活動データ
タイム
06:40
距離
22.1km
のぼり
1490m
くだり
1488m
活動詳細
すべて見る来週の増毛遠征を控えて先週楽をしたので、少し体を慣らしておきたい。 9.6以来余震が続いているので、単独だと気持ちがどうも遠出する気にならない。 近場で良い所がないかとネットで探していると、さとまさ氏のアソビホロケール山でネオパラ山について無雪期での山行記録が紹介されていた。 通常はBCスキーか残雪期にスノーシューで登る山だが登れるらしい(多少の薮漕ぎあり)という情報を得る。 データーは古いが「へー、登れるんだ、行ってみてダメなら手稲山を拝めばいい」ということでネオパラ山山行を計画する。 どんぐり本店のオープン時間を狙って出発するつもりが、モタクサしてるうちに到着したのが8時を過ぎていた。 混み合う店内でパンを仕入れてザックに仕舞おうとしたときにタオルを忘れたことに気付く。 この早い時間で営業しているワークマンでタオル調達して登山口に向かう。 今回は未踏の北尾根コースからネオパラ山を目指す。 北尾根コースの登山口には、既に5台程の車が駐車されていた。 人気の無いコースと聞いていたので、ちょっと驚いたがキノコ狩りかも知れないなと思い直す。 準備を整え9:25登山口をスタートする。 最初は住宅地に近い自然歩道を進む。右手に稲雲高校が見えてくる。 部活もまだ始まってないようで、ひっそりとしている。 さらに進むとどんどん住宅との間隔が近くなり民家スレスレを通るようになる。 「本当にこれで手稲山に向かってるんだろうか?」と思った頃、カメが水戸黄門に化けたようなキャラで「大丈夫、北尾根ルートはこの道でよいのじゃ。」という看板が現れる。 「やっぱりこれでいいんだ」とホッとする。 この水戸黄門に化けたカメは、黄金仙人という手稲のご当地キャラで、この後も度々現れることになる。 住宅街の脇を進んで少し下ったところに小川に掛かった木板の橋が現れる。 橋を渡って左が自然歩道の順路で右が住宅街に抜けれると思われる道路があるが私有地のようで立入禁止のロープが張られている。 橋を渡った後でもう一度戻って写真を撮ろうとカメラを持って橋に足をかけたときに滑って転倒しカメラを壊してしまう。 ついこの前の白旗山でも橋で転んだ教訓が全く生きていないお粗末さだ。 カメラは、こういうこともあるだろうとハードオフで買った安いカメラだったがちょっとショックだった。 だがしかし新しいカメラを買う口実が出来たと少し喜ぶ自分も居た。 気を取り直して苔むした石が転がる沢沿いの自然歩道を進む。 また黄金仙人が現れて、これから道がキツイ上りになることを教えてくれる。 この看板から尾根に取り付く。尾根までが急登で尾根に出ても勾配のキツイ上りが続く。 キツイ上りが終わったところが見晴台でベンチが設置されている。 見晴台と言っても、それほど見晴らしが良い訳でもないが、笹越しに日本海を望むことが出来る。 尾根の上りに体力を使ったので水分と行動食を補給して休憩をとる。 一息ついて又登り出す。 ここからの尾根歩きは緩やかだが木に囲まれているので眺望は悪い。 悪いながらも右手の木々の間からは海や海岸沿いの街並みが見えるので飽きずに進める。 しばらく進むと現在は使われていない聖火台リフトの山頂駅に出る。 ここでやっと海側とは逆の景色が見れて、手稲山が顔を出す。 11:03分岐に到着。まだパラダイスヒュッテを見たことがないので、欲張って滝の川経由でネオパラ山を目指すことにする。 折角稼いだ標高だが滝の沢まで連絡路で180m程下ることになる。 林道に出て迂回の指示標識あり。標識通り迂回して11:22、滝の沢の自然歩道入口に着く。 立派な橋が架かっているが車両止めの為、立入禁止のロープが張ってある。 橋の脇を通ると直ぐに丸太で組んだ橋がありそこを渡るのだが、老朽化しており頼りない。 「こっちも立入禁止じゃないの」と思いながら渡る。 ここからは滝の沢川に沿って緩やかに上って行く。 まだ本格化しない紅葉を愛でて、せせらぎを聞きながら進む。 滝の沢川の滝で、忘れていた黄金仙人がまた現れる。 地味だが、紅葉と相まって良い風景だ。 川沿いを歩いていてツリバナを見つけた。 これを見ると秋の訪れを感じずにはいられない風物詩だ。 滝の沢川から離れて進んで行くとヒュッテまで1.4Kmの標識に辿り着く。 この辺から水捌けの悪いエリアでグチャグチャした道が続く。 