活動データ
タイム
14:57
距離
15.3km
のぼり
1763m
くだり
1763m
活動詳細
すべて見る3連休の中日、YAMAP-ヤマレコ仲間と山梨100名山では3本指に入る難ルートの鶏冠尾根を歩いてきました。最初に鶏冠山に行くと言う話になって、ヤマレコのレポートで確認したところ、岩の区間が多くて鎖場もある様子が分かりましたが、距離感はイマイチ掴めませんで、ちょっと気楽に考えていました。実は2週間前の道志の沢下り中に足を捻って軽い捻挫になってしまい、なかなかそれが治らずにいました。ただ、足首を真っ直ぐ伸ばすか目いっぱい折り畳むかして捻らない限り、ピキンとした痛みは走らないので、もう大丈夫だろうと思っていましたが、この難ルートはそんな程度ではダメでしたね。 鶏冠尾根の入口は西沢渓谷の入口付近になりますので、出発はかなり早い時間になります。横浜在住の2人に3時50分に我が家に来てもらい、3人で藤沢組の3人と圏央道の厚木PAで4時半に待ち合わせました。そこから中央道の勝沼ICで下りて北上し、西沢渓谷駐車場に到着したのが6時40分。それから準備して歩き始めたのが7時丁度になります。 しばらく閉鎖林道を進んでから一度渡渉し、鶏冠山登山道に入ります。するとのっけからかなりの急登区間が続き、足首をかなり折り畳んだ状態で力を掛けるので、すぐに痛くなってしまいました。そのうち尾根の上に乗ったら多少勾配は緩みましたが、普通に厳しい登りと言う感じ。そのうちまた両手を使ってよじ登るようなところも多くなって、岩場に至る前に足の痛みもさることながら、普通に息が上がって足取りも重くなり、皆さんには先に行ってもらって、一人休み休み登りました。 中間地点に「チンネノコル」と言う軽い鞍部の折れ曲がり地点がありますが、そこからはもっと勾配が厳しくなって、岩場もちらほら現われました。トラロープがあるだけマシでしたが、一つは切れ掛かっていました。そうして最初の岩峰に至りましたら、そこからは岩また岩の連続の危険区間でした。第二岩峰の鎖は足が掛からない右側に固定されていて、半分まで左の岩をよじ登ってから鎖に手を掛けるような感じでした。その上から見ると第三岩峰もかなり大変そうでしたが、そこまでは脇からたどり着けます。その第三岩峰の壁面は一見ただのまっ平な垂直な岩なんですが、切り込み隊長のYouさんが左側からすいすい登ってしまいます。そこからザイルを垂らして他の皆もハーネスを着けて安全確保して登りましたが、自分はここで足を少ない足掛かりに無理によじって置くと、痛んだ右足首がどうなるか分からないので、多くの人達が利用する迂回路を進みましたら、そっちもかなりの急登でハードでした。尾根に乗ってから少し戻ると第三岩峰のピークで、そこに山梨百名山の標柱が立っているんですが、そこまで行っても誰一人いません。下を覗いても全く人はいませんで、鶏冠山山頂で食事を取る予定でしたから、先にそっちに行ったのかと思って、Uターンして分岐を越えて山頂に向かいました。その鶏冠山山頂までもなかなか大変でしたが、鎖場はもうありません。しかし、その山頂にもだーれもいません。やまりまだ第三岩峰まで登っていなかったのかなと思いつつ、ここで待ちながらラーメンを作るべく用意して待っていました。時間は12時50分で丁度良い感じでしたが、実は全体からするともうかなり遅れていました。 そのうちしばらくしてから仲間達がやってきましたが、第三岩峰で待ってもなかなか登ってこないワタクシめが、巻き道でどうにかなったのかと心配して、体力のある二人が巻き道を往復して確認したそうです。あの岩場から第三岩峰頂上まではまだまだ距離があったそうで、一人ずつ進む関係で巻き道よりも大分時間が掛かったようです。何はともあれ合流できて良かったですが、鶏冠山山頂から木賊山までもかなり距離があるので、ここでピストンでUターンしようかと言う話にもなりましたが、今までのハードな岩場を下るよりも、頑張って木賊まで抜けてから一般登山ルートの徳ちゃん新道を暗くなって抜けることになってもまだマシと言うことで、予定通り先に向かうことにし、昼食はもう我慢して、できるだけ早く一般登山道に出ようと言うことになりました。 鶏冠山から木賊山までにも一つ高低差のあるピークが立ちはだかり、それを越えても木賊山まではまだ400mほど登らないといけません。足はもうヨレヨレでしたから、自分に歩けるペースでゆっくり休み休み進んでいましたが、あまりに遅いと、結果として早い皆さんも下山が遅れてしまいますから、迷惑を掛けてしまいましたね。