常念山脈縦走

2018.10.07(日) 2 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
10 時間 39
休憩時間
52
距離
21.5 km
のぼり / くだり
2985 / 1792 m
DAY 2
合計時間
3 時間 28
休憩時間
7
距離
11.6 km
のぼり / くだり
173 / 1317 m

活動詳細

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思い返せば今年は北アルプスの地を踏んでいない。ということで雪が降る前に行っておこう山行を計画。紅葉最盛期は過ぎているけれど、まだまだ登山客が多そうな槍穂は避けて、常念山脈を縦走することに。 マイカー移動で縦走するため、中房温泉から登ってバスの本数が多い上高地に下山するルートを選択。 混雑でバスに乗れないことを避けるため、前日夜移動で中房温泉行きバスの始発停留所である「安曇野の里」へ。0時前には「安曇野の里」へ着いたけれど、駐車場には1台も車が見当たらない。 ここは始発停留所ながら柏矢町駅から徒歩15分というアクセスの悪さのため、みんな避けたのかと思い、次の停留所である「穂高駅駐車場」(こちらは穂高駅から徒歩5分くらい)に移動したところ、こちらには連泊者と思われる無人の車を含め数十台が止まっていた。 先ほどの雰囲気から「安曇野の里」でバスが満員になることもないと思い、自分もこちらに車を止めることに。 バスが来る10分くらい前から人が並び始め、約40人が乗車。補助席を除いてほぼ埋まった。ちなみに「安曇野の里」から乗ってきたのはたった1人。帰りのことも考えると「穂高駅駐車場」にしてよかった。 次の「穂高駅」では数十人並んでいたけれど、増便のバスがすぐに来るということで我々のバスは止まらずにスルー。「旧しゃくなげ荘」というところで数人、「山のたこ平」で数人乗せてバスは満員に。なお、運転手によるとこの日「山のたこ平」でのバス待ち客は200人くらいとのこと。混雑期はできるだけ始発寄りの停留所から乗った方がいいですね。 中房温泉に着くと大勢の登山客が準備をしていたので、登山道渋滞を避けるためにも大急ぎで身支度して登山開始。 幸い大きな団体が先行していることもなく順調に燕山荘まで登る。 燕山荘に荷物をデポして身軽になって燕岳へ。この日は台風一過の吹き返しのため、稜線上は強風が吹き荒れていた。 槍ヶ岳方面の山々は上部が雲に隠れていて残念だったけれど、強風によって刻々と変化する雲の動きはずっと眺めていたい感じだった。 燕山荘に戻って大休止。この時間でもビールを売っているので中ジョッキをいただく。先々のことも考えて(ならアルコール飲むなという話もありますが)、アミノ酸などの栄養も補給。 燕山荘から先は大好きな森林限界超の稜線歩き。稜線の西側は強風で体力を消耗しがちだったけれど、それほどの疲労もなく順調に進む。途中、大下りの手前でライチョウの子どもに出会う。 大天井岳は100名山ではないけれど、その名の通り巨大な山体で、近づくにつれて威圧感も増してくる。最低鞍部である喜作レリーフで小休止して、気合いを入れて山頂を目指す。 大天井岳から東天井までは始めて歩くルート。途中立ち寄った大天荘は、広くなだらかな場所に建っており、ここが稜線上であるとは思えない。 大天荘からはなだらかな稜線歩きが続く。ここで油断してしまい、右足をぐにってしまい軽く捻挫気味に。すぐに痛みは引いたので行程に影響はないと判断して、足下に気を遣いながら続行。東天井岳と横通岳は以前にも山頂を踏んでいるので巻き道への誘惑が強かったけれど、中途半端な感じになってしまうので、気合いで山頂を踏む。 常念小屋から眺める常念岳は相当の威圧感があり、さすがに疲労も溜まってきているので、じっくり休みながら(ビールを飲みつつ)栄養補給。この時点で13時過ぎ。日没まで時間はあるので、今日の目的地は蝶ヶ岳ヒュッテに設定。 常念岳への登りはさすがに息が上がり、休み休みしながら山頂へ。常念から先の下りは傾斜がキツいの慎重に下っていったが、ここで先ほど痛めた右足を再びぐにってしまい、完全な捻挫状態に。そこから先は登りでは疲労で息が上がり、下りは右足の痛みとの戦いといった感じ。 蝶槍までが遠く、また蝶槍手前の急坂はあまりの傾斜にしばし茫然としてしまうほどだったが、なんだかんだで蝶ヶ岳ヒュッテに到着。小屋のスタッフに氷嚢はないか尋ねたところ、アイス枕ならあるということで、ありがたくお借りして足首を冷やす。症状の確認や翌日の山行時のアドバイスなど、いろいろと気を遣っていただき、スタッフには心から感謝。また泊まりに来ます。 翌朝も痛みが残っていたため、ペースダウンによる時間が読めなかったため、御来光とモルゲンロートは諦め早々に出発。右足をかばいながら下山し、無事に上高地に到着。 後半は痛みとの戦いになってしまったけれど、久しぶりのロングルートを北アルプスで楽しむことができた。 【コースタイム】 10/07 05:00 穂高駅駐車場(中房温泉行きバス乗車) 06:05 中房温泉 06:10 07:40 合戦小屋 08:18 燕山荘 08:40 燕岳 08:57 燕山荘 09:12 10:33 喜作レリーフ 10:40 大天井岳分岐 11:08 大天井岳 11:15 大天荘 11:30 12:02 東天井岳 12:45 横通岳 13:10 常念小屋 13:27 14:14 常念岳 14:20 16:17 蝶槍 16:48 蝶ヶ岳ヒュッテ 10/08 04:50 蝶ヶ岳ヒュッテ 05:24 長塀山 06:55 徳沢 08:20 上高地バスターミナル

