活動データ
タイム
10:25
距離
14.6km
のぼり
1330m
くだり
1331m
活動詳細
すべて見る山から戻って数日たつと興奮が鎮まり やがて「濾過」されたいくつかの情景がくっきりとしてくる。 それは必ずしも「感動の山頂」ということではなく、雪渓の向こうから射してくる陽光だったり、雨の岩場だったり、きらめく雲海や、山仲間がくれた冷たいメロンだったり!(笑) 深田久弥は「百の頂に百の喜びあり」と言ったけれど、山で出会う無数の「喜び」、それが時とともにいくつかの場面に収斂されていく。今回はずっと憧れていた上越の山々。平ヶ岳と魚沼駒ヶ岳、仲間が集まってくれてやっと来れた。また沢山の喜びに出会えたけど、何年か後に思い出すのはどんな場面なのだろう 初日15日は越後駒ヶ岳。私の知人友人たちが5人(実際は6人に増え)頼もしいチームになった。登山口の枝折峠で「初めまして」「どうぞよろしく」・・と歩き出す。 明け方の小雨も上がり高曇り、歩き出すとすぐに景色が開けて気持ちいい。そして滝雲だ! この山の名物らしく「展望ポイント」の看板が複数あり、三脚を立てチャンスを待つ人もいた。重なる山々、谷間から湧いたガスが、藍色の山肌をすべるように降りてくる。ただただ見惚れる。「山の気」が目にみえる形になって峰を覆っていくように思われた 明神峠まで30分、道行山まで1時間、さらに小倉山へは30分、、登山道は緩やかなアップダウンを繰り返しながら頂に向かって伸びていく。急登がなくなかなか標高が稼げない。その間我々を感動させてくれたのは眼前にせまる荒沢岳の威容だ。ここは鎖場が連続するニ百名山、2年前、友人がソロでここに向かうのを本気で心配した。彼は今山岳ガイドとして活躍中(笑)だから全くの杞憂だったけれど「あそこは劔より危ない」とも言う人もいて、秋も深まった頃で、勝手にハラハラしたのが懐かしい思い出。そっか、これが荒沢岳かぁ、私もいつか行けるかなぁ、、 小倉山から駒の小屋まで2時間弱。百草の池があるからか、時々大きなカエル🐸がのっそりと現れる。ようやく小屋直下の岩場へ。急登で要注意だが、ポンと小屋前の広場に出る。水場、親切な小屋番さん、お湯のサービスでゆっくり昼食が摂れた。その間、外では激しく雨。でもすぐに止み山頂へ向かう時は晴れた👌なんとラッキー! 荷物デポし、楽しく軽々と登る。草紅葉の斜面が美しい、小さくなる小屋を眼下に見ながら、一足ごとに広がる展望も嬉しく、ああ、もう一度あの小屋からの時間は巻き戻ししたいな。 山頂へ出ると八海山が現れた。こちらも荒沢岳に匹敵する堂々とした姿、ギザギザの稜線にワクワクさせられた。鎖場岩場、いけるかなぁ。みんなで少しはしゃいで写真を撮って何度も山頂を振り返りながら小屋に戻った。 下山は明神峠までの稜線が長く単調で辛かったけれど、新潟のSさんに周囲の山の説明してもらったり、初めて見るウルシの実、かんざしみたいね、と驚いたり、声をかけあって無事に下山できました。 静岡、福島、新潟3人の「チームタイゾー」の再会と、そこに加わってくれた4人のみなさん、おかげさまで本当に楽しい山行でした。しったかぶりこちゃんとは前泊からの楽しいおしゃべり。おいしいお料理もありがとうございました😊
メンバー
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