最初で最後の思い出の山(金時山)

2016.02.20(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 28
休憩時間
58
距離
9.3 km
のぼり / くだり
842 / 845 m
27
21
12
44

活動詳細

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2/20(土) 全国的に天気が悪い・・・ 日曜日は仕事があるので、土曜日しか出かけられない 天気が良ければ秀麗富嶽十二景の続きでもと思っていたのだが・・・ 昼前から雨が降り出しそう 降られる前にサクッと登れる山は無いかなぁーと 横浜から近い場所で・・・ そうだ金時山に行こう! 20年ぐらい前に箱根側の金時神社からピストンしたことがある その時は、無き父と最初で最後の山登り B型肝炎を発症した父、当時はワクチンも無く肝炎→肝硬変→肝臓癌とお決まりのコース 酒などはほとんど飲まない父、原因は遺伝によるもの 自分の不始末不摂生じゃないので、なんとも当たり所の無い腑に落ちない人生だったのかもしれない・・・ 父親は54歳で亡くなった。。 そんな父親が亡くなる前に家族で思い出作りにと金時山に出掛けたのである もう・・・20年も前、記憶がほとんどない、富士山も見えたのか見えてないのかも・・・ どんな山頂だったのかも ただ、親父が辛そうにしてたのは今でも覚えている そんな金時山に出掛けてみることにした。。 今回は箱根と反対の足柄側、夕日の滝から登ることに 雨が降り出す時刻を9時~10時に予想して逆算 出発は5時・・・遅くても5時30分と決めて、酒の量は控えて寝たはずだが・・・ 日ごろの疲れが溜まり起床できず出発は6時32分 すでに明るく里山は活動し始めていた 6:32出発 キャンプ場のテントサイトの横を登っていく 6:45谷底に夕日の滝が見える ここから見てもかなり規模の大きな滝だ!帰りに見て行こうかな? 登ってきた里山の先には、きれいな形の矢倉岳が見える・・・ 6:50東屋が現れた ここからは沢沿いの静かな道・・・鳥の囀りに川のせせらぎ・・・ なんて清々しいのだろう 登山道が対岸に変わった。。 沢を渡渉するのだが意外とデンジャラス 飛び石を注意しながら渡る まあ、落ちれば濡れるだけなのだが そんな渡渉が3回、なかなか変化にとんだ沢沿いのコース 沢と別れて尾根までの登りに変わった。。 標高が上がるにつれて雪が出てきた 木々の隙間から金時山の全貌が見えてきた・・・意外と白い 今回もアイゼンを持ってこなかった・・・この前の三つ峠山の二の舞か? 8:07急に視界が開けたと思ったら目の前にドーンと富士山富士山 見えるとは思っていなかったので思わず声が出てしまった。 ここは足柄峠から金時山に伸びる尾根の一番最初にあるピークで「猪鼻砦跡」 御殿場の街並みの先に巨大な富士山・・・これを観れただけで来てよかった。 ここから山頂へ取りつくのだが、かなり急でアルミ梯子が11ヵ所設置されている 更に北斜面で雪が多い 上からカチャカチャと音を立てながら下山してくる人が・・・ やはりアイゼン必要? まあ、行けるところまで・・・ ギリギリ凍ってないかな?ただ踏みしめられて固まっている 気を付けて登る・・・ロープや手摺が助かる 8:49小屋が見えたわーい(嬉しい顔)山頂だ!金時山1213m着 だが・・・まったく記憶が無い 大涌谷から煙が出ている・・・芦ノ湖も見える 箱根の地形が手に取るようにわかる 先ほど見えた富士山は雲の中 寒いので金時茶屋でキノコ汁を頂くことに・・・ 他しか20年前は母と娘で切り盛りしていた・・・はず その当時でも娘はかなり歳行ってたような気がする 厨房で忙しそうに調理している女性がいる 当然、当時の母親は居ないとして、この人が金時娘だろうか? キノコ汁を頼むと・・・ 奥から 「いくつ?」 「何個か言わないと解らないじゃない?」と・・・ 何ともぶっきらぼうな、愛想のない返事 当時の娘が・・・偏屈ババアになっていた。。 暖かい汁を啜っていると、居合わせたおじさんが煎餅の袋をくれた お祝いだからという・・・ なんと、そのおじさんは今日が金時山登頂900回目で、そのお祝いだと ありがたく頂戴する 天井を見ると沢山の名前が書いてある板が吊るされている・・・ 登った回数で分けられているようだが、おじさんの900回で驚いていたが札を見ると1000回、2000回、3000回、4000回の人もいる 奥の方には4400回の菊池○○さんと書かた札が・・・ 飽きっぽい性格のおいらには同じ山にこんなに登れないなぁー・・・ よく見ると・・・ それぞれの名前の下には地名が記されている・・・ 近所の「小田原」や「山北」「秦野」「南足柄」 遠くは「横浜」「東京」など・・・ 机には日付入りのスタンプが置いてあり、登ってきた常連さんは手帳に何やら記して日付スタンプを押していた。。 次々に来る常連さん 扉を開けると「よ~今日は早いね!」とか「さっき誰々さんはもう下って行ったよ!」とか、まるで散歩途中の公園での会話か銭湯でよく聞く挨拶だ! 金時娘が厨房の奥から出来上がった料理を渡すのに 「足柄のニイサーン」とか「横浜の○○さーん」とか言って呼んでいる みんな、そんなに登っているのか? おじさんに聞いてみた年間何回ここに来るんですか? おじさん「280回かな?」 来ない日は何を? おじさん「孫が遊びに来たときと自分が遊びに行くとき」と、答えてくれた ここ金時山は・・・ 健脚年配者のデイケアセンター 外に出て写真を撮っていると、ポツポツと雨粒が・・・ 茶屋の扉を開けて中にいる人達に教えてあげると みんな一斉にザックを背負いはじめ準備しだした。 先に下り始めたが、さすが常連さん あっという間に追いつき抜かれてしまった。 常連さん達は足柄峠の林道終点のゲートに車を停めて山頂までのピストン 金時山への一番最短のコースだがよくも何百回も登るよなぁ まあ季節によってそれぞれ違う面を見せるだろうが、おいらだったらせめて春夏秋冬の4回でいいかなぁ 途中のゲートで常連さんに挨拶して夕日の滝まで1時間の下り 雨が降っているのだが、ここからも静かで気持ちの良い下りだった。。 駐車場が見えてきたが、濡れ序でに夕日の滝を見て帰ることに・・・ 10:53夕日の滝着 立派な瀑布 怪しい白装束の集団がいる これから滝行を行うのだろうか?でも高さ23mもある大きな滝 こんなところで打たれたら首がもげそうだ! 最後まで見たかったが雨脚が強まってきたので帰ることに・・・ 11:01駐車場着 全行程4:29 距離9.35km 下山は雨に打たれたが、清々しく気持ちの良い山歩きだった。。 親父の事も少しは偲べたし でも・・・ 親父とはあんまり話をしなかった。。。 今になって親父の事を知りたくなる 若い頃、親父はどんな山を登っていたのだろうか? いつも思うのだが・・・ 一番知りたいのは、54歳で亡くなった親父 親父の人生は楽しかったのか?満足いく人生を送れたのか? おいら達、息子2人を働いて育てただけの人生だったんじゃないだろうか? 親父の事を思い出すと、それだけが、いつも気になる 暖かくなったら、また金時山に登ってみようかなぁ・・・

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