活動データ
タイム
22:17
距離
16.2km
のぼり
1925m
くだり
1927m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る出張の合間を縫うようにして、富士山に行って来た。「登って来た」と報告できないのが悔しい。1泊しかできなかったので、天候に恵まれなければ、日程的には厳しい面もあったが、登頂できていた可能性は十分あった。ので、やはり悔しい! 東京駅からJR高速バスで富士山駅まで約2時間(¥2000)、駅からはタクシーを使って吉田口の馬返まで20分(約¥4000)、登り始めたのは10:00を過ぎていた。五合目の佐藤小屋までは順調だったが、六合目を過ぎた辺りから、急に頻脈が出始めペースダウン。みぞれ混じりの小雨が降り出してきたのが、七合目の小屋先にちょうどいいスペースがあったので、そこにテントを設営。14:30 テントの中に入ったとたんに本降りとなり、昼寝をしている間に雪にかわり、1時間程で辺りは真っ白になってしまった。 予定では、八合目まで上がるつもりだったが、今日はここでゆっくりして、明日は早朝から行動することとした。天気予報では正午くらいに崩れそうだが、午前中は曇もしくは晴で山頂付近の風も10m/分程度だったので、九合目から上の状態が良ければ登頂できる可能性はあると考えていた。当初の計画では八合目に泊まって、登頂後は須走口へ下る予定にしていたが、ここで泊まったので明日は吉田口へ戻ることになる。 しかし、気になるのは六合目からのペースダウンだ。テントで昼寝はしたものの、身体の疲れは全くない。高度障害としては、頻脈は一般的ではなく、フラツキや眠気(これはこの1週間の寝不足が影響?)があるが典型的な頭痛は全くなかった。単純にトレーニング不足かとも思ったが、明日もこの状態が続くと登頂は厳しくなる。 翌朝は必要なものだけザックに入れ、ほとんど空身の状態で04:00過ぎにテントを出る。予報どおり雪は止んでおり風もほとんどなく、気温も0℃程度でちょうどいい感じだ。体調も良好で、これなら山頂付近のコンディション次第だが「十分登頂できる!」と、勇んで歩き始めたが、すぐに厳しい現実を突き付けられる。 100㍍も歩かないうちに動悸と息切れがしだす。頭痛や嘔気はない。脈拍は120/分は超えている。10~20歩毎に休みながら登り続けているような状態だった。昨日は十分眠れていたはずだが、眠気とフラツキ感もあり、座ると眠ってしまいそうだった(実際に数分眠ってだけど)。 体力的なキツさはなく、気力的にも問題はなく、登り続けることは可能だったが、このペースでは山頂についた頃には日が暮れてしまうし、典型的ではないが、この症状が高度障害によるものなら改善することはないので、次の約束に間に合うように、七合五勺で引き返すことに決める。 このまま引き返すのも癪なので、須走口の方に少し回ってみる。登るよりはましだが、やはり休まないと歩けない。仕方なく雪の積ったブル道を引き返し、吉田口の登山道を下山した。下り始めると、徐々に調子は良くなってくる。テントの回収や佐藤小屋でゆっくりしたことを考慮すると、下山に要したのは約3時間。やはり体力的には余裕はあり、ちょっと欲求不満と高所登山への不安を残す山行となってしまった。 佐藤小屋のご主人から教えてもらい、10月一杯の土日は吉田口の馬返まではシャトルバスが運行しているとのことで、馬返から富士山がへの還りは13:30の便を利用した。駅まで20分、¥500で済んだ。富士山駅からは、京急高速バスで品川駅まで戻った。料金は往きと同じだったが、運転手の対応は最低だった。 バスに乗る頃から、雨が降り出した。最近の天気予報は良く当たる! 佐藤小屋のご主人が3日前に山頂まで登られたそうだが、山頂付近の登山道はそこまでガチガチにはなっていないとのことでした(登りたかったなぁ・・・)。奥さん(たぶん)にいただいた固いピーナッツ煎餅、美味しかったです。
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