時間軸では計れない変態の遊び(秋田駒ケ岳)BC・・・さすが母親

2016.02.25(木) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
3 時間 22
休憩時間
37
距離
9.6 km
のぼり / くだり
645 / 507 m
2 19

活動詳細

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2/25(木) いつもは田沢湖駅直行の夜行バスで行くのだが・・・ それだと朝8:00着 乳頭温泉行のバスは7:45発・・・いつも早目に着いて間に合っていたのだが、前回の冬は初めて間に合わなかった。 なので間に合う方法はないかと調べたら 秋田行の夜行バスで横手で降りてJR奥羽本線で大曲乗り換え田沢湖線盛岡行きに乗り換えると 7:37に田沢湖駅に着く事が解ったので、今回はそれで行ってみることに・・・ 料金も直行便より安く済むし・・・ 5:50横手駅着 電車の時間まで40分の待ち・・・雪が降ってる中コンビニへ向かいパンとコーヒーを買い、駅の待合室で朝食 6:33横手発 6:50大曲着 6:57盛岡行きに乗り換える この車内で冬山装備に着替える予定だったが、予想に反して通勤通学の人で満員電車 特に女子高校生が多い・・・そんな中着替える訳にはいかない 7:37田沢湖駅着 すでにバスは待機している 7:45田沢湖出発 やはり車窓から見る田沢湖町は雪が少ない・・・ 秋田駒ケ岳が見える方角は真っ白だが なんとか昼間で天気が持つ予報 8:20温泉施設と秋田駒登山起点のアルパこまくさ着 駒ヶ岳の裾野は見えるが中腹以上は雲の中、だが所々雲がちぎれてきている 営業前の温泉の軒下で着替えて準備 8:54歩き始める きれいに開けた斜面・・・実はここ10年前に廃業したスキー場 その斜面を登り とりあえずは8合目避難小屋を目指す。 登り始めから辛く、汗が噴き出す。 当たり前だが平日、他に登る人も居るはずなくトレースも無い 歩き始めて1時間 どこか遠くの方から機械音が聞こえてきた。。 ん?隣の田沢湖スキー場のリフトの音だろうか? その音は背後から近づいてくる 振り向くと雪煙を巻き上げながら何かが登ってくる あー・・・これがパノラマキャットツアーの雪上車か? アルパこまくさから8合目避難小屋までは毎日、雪上車が運行している 楽々で8合目まで行けるのである ただし前日予約2名以上で催行、料金は¥3500 中には二人乗っていた。 こちとら、端から乗るつもりはない貧乏人・・・ 心の中で・・・「男は黙ってハイクアップ」歩いて登らなければBCじゃ無いだろぉ! まあ 体力と時間を使うのが貧乏人だ にしても、帰りに滑る、おいらのせっかくのパウダー斜面を圧雪しやがって・・・クソっ だが・・・ 圧雪された斜面は歩きやすかった。。 10:09ここがゲレンデトップの様だ ここから8合目避難小屋までの車道に出た。 雪上車はこの車道を登って行った。。 その後を追うように歩き続ける 下調べしていったら、九十九折れの車道をショートカットして登り短縮するようになっていたが、フカフカで疲れそうで、かえって時間が掛かりそうなので車道を歩く 雪上車が戻ってきた。 近くに来ると意外とデカく道幅と同じサイズ、端に避けて譲る 空が開けてきたが、目の前にあるはずの山頂は全く見えない 雪もチラついてきた・・・ 高い木も無くなり、辺りは白一色の世界へ・・・ 既に雪上車のトレースも消えている 11:14ボーっと建物と上から吊るされた自動車用の駒ヶ岳8合目と書かれた看板が現れた。 やっと着いたぁ ここから頂上直下の阿弥陀池避難小屋に行き最高峰の男女岳1637mに登り、そこから滑り降りてくる予定 今日の天気予報は午前中が少しマシで午後から崩れる・・・ 判断するならこの場所だなぁ 独りだから無理はできない 真っ白の中、雪上車で上がった2人組のトレースを探してみるが既に埋もれている 地形は頭の中に入れてきた・・・つもり・・・ 地図を出してもう一度確認 多分、この尾根を上がっていけば池に出るのだろう・・・が、右側は沢 この雪だから落ちても死ぬことはないだろうが、抜け出すには相当の体力を消費するはず・・・ 悩む・・・ そんな時、背中の携帯が鳴った・・・メールを受信したようだ。。 会社の携帯・・・仕事か? とりあえず、避難小屋に入ろう 1階は雪で埋まっているので2階から・・・ 扉がロープでグルグル巻きにされている かじかむ手で解いて中へ・・・ 風がしのげるだけで暖かい・・・でも室温マイナス6℃ 荷物を降ろしメールを見ると・・・ おいらより1日前に宿入りしている母親から 内容は・・・ 「無事ですか?これから大前さん(鶴の湯従業員)と一杯やります。弘子さん(鶴の湯従業員)さんからどぶろく頂きました。」 あははは・・・ わざわざ今送らなくても別にいい内容あせあせ(飛び散る汗) でも・・・ 見透かされているようなメールだあせあせ(飛び散る汗) 酒があるから早く下山して来いと言っている 止めなさいとか、早く帰れとは一言も書いてないが、無理はするなと促している・・・さすが母親 とりあえず返信はしなかった。。 時間はたくさんあるので もう少し、ここで待機してから判断しよう 外に出ると 雪が激しくなり北西からの風が強くなっている・・・ さっきより状況は悪い 山頂に行けなくても、せめて阿弥陀池から滑りたい 避難小屋に荷物を置いて軽くしてサクッと行こうか悩む・悩む・悩む でも・・・これじゃ無理だなぁ 無理して登って見えない中滑っても仕方がないし・・・ それに・・・ 母ちゃんも大前さんも心配してるだろうしなぁ~ 仕方がない 今日は、こここで引き返そう 母親の送ってきたメールの意図を汲んで・・・・ そうと決まれば、急いで下る 11:50滑り出す。。 真っ白で何処を滑っているのか解らない 先ほど圧雪された上に既に10cmは積もっている 所々、道を外してパウダーを楽しもうと試みるが、何も見えないのと顔に当たる横殴りの雪泣き顔 全然楽しくない 頭に浮かぶのは暖かい温泉に酒 高度が下がり少し明るくなってきたが雪は降り続ける 廃ゲレンデトップに出た ここまで来れば後は心配ない・・・ 圧雪された場所を避けてパウダーを求め端の方を滑る でも横殴りの雪で顔面が凍る泣き顔あんま楽しくない 寒いので一回も止まらず一気に下った。。 12:15アルパこまくさに無事たどり着いた。。 板を外して宿に連絡して迎えに来てもらい半年ぶりの鶴の湯 温泉に直行して凍った体を解凍。。 談話室の扉を開けると、中から、懐かしい秋田弁で「おぉ~帰ってきたかぁ~」の声 それから母ちゃんと大前さん、ここで出会った常連さんと5人で夕食まで宴会 山頂は行けなかった。 無理していっても何にも見えなかっただろう まあ・・・ しょうがない 無事に温泉と酒にありつけた。。 大前さんが呑みながら・・・ 「へば・・・母ちゃん心配してうるせえうるせえって」 そしたら母ちゃんは・・・ 「メール見た?」と 「ああやって書けば無理しないだろ?」と おいらは 「解ってるよ!」とぶっきらぼうに返してしまった」 この年になっても、まだ素直になれない・・・ 母ちゃん・・・ 「ありがとう!」

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