常念岳・大天井岳・燕岳 中房温泉。バスが続々到着する中、登山渋滞に巻き込まれるのを避けて大急ぎでスタート
中房温泉。バスが続々到着する中、登山渋滞に巻き込まれるのを避けて大急ぎでスタート
常念岳・大天井岳・燕岳 富士見ベンチ。雲が出ていて富士山は見えなかったけれど良い天気
富士見ベンチ。雲が出ていて富士山は見えなかったけれど良い天気
常念岳・大天井岳・燕岳 燕山荘。ここまで約2時間。そこまで疲労感も無くいいペース
燕山荘。ここまで約2時間。そこまで疲労感も無くいいペース
常念岳・大天井岳・燕岳 最盛期を過ぎたとはいえ紅葉はまだまだ見頃
最盛期を過ぎたとはいえ紅葉はまだまだ見頃
常念岳・大天井岳・燕岳 燕山荘にザックをデポして身軽になって燕へ
燕山荘にザックをデポして身軽になって燕へ
常念岳・大天井岳・燕岳 3度目の燕岳。風が強い!
3度目の燕岳。風が強い!
常念岳・大天井岳・燕岳 さあ、ここから常念山脈縦走スタート
さあ、ここから常念山脈縦走スタート
常念岳・大天井岳・燕岳 と、縦走の前に景気付けの一杯。メガジョッキ行きたかったけど、自粛して中ジョッキ
と、縦走の前に景気付けの一杯。メガジョッキ行きたかったけど、自粛して中ジョッキ
常念岳・大天井岳・燕岳 常念山脈2座目の大天井へ。西側(槍穂側)は台風一過の影響で強風が吹き荒れてます
常念山脈2座目の大天井へ。西側(槍穂側)は台風一過の影響で強風が吹き荒れてます
常念岳・大天井岳・燕岳 紅葉を眺めながらの稜線歩き
紅葉を眺めながらの稜線歩き
常念岳・大天井岳・燕岳 紅葉を眺めながらの稜線歩き
紅葉を眺めながらの稜線歩き
常念岳・大天井岳・燕岳 歩いていたら突然小鳥が飛び出してきた。最初はイワヒバリか何かかと思ったけれど、逃げないし、飛ばないし、羽毛もそれっぽいし、たぶんライチョウかな。しかしこの時期にこのサイズはちょっと小さいような
歩いていたら突然小鳥が飛び出してきた。最初はイワヒバリか何かかと思ったけれど、逃げないし、飛ばないし、羽毛もそれっぽいし、たぶんライチョウかな。しかしこの時期にこのサイズはちょっと小さいような
常念岳・大天井岳・燕岳 大下り。鮮やかな黄色い樹木が映える
大下り。鮮やかな黄色い樹木が映える
常念岳・大天井岳・燕岳 黄色と深緑の競演
黄色と深緑の競演
常念岳・大天井岳・燕岳 最低鞍部の鎖場
最低鞍部の鎖場
常念岳・大天井岳・燕岳 ここで表銀座コースから外れて大天井へ
ここで表銀座コースから外れて大天井へ
常念岳・大天井岳・燕岳 この急登はしんどかった
この急登はしんどかった
常念岳・大天井岳・燕岳 大天井岳
大天井岳
常念岳・大天井岳・燕岳 残念ながら槍は雲の中ですが、アルプスらしい光景に癒される
残念ながら槍は雲の中ですが、アルプスらしい光景に癒される
常念岳・大天井岳・燕岳 大天荘。広々としており、稜線上にいることを忘れてしまう
大天荘。広々としており、稜線上にいることを忘れてしまう
常念岳・大天井岳・燕岳 続いて東天井へ
続いて東天井へ
常念岳・大天井岳・燕岳 なだらかな稜線歩きは気持ち良く、足取りも軽く、と油断していたら、なんでもないところで右足をぐにってしまい軽く捻挫。後を引く感じではないけれど、少し違和感が残る感じに
なだらかな稜線歩きは気持ち良く、足取りも軽く、と油断していたら、なんでもないところで右足をぐにってしまい軽く捻挫。後を引く感じではないけれど、少し違和感が残る感じに
常念岳・大天井岳・燕岳 東天井岳。燕からここまで歩いてきたルートが一望
東天井岳。燕からここまで歩いてきたルートが一望
常念岳・大天井岳・燕岳 左手奥に梓川、右手奥に涸沢
左手奥に梓川、右手奥に涸沢
常念岳・大天井岳・燕岳 涸沢の紅葉を超遠目に楽しむ 笑
涸沢の紅葉を超遠目に楽しむ 笑
常念岳・大天井岳・燕岳 横通岳。登るかどうか悩んだけれど、折角縦走するのでピークは踏んでいこう
横通岳。登るかどうか悩んだけれど、折角縦走するのでピークは踏んでいこう