荷物を分散させて軽くしてくれると言ってくれましたが、もう持って行った飲み水3Lも残り500cc程しかない状態で、リュックは重くないです。それより自分の贅肉たっぷりの体が一番重い訳ですから、せっかくの申し出ながらお断りしました。正直足の具合のヤバさから言うと、去年の椿丸や鍋釣山を歩いた時の方が酷かったので、遅いけれども最後まで歩くことは間違いなくできると確信していました。 それにしても鶏冠山の前後はとにかく固い石楠花等の低木の枝がやたらに多く、腕が傷だらけになりました。踏み跡ははっきりしているんですが、枝だらけで薮こぎ状態です。勾配だけではなく、そんな歩きづらさも時間を遅らせた要因でした。 木賊山には5時12分に到着しました。まだ日暮れには時間がありますが、せっかく用意した「出前山頂」は食べる時間がなく、少しでも明るいうちに下山しようと言うことになりました。下山ルートは徳ちゃん新道と呼ばれる戸渡尾根です。一般登山道だけに道は明瞭なので、途中完全に日が沈んでも大丈夫ですが、距離が長かったですね。1/3ほど下った辺りで完全に真っ暗になって、ヘッドランプ頼りに歩きますが、やはり暗い中ですとスピードはなおさら落ちます。足ももう足首だけではなくて膝下が全体的に痛くなりましたが、たくさん歩いた時に起こる太ももの筋肉の引き攣りは幸い起きませんでした。しかし、この道は粘土質の湿った下りが多く、暗い中だとかなり危ないです。実際3回は滑って尻餅を着きましたが、その際にストックを2本とも叩き折ってしまいました。まぁ、前に一度凹ませてしまい、何とか再生させて使ってきたやつですから、別にもう一セット買い置きしたあるので、そんなにガッカリもしませんでしたけどね。 暗い中の徳ちゃん新道を下り切って林道に出ましたが、そこから駐車場までもまだ1.5kmはあるので、地味に長く感じました。最終的に駐車場に戻れたのは夜9時半過ぎ。翌日仕事の人もいるので、結局ラーメンは食べることなく、皆着替えを済ませてそのまま帰路に着きました。さすが山梨百名山では屈指の難関ルート。体調万全でも自分のペースではどのみち日が暮れての下山になるであろうと思われました。 【コース状況】 鶏冠尾根前半は渡渉後から尾根の上に登るまでがかなりキツい勾配で、そこからも普通に疲れる登りが続きます。チンネノコルに至る直前もハードな急斜面で、両手も使ってよじ登る区間も多くなってきます。そして第一岩峰からは岩場のナイフリッジが多くなり、一時脇に逸れる区間も石楠花の硬い枝や倒木等に悩まされます。第一岩峰と第二岩峰には鎖が垂れていましたが、どちらも上の方だけで、途中まではちょっとしたロッククライミングを余儀なくされます。第三岩峰の手前の岩は垂直に近い壁面で鎖もありませんが、左側に足掛かりになる凹凸があるので、クライミング経験のある人なら何とか登れるでしょうが、基本的には熟練者に先行してもらってザイルでしっかり確保してもらってから登るべきでしょう。そこからもまだいくつか岩場を乗り越えないと第三岩峰のピークに達しませんが、左側に一旦下ってから側面を登り返す巻き道も結構ハードな勾配です。尾根に乗ってから少し戻る形で第三岩峰頂上の山梨百名山標柱に至ります。本来の鶏冠山山頂はもうしばらく北にあり、やはり狭いナイフエッジや石楠花ヤブこぎが続くので、スピードアップできません。 山頂から木賊山までの後半区間は、ハードな岩場こそないものの、思いの他起伏が強く、特に中間にある2117mの名無しピークまでも結構下ってから登り返すので、疲れた足にはハードでした。そこから木賊山へは高低差320mなんですが、一旦100m程下らねばならないので、実質400mの高低差を1km未満の距離で登らねばならず、大変でした。下の案内板には木賊から少し下った鞍部にある甲武信山荘まで8時間となっていましたが、駐車場から木賊山山頂まで10時間を要してしまいました。 破風山への稜線の尾根は歩きやすく、南に下る戸渡尾根も問題はないです。途中から日が暮れてナイトハイクになりましたが、道は明瞭ですから迷う心配はまずありません。ただし、やはり歩く速度はガックリ落ちますから、本来掛かる時間よりも大分遅くなるのは仕方ないです。距離も結構長いので、日帰りで一周するには健脚でないとまず途中で日没になるでしょうから、ヘッドランプは必須です。また標高が1400mを切った辺りから土質が粘土質になっていて、やたらに滑りやすい上に結構キツい勾配になっていて大変でした。
活動の装備
- ニコン(Nikon)ニコンFG
- その他(Other)CANMORE
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