稜線歩きは雲の中？雨と強風の荒川三山と赤石岳！（椹島～千枚岳～荒川三山～赤石岳 周回）

楽しみにしていた南アルプス縦走計画。突然の台風や天候に悩まされ、何度も中止した今回のコース。日曜と月曜の天候回復の予報を信じて、テント泊の装備でアタック。 【1日目】雨（椹島～千枚小屋） 畑薙第一ダム臨時駐車場から東海フォレストの送迎バスにて椹島へ。そしてガッツリ雨が降る中、レインを着てスタートする。今年から開通の新しい吊り橋を渡り、新登山道でいよいよ登山開始。レインを着ての行動は、暑さも重なり必要以上に体力を奪われる。しかも登る尾根はガスで周辺は真っ白な上、樹林帯でもあるので全く景色を楽しむことは出来ず。明日以降の天候回復を信じて、ただひたすら登るのみ。テン泊装備に加えて水を3リットル余分に担いで登ったら、一日目にして骨盤が悲鳴を上げた…心も折れた…( ˘-з-) 計画していた予定時間よりも遅れたが、無事に千枚小屋へ到着。ずぶ濡れの自分を見て、小屋泊まりにするかを一瞬悩んだ…が、結局雨の中でテントを設営。小屋からかなり離れたテン場は樹林帯の中。樹に囲まれていたので風は凌げたが、夜中は暴風雨の為に凄い風の音でグッスリ眠れず。 【2日目】ガス＆強風（千枚小屋～赤石避難小屋） 朝になり明るくなっても、相変わらずのガスと強風は治まらず、フードを被って我慢のスタート。樹林帯を抜け、ハイマツと岩場の稜線に出ると強風を直接受けることになる。期待していた千枚岳からの富士山の眺望は勿論なし。 さすがに素手のままでは体温の低下にも繋がるので、手袋を装着して前に進む。前日の疲れもある中でも少しづつ登り、ゴツゴツした大きな岩の塊が転がる岩場を通ると荒川東岳（悪沢岳）に到着。ここでガスか切れ始め、ようやく東の方に富士山を眺めることが出来た。そして南の方には、雲の中から存在感のある赤石岳が姿を現す。山頂を取り囲む雲が、まるで竜の巣の様で、神秘的な光景に感動。少し進んで荒川避難小屋に到着すると、部分的ではあるが青空もさらに広がった。ほんの短い時間だけ雲も殆どなくなり、はっきりした赤石岳の美しい山容を目に焼き付けることが出来て大満足！✧(✪д✪)✧ ただ天候がこのまま続くと思って軽い食事をしているうちに、赤石岳はあっという間に雲の中に隠れてしまったのが残念でならない…( ˘-з-) それから荒川中岳、荒川前岳を登り切り、まずは荒川三山を制覇！百名山ゲット！( ･ㅂ･)و ̑̑ 荒川小屋へ下る途中では痛恨のルートミス。すぐに気がついたおかげで、荒っぽいながらも何とかルートを修正。思っていた以上に距離もあったが、悪沢岳の山頂でお話した埼玉の女性の方と一緒になり、楽しくお話しながら歩くと、あっという間に荒川小屋に到着。ここでしっかりと食事をする。ベタベタになっていたテントも広げて乾燥させ、時間を有効活用？(￣∀￣) お腹も満腹になり、テントも僅かに軽くなったところでいよいよ赤石岳へGo!! 雑誌や山レポで何度も見た、荒川小屋から眺められたはずの大迫力の赤石岳の姿は次回に持ち越し？…だな？ 荒川小屋からは登り返しとなり、じわじわと疲れが出始める。ゴールが近いと信じて、休憩を多くとりながらぼちぼちと登り詰め、小赤石岳の山頂に到着。やはりここも真っ白！ そしてもう少し歩くと、ようやく目指していた赤石岳山頂に到着！もっと真っ白！(´°ω°)ﾁｰﾝ…でも少し感動の瞬間！ ずっと憧れていた山に登ることが出来たので、達成感も大きかった(๑˙³˙)و✧‧˚…必ずまた来よう！ 赤石避難小屋は山頂からすぐのところ。今日はここがゴール。小屋では暖かいストーブに救われ、ずぶ濡れになっていた衣類を全てハンガーにかけて乾燥。助かった…😁 小屋のご主人はとてもいい人。雰囲気も良くて、集まった方達とビールを飲みそのまま宴会に。長野、埼玉、千葉、東京の方ともお話が出来てとても楽しい時間だった。 【3日目】ガス＆強風（赤石避難小屋～椹島） 最終日、小屋の外は天気予報が見事に外れて爆風。南アルプスと富士山のご来光、早朝のモルゲンロートを楽しみながら下山する目的も…惨敗(இдஇ; ) 天気は残念だったが、小屋のご主人と泊まった方達と記念撮影をして元気に出発！ また泊まりたい小屋にランクインです(๑˙³˙)و✧‧˚ 山頂から椹島までは、2000mの標高差を一気に下る。テン泊装備の重量は、疲労が溜まった脚に堪えた。さすがに10:30出発のバスには間に合わず、我慢我慢の歩きで11:00に到着。もともとの予定は次発の14:00発の送迎バスが計画だったので、休憩と食事もゆっくり出来たからまぁ良しとしよう。椹島に戻ってからすぐ、登る前にお参りした神社で、無事に終えた山旅の御礼をした。少し甘くみていた工程。3日間怪我もなく安全に歩けたこと、わがままな独り山行き、家族にも感謝です。