朱を慈しむ 白口岳

2018.10.21(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
3 時間 16
休憩時間
24
距離
5.8 km
のぼり / くだり
250 / 901 m
19
8
33
1 21

活動詳細

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紅葉の話を聞いて九重に行きたくなった。 紅葉の山を楽しむなら、三俣か大船だと思う。でも行楽シーズンの週末、人の多さに辟易しそうな気がした。 仕事終わってから、4時間の仮眠。午前3時、眠気を圧し殺してエンジンをかける。 睡魔に襲われそうになり何度か停車しながらも、なんとか予定時刻に目的地に着いた。私が知る限り一番静かな登山口。 沢水登山口から入山させて頂くことにした。 静かな山を登り歩き、岩を何度も掴み上がって鳴子山頂へ。 広がる山肌はほんのり秋色に染まっていた。目の前のススキが優しく揺れる。 稜線をのんびり歩き、白口岳へ。 稲星山頂にはいくつかの人影。今日はたくさんの方がこの秋景色を楽しんでいるんだと思った。 九重はたくさんの方とご一緒させて頂いた。楽しい思い出、嬉しい思い出がいっぱい♪ そしてほんの少しだけ負の思い出も…。 だから沢水登山口からのルートはずっと避けてた。 先日、十数年振りに前職の上司にお会いした。 「若い頃は小さい失敗や過ちを悔いて眠れないこともあったけど、この歳になると自然と忘れて自分を許せるようになるわ。」 そう言葉を並べる還暦近くになった横顔は凛として美しかった。 その頃の私は、まだ山を登っているだろうか。そんな風に心穏やかにこの地に立っているだろうか。 鉾立峠まで降りて、沢水へ戻る。 今日一番楽しみにしていた、佐渡窪。高く伸びたススキの隙間から、赤く染まった木々が一面に表れた。ススキに囲まれた青空の木道、足音を鳴らしながら歩き進める。 人の居ない深緑の森、静かに歩き帰路についた。

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