活動データ
タイム
14:08
距離
29.6km
のぼり
2135m
くだり
2109m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る那須岳近辺をノコノコと歩いてきました。金曜日が休みになったので、気になっていた那須岳への北からの侵入を試みます。道のコンディションは、須立山を堺にガラッと変わる印象です。須立山から先はかなり歩きやすいので、大峠あたりから上ってくる方が多いのかな?ただ、甲子山から坊主沼を経て須立山あたりまでは、結構滑る感じです。(傾斜している)踏み倒された笹の上を歩くので、油断は大敵です。 そしてそれ以上に油断大敵なのは、坊主沼避難小屋の入り口です。ドアレバーがあるので、ついそれを回してしまうのですが、実は回すとドアがロックされます。正解は「レバーを無視してドアをそのまま引く」です。これは人間の心理を利用した恐ろしいトラップだと思いました。私は「仕方がない、窓から侵入するか...」と思い靴を脱ぎながらレバーに掴まったらいきなりドアが開いたので、「ほへっ?」と間の抜けた声が出てきました。これは流石に取り付けミスやろ... なお、スタート地点でストックが2本ともロックできなくなっていました。故障なのかな?私のストックは折りたたみ(Z)式なので、ロックができないとスポスポ抜けてすぐに三節棍のようになります。ちょっとした衝撃でスポスポ抜け、その都度接続し直して先に進まねばなりません。これが地味にイラつく... まあ、それは置いておいて、今回のルートは道の雰囲気の変化が凄く楽しめました。各山頂の間の道がそれぞれ特徴があって凄く面白かったです。 朝っぱらから東京駅に乗り込み、元気に新幹線で新白河まで乗り込みます。駅前のバス待合所は超快適で素晴らしいです。ちょっとまっていたらバスが来たので、元気に乗り込み出発です。新甲子温泉までノンビリとバスに揺られ、終点の高原ホテル前に到着です。...何かヒッソリとしとるな... と思ったら休業中でした。近隣もわりと寂れた感じで、ちょっとさみしいですね。小雨がパラついていたので、カッパを着たら出発です。 最初は甲子温泉まで車道歩きです。ノコノコと歩いていたらいつの間にか到着します。大黒屋という温泉宿に出てきましたが、そこからどう進むのかよくわからんな... と案内板を見ていましたが、どうやら大黒屋の敷地内を通過していく模様。到着するお客さんや送迎のタクシーの間を縫うようにして、コソコソと先に進みます。 ちょこっと進むと登山道があり、いよいよ本番開始です。甲子山までの道はかなりしっかりと整備されていると思いました。大黒屋のお客さんがサラッと上ったりするのかな?ただ、心残りが一つ。途中「えらいジグザグに上るな」と思っていましたが、四十八曲がりというそうです。数えておけばよかったなぁ... 甲子山の最後の上りは鎖があったような記憶があります。急な上りというよりはスリップ対策っぽい印象でした。程なく甲子山頂に到着しますが、ええ、真っ白ですわ。まだ雨もパラついているので、カッパを着たまま先に進みます。 甲子山から坊主沼までの道もわかりやすいです。が、一部滑りやすい箇所があったかな。あと、落ち葉の下がメチャメチャぬかるんでいたりしますので、ガツガツ歩いているとズボッとやらかしてしまうかもしれません。私は木道が滑りそうだったので脇を歩いていたら思いっきり沈み込みました。あとは、水場があるのですが、道から外れて少し下りていくので、そこが少し分かりづらいかもしれません。が、心配無用です。流水で良ければ道の途中に何箇所もありました。適当な場所で補給可能と思います。そんなこんなでぬかるみの中を歩いていると、坊主沼避難小屋に到着します。 避難小屋はメチャクチャ綺麗に保たれており、布団、緊急時の食料や水が置かれていました。