常念岳・大天井岳・燕岳 常念岳。やっぱり大きいなー
常念岳。やっぱり大きいなー
常念岳・大天井岳・燕岳 常念小屋でビール補給して、いざ常念へ
常念小屋でビール補給して、いざ常念へ
常念岳・大天井岳・燕岳 だいぶ登ってきたつもりでも山頂はまだまだ先
だいぶ登ってきたつもりでも山頂はまだまだ先
常念岳・大天井岳・燕岳 常念岳
常念岳
常念岳・大天井岳・燕岳 今日歩いてきたルートを眺める。燕のあたりは雲がかかり始めてる
今日歩いてきたルートを眺める。燕のあたりは雲がかかり始めてる
常念岳・大天井岳・燕岳 蝶ヶ岳方面。稜線を境に雲が湧いているのがよくわかる
蝶ヶ岳方面。稜線を境に雲が湧いているのがよくわかる
常念岳・大天井岳・燕岳 梓川
梓川
常念岳・大天井岳・燕岳 常念を後にして蝶ヶ岳へ。ある意味ここから正念場と思い気合いを入れた矢先、大天井で捻挫した右足を再びぐにってしまい重症化。歩けないほどではないけれど、このあとは痛みとの戦いに
常念を後にして蝶ヶ岳へ。ある意味ここから正念場と思い気合いを入れた矢先、大天井で捻挫した右足を再びぐにってしまい重症化。歩けないほどではないけれど、このあとは痛みとの戦いに
常念岳・大天井岳・燕岳 振り返って常念岳。この山はどのアングルから見てもかっこいいね
振り返って常念岳。この山はどのアングルから見てもかっこいいね
常念岳・大天井岳・燕岳 森林限界まで下って蝶槍を遠望。疲労と足首の痛みから、まだあんなに遠いのかと軽く絶望
森林限界まで下って蝶槍を遠望。疲労と足首の痛みから、まだあんなに遠いのかと軽く絶望
常念岳・大天井岳・燕岳 蝶槍への急登
蝶槍への急登
常念岳・大天井岳・燕岳 蝶槍
蝶槍
常念岳・大天井岳・燕岳 登ったご褒美か、雲が晴れて槍の穂先が見えた
登ったご褒美か、雲が晴れて槍の穂先が見えた
常念岳・大天井岳・燕岳 対して常念には雲がかかる
対して常念には雲がかかる
常念岳・大天井岳・燕岳 右足を引きずるようにして、なんとか蝶ヶ岳ヒュッテに到着。捻挫の際の基本であるRICE処置をすべく、小屋のスタッフの方に氷嚢のようなものはないか尋ねたところアイス枕を貸してくれた。こういう時の親切心は本当にありがたい。小屋の方々に感謝
右足を引きずるようにして、なんとか蝶ヶ岳ヒュッテに到着。捻挫の際の基本であるRICE処置をすべく、小屋のスタッフの方に氷嚢のようなものはないか尋ねたところアイス枕を貸してくれた。こういう時の親切心は本当にありがたい。小屋の方々に感謝
常念岳・大天井岳・燕岳 炊事場でごはんを食べていたらみんなが騒いでいる。外に出てみたら槍穂方面の雲がキレイに晴れて見事な夕景に
炊事場でごはんを食べていたらみんなが騒いでいる。外に出てみたら槍穂方面の雲がキレイに晴れて見事な夕景に
常念岳・大天井岳・燕岳 あまりにも見事な光景に心奪われる
あまりにも見事な光景に心奪われる
常念岳・大天井岳・燕岳 御来光とモルゲンロートを見てから下山したかったけれど、右足ダメージによるペースダウンが予想されたので、夜明け前に下山開始
御来光とモルゲンロートを見てから下山したかったけれど、右足ダメージによるペースダウンが予想されたので、夜明け前に下山開始
常念岳・大天井岳・燕岳 長塀山
長塀山
常念岳・大天井岳・燕岳 徳沢。ひたすら痛みに耐えながらの下山だったので途中写真を撮る余裕も無し
徳沢。ひたすら痛みに耐えながらの下山だったので途中写真を撮る余裕も無し
常念岳・大天井岳・燕岳 明神。青空と紅葉と深緑のコントラスト
明神。青空と紅葉と深緑のコントラスト
常念岳・大天井岳・燕岳 無事に河童橋到着
無事に河童橋到着
常念岳・大天井岳・燕岳 振り返れば快晴の空に穂高岳。右足の捻挫で痛い思いはしたけれど良い山行でした
振り返れば快晴の空に穂高岳。右足の捻挫で痛い思いはしたけれど良い山行でした

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