飛び石代わりに丸太が埋め込まれているが、湿気を含んで滑りやすい。 転ばないように丸太を利用しながら、やり過ごす。 グチャグチャ道を抜けて歩いていると山葡萄を見つけた。 腹が減ってきていたので摘んで口に入れる。 山葡萄独特の酸っぱさが口中に広がる。 少し空腹を満たされて進むと道はカーブを描き見通しが良くなる。 手稲オリンピアの観覧車と遠望に石狩の街が見える。 そこを過ぎて間もなくするとヒュッテ前に到着となる。 ヒュッテまでの道はウッドチップが敷き詰められており、ふかふかして気持ちが良い。 今日はヒュッテでイベントがあるようで、多くの人で賑わっている。 パラダイスヒュッテに到着し建物を写真に収める。 ここで昼食をとろうと思っていたがよそ者は自分ひとり。 あずましくないので早々にヒュッテを後にする。 12:30北尾根コースと滝の沢コースの合流地点に到着。 駐車スペースの前でキノコ狩りの人達が収穫の自慢をしている。今年はキノコ豊作のようだ。 12:40山麓駅に到着。オリンピックハウスなどを撮影してゲレンデの登山道に向かう。 これから向かうネオパラ山が見えて来る。 パラダイスリフトの山頂駅からの眺望が良いので、ここで休憩しフランクドーナッツで腹を満たす。 ここからさとまさ氏のGPSトラックスを参考にネオパラ山を目指す。 登山道を歩いていると知りいのIDさんに出会う。 「Wさんも登っていたよ」と教えてもらい、挨拶して別れる。 登山道から外れ作業道を経由してパノラマ2号リフト乗り場に着く。 ここからさらに刈り払われた歩きやすい作業道を道成りに進んで行くが、ついに薮にぶつかる。 踏み跡は続いているが想像していた以上に薮が濃い。 本丸はネオパラ山だが、この時点で結構疲労感もあり、この濃い薮を漕いでまで行くことに無意味さを感じ、あっさりネオパラ山を撤退して一路手稲山を目指す。 ゲレンデの中の登山道の上りは、ほぼ直登で傾斜がキツイので意外としんどい。 その代わり遮るものが何も無いので振り返ると素晴らしい眺望が広がり、撤退したネオパラ山が「今度は雪を踏んでおいで」と手を振っている。 はぁはぁ言いながら山頂に向かって進む、勾配はやや緩くなるが疲労が溜まってきてダラダラ進む。 サミットエクスプレスの山頂駅に着く、ここからは平坦な歩きだ。 アンテナの整備で働いている人の姿が見える。「ご苦労様です」と心の中で声をかけ通り過ぎる。 アンテナ銀座の中を進んでいると”北大雲物理観測所”の門柱を発見する。 手稲山は今回で3回目だが、こんな門柱があったのは気付かなかった。 今でこそアンテナ群しか残ってないこの山頂に、「昔は観測所もあったんだ」と門柱だけが残った空き地を眺める。 14:00山頂到着、この時間になると山頂も人は疎ら、眺望をパラパラと写真に収め遅目の昼食をとる。 サーモスに淹れてきた珈琲を飲み焼きドーナツを頬張りながら紅葉で色付いた山並みを眺めながら、しばしマッタリする。 暑くて汗を拭き拭き登って来たが、山頂でだまっていると体が冷えてきた。 少々のんびり登り過ぎたようだ。日が暮れるのも早くなったので暗くなる前にと14:20下山を開始する。 上りがしんどかった分、下りは早い。休憩も取らず駆け足で下る。 14:50滝の川との合流地点に到着し、北尾根コースに進む。 小さな小川を二つ程飛び越える。眺望の無い森の中を黙々と進んで行く。 右手の木々の間から手稲オリンピアの遺構がチラチラ見えて来る。 踏み跡があるので寄り道してみるとピースをした巨大なゴリラのハリボテが建っていた。 哀愁を帯びたゴリラの後姿を見て楽しかった子供の頃の追憶に浸る。 ゴリラを写真に収め、再び自然歩道に戻る。 北尾根に入ると下るスピードは加速する。重力に身を任せてズンズン下る。 あっという間に民家近くまで下ってきた。 帰りの稲雲高校ではグラウンドで野球の試合が行われていた。 場内アナウンスをするウグイス嬢の声を聞きながら16:05登山口に到着する。 4時間30分かけて登った山を1時間40分で下山した。 人気が無いコースということだが結構楽しめたが、やはりちょっと長いかな。 疲れてはいるが今は体も気持ちも昂ぶっているので平気、しかし明日以降の筋肉痛が恐い。 日暮れの早くなった帰り道をヘッドライトを付けて家路に着いた。
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