ただ、水は「使いかけのペットボトル」がいくつも置いてあるような状況で、「もしかしてコレってゴミを放置しているだけ... いや、なんでもありません」と一人避難小屋でつぶやいてしまいました。トイレはないので、今回も携帯トイレが活躍します。天気が良ければ今日のうちに坊主沼を見に行こうかとおもっていましたが、視界が真っ白、かつ強風であったため、あきらめていつものメシ・酒・睡眠の幸せセットを堪能します。 そして気がつけば朝。かなりぐっすりと眠れました。外にでると空模様も悪くない感じ。意気揚々と朝食をとり、荷物を片付けたら避難小屋を掃除して出発です。途中で坊主沼への道があったので寄ってみましたが、うん、沼ですな。人によってはここの水を使うのかな?とか思っていましたが、それはなさそうです。ここの水を飲用として利用するのは結構な胆力が必要かと思います。坊主沼に別れを告げ、先に進みます。 太陽の下で三本槍岳に到着するため、それまではノンビリを歩こうかな、とか余裕こいていましたが。足元が滑りまくりでストックが大活躍... すると見せかけ常に三節棍状態。マジ邪魔なだけ。須立山直下の上りまでは、斜面をトラバースっぽく進みますが、足元には踏み倒された笹がウジャウジャとあるわけです。で、この濡れた笹の茎がまたよく滑るうえ、数歩歩いてストックを修繕、とわざわざノンビリ歩く必要もないくらいノロノロペースですすみます。 そのうちトラバースっぽい道ではなくなるのですが、次のトラップが控えております。背の低い木が多いのですが、枝が頭のあたりに出っ張ってきています。で、これが帽子の上部にひっかかり、ツルンと帽子が脱げるわけです(多分皆さん同じような体験はあるかと...)。まるでゆで卵の殻を剥くように頭から帽子が脱げるわけですが、地面に落ちたりザックに引っかかっていたり、木の枝に残っていたり、ととんでもなく地味な嫌がらせが続きます。今回私はストックを修繕するため頻繁に手元を見ているので、頭上の注意がおろそかになり、30回以上帽子を持っていかれました。ここはフードをかぶって一気に突破、というのがよいかもしれません。 そんなこんなでモソモソと歩いていると、須立山への最後の上りにさしかかります。ここは石がゴロゴロした上りなのであまり滑らないのですが、結構急な箇所もあり、全域にロープが張ってあります。見た感じ結構年季の入った箇所もあるようですので、ロープを使う場合は全体重をかけたりするような使い方は避けたほうが良いかもしれません。私は上りだったので、結果ロープは使いませんでしたが、下りだったら神経使っただろうなぁ。そのまま一歩一歩進んでいたら、いつの間にか須立山の山頂に到着していました。日がある程度上る時間に到着する予定でしたが、計算を失敗し思いっきり真っ白です。思いの外山頂が寒いので、まだカッパを着たまま先に進みます。 そして、須立山からの道ですが、今までと全然違う。いきなり超快適ロードに変貌します。ストックを直しながらの歩行もまったく問題なし。太陽も大分上がってきて、見晴らしも最高です、都合の良いことに風も大分おさまってまいりました。こりゃあとんでもなく気分良く歩けるわい、とノコノコ進んでいたら、いつの間にやら三本槍岳に到着していました。こりゃ凄い、ただ凄い。まだ山頂にはあまり人がいなかったので辺りをウロウロし、気分がよくなったところで次の山である朝日岳に向かいます。 三本槍岳からは一気に人が増え(というか三本槍岳までは0人でしたが...)、ちょっと賑やかな感じになります。渋滞する感じでもないのでこれはこれで楽しいもんです。ノコノコ歩きますが、いちいち景色が素晴らしい。楽しさ爆発で歩いていると、そのうち朝日岳への最後の上りにさしかかります。そのままモソモソと進んでいくと、いよいよ朝日岳の山頂に到着しますが、この景色は... ええですなぁ... 山のゴツさを思いっきり強調する素晴らしい景色です。山頂標を激写したら茶臼岳に向かいます。 朝日岳から峰の茶屋までは、最初滑りやすそうな感じの道で、鎖があったりします。結構人がいるので、そのペースに合わせてゆっくりと下りていけばあまりビクビクする必要はないかと思います。対向者も多いので結果かなりノンビリと歩けると思います。そのままゴソゴソとやっていると、峰の茶屋に到着です。流石に人が多い。ここからは人の流れに着いていけば自動的に頂上に到着します。岩岩とした道を上っていくと、思ったよりあっさりと頂上付近にやってきます。お釜口だったかな?前回来たときはなんとなく白かったような記憶がありますが、今日は結構見晴らしがええ。反時計回りに進むことにします。 頂上を左手に見ながら、ノコノコと上っていくとロープの張ってある場所にでます。こりゃまた凄い。ちょっと前までいた峰の茶屋が下の方に見えます。周りのちびっこたちも大興奮な中、私も負けずに興奮しつつ歩いていくと、ついに茶臼岳の頂上に到着です。比較的広い山頂なので私も隅っこでおやつをムシャムシャやらかします。うーむ、おいしい。周囲をウロウロして満足したら、いよいよ下山タイムとなります。お釜口の反対側からロープウェイ駅に向かって下りていきます。 うーむ、こちらは人が多いな。やはりロープウェイを使う人が多いのかな?と言っても渋滞するような感じでもないので、モソモソ歩いているとロープウェイ駅のところに出てきます。ここから牛ヶ首を通って姥ヶ平に紅葉を見に行くことにするか、とノコノコ歩きます。が、途中ですれ違った方たちの会話が耳に入ります。「紅葉、ちょっと遅かったね」。しまった... 下調べが甘かった... うーん、どうするかな... と思いながら歩いていましたが、ふと「ん?下まで歩いて下りていけば、そのうちええ感じの標高を通るんじゃないか?」と気づきます。瞬間的にアインシュタインが憑依したようです。と、いうことで牛ヶ首手前の分岐で曲がり、そのまま那須湯本まで歩いて下りていくことにします。 道中は確かになかなかええ感じの紅葉がありますが、やはり俯瞰というか、ワーッと見晴らすような感じとは異なります。もちろんコレはコレで楽しいので、ノコノコワッショイと歩きます。しかし... 人が全くおらんな... かなり道はガッツリと踏み込まれているんですがね。道は快適極まりないので、楽しくノコノコやっていると、青空に声が響き渡ります。「Have a nice day!」ん?幻聴か?と自分の頭を疑いながら歩いていると、再度「Have a nice day!」。うーむ、聞き間違いではなさそうです。自称丹沢の英国紳士である私も軽く片手を上げ、「Thanks, same to you.」とつぶやき、颯爽と歩きます。 「これは... 決まった...」もう完全に紳士な自分に酔いしれ、遠い目をして歩を進めます。「もじょっ!?」いつもの如くわけのわからん奇声を発し、突如ビターン!と転びます。遠い目をしていたため近くの足元がよく見えず、何かパイプの上を歩いて思いっきり滑って転んだ模様。そうなのです、私は少々アレな人物なのです。もちろんその時私の頭の中は「マズイ、今の奇声を聞かれたか?」でいっぱいです。滑って転んだことなどどうでもよし。少し歩いていると、人がいました。妙にコソコソと挨拶をし、逃げるように先に進みます。 その後も道は快適で、何かひんやりとした清廉な雰囲気の林の中を歩いていきます。「なるほどなぁ、コレがマイナスイオンとかヒーリングとか言われるものなのかなぁ」としみじみ感じられます。私はあまりこういうのに詳しくないのですが、なんとなくそう思いました。そのまま車道に出て下っていくと、那須湯本の温泉神社にでてきます。ちょうどええ感じに新宿行きのバスが来ています。結構ガラガラなので飛び込みで乗れそうですが、私はここに来ると殺生石と温泉だけは外せないので、そのバスをスルーして殺生石と温泉を堪能し、その次の高速バスでトンズラしました。
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