2018.10.08〜09 “ 散りゆく秋を追いかけて… ” 涸沢の休日

青く澄んだ空を慌ただしく飛ぶとんぼ。 夕方になると重なるように鳴く虫たち。 そして、食卓には秋刀魚や新米…。 五感のすべてで秋を感じるようになってきた。 哀愁を感じる寂しさもあるが、やっぱり秋は一番好きな季節だ。 アルプスの短い秋を楽しもうと計画していたが、仕事や天気都合で今になってしまった。 涸沢の混雑を避けて、今年こそは横尾本谷を遡上して黄金平で静かに紅葉を楽しもうと思っていたが、ピークは過ぎたとのこと…。 「今年も叶わなかった…」 結局、紅葉の最盛期が過ぎた今なら混雑することもないと考え、涸沢へ行くことにした。 涸沢に決めたもう一つの理由は屏風の耳へ行きたかったからだ。涸沢のカールを見下ろし、同時に槍穂を見渡せる…。 そして通行できる期間が限られたパノラマコースを経て涸沢へ。 朝一に上高地を発てば午前中には涸沢キャンプに着いて、午後からはゆっくりと過ごせる。 そして翌日は、ザイテンからのアプローチで奥穂から前穂を辿り、下りつつある紅葉を楽しみながら岳沢を下りる計画である。