活動データ
タイム
11:03
距離
7.4km
のぼり
813m
くだり
811m
活動詳細
すべて見る【アクセス】 暖冬のためか道中に圧雪や凍結箇所はありませんでした。新穂高登山指導センター前の登山者用無料駐車場は半分がバス用駐車場になっていました。4日朝は半分以上が空いていましたが、5日のお昼頃はほぼ満車でした。新穂高ローブウェイは始発が9時、最終便が4時15分です。モンベルカードで1割引です。6kg以上の荷物には荷物券(片道300円)が必要です。 【お天気】 1日目 晴れ 2日目 ガス〜粉雪。 【感想/記録】 高かったナンガの冬季用シュラフを上高地だけで終わらせるのはもったいないと言う事で、冬季の北アルプスでテント泊可能な西穂山荘から行ける、西穂高岳独標へ行く事に。週間天気予報を参考に金曜日から土曜日がお天気が良さそうだったので、例によってお休みを頂