 時間的には、印南まで行くのは厳しくなっていたので、海土王子、岩内王子をまわって西御坊駅にたどりつくルートをとる。紀伊鉄道はなんともかわいい。道成寺に立ち寄ると、夕方、スタンプ台がない。撤収されてしまったのか。またの宿題となってしまった。19時にきた便に乗り、帰路につく。

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