活動データ
タイム
10:11
距離
12.0km
のぼり
1859m
くだり
1860m
活動詳細
すべて見る黒部の街から見える北アルプスは後立山の白馬連峰が中心で立山連峰は巨大な僧ヶ岳に隠れて剱岳が見えず毛勝岳しか見えない。 昔から毛勝岳は残雪の時期しか登れないと云われ、自分が登る事は一生無いと思っていたが、数年前に西北尾根が夏道として整備され、正式な登山道では無いが地元の岳友会や山岳会のメンバーが草刈をしていると聴く。来月10KMのランニング大会に参加するため、トレーニングも兼ねて登ってみる事にした。 片貝川上流に在る、登山道は急登で早朝の熊の活動が心配で明るくなった朝6時頃からの登山に決めるが、登山口に着くと釣り客や僧ヶ岳と毛勝山の登山客も多く下流に車を駐車する。 登山口は正式な登山道で無く案内が無い。登山道を登り始めるといきなりの急登でトラロープが直ぐに現れる。標高1050m位で少し道が緩くなり立山杉に似た洞杉の巨木の森の尾根になる。標高1400Mの三角点前までは比較的緩めの坂が続くが、それ以降もトラロープが多く急坂が辛い。それでも巨木の森の合間からは越中駒ヶ岳が見え、標高が上がるに連れ、駒ヶ岳の向こうに白馬岳や朝日岳が見えるようになる。 標高が2000Mを越えると秋の気配で空気が澄み、ナナカマドの赤い身の向こうの青空の下には五竜岳や鹿島槍が間近に見える。紅葉には時期が早いが、モモアセ山を巻く様にしてお花畑が広がっていて、まだ青色のリンドウが咲いていた。途中、クワガタ池の横を通りすぎるが、標高を上げて池を覗き込むと本当にクワガタの様に見えて面白い。ここから頂上に至る登りもトラロープが多かったが、辛い最期の標高差400Mを登っていると降りてくる登山客が今年一番の絶景だと声を掛けて励ましてくれる。 山頂で初めて剱岳と対面するが青空が眩しい。白馬三山、五竜岳、鹿島槍の眺めも良いが、頂上から見る、毛勝岳南峰と釜谷山、猫又山の毛勝三山の連なりの先に在る剱岳のパノラマが良かった。毛勝岳南峰に行ってみようかと思ったが踏跡が無くあまり歩かれていないようだったので自重した。 帰りはスマホの充電ケーブルの接触が悪くケーブルの接続を調整しながら、ゆっくり下山したが、登山中に知り合った男性が東京の同業の企業で勤務していた人で、話しながら下山出来た。昔、仕事で今は亡きサンマイクロシステムズのSolaris(UNIX OS)を使っていた事が在り、YAMAPにソラリスと云う名前で投稿しているというと、その男性はサンマイクロシステムズと縁が深い企業に勤務していた。 嘗てコンピューター業界ではIBMが世界の巨人と云われ、サンマイクロシステムズはネットワークソリューションの雄と云われた。剱岳がIBMとすれば、毛勝三山はサンマイクロシステムズの様な立ち位置かもしれない。西北尾根は早月尾根以上に急登で、夏でも消えない毛勝の雪渓は魚津の雪渓と云う名前のお菓子を想い出す。お菓子自体は立山の雪渓をイメージしたらしいが、魚津、黒部の住人にとって毛勝は剱岳以上に親しみ深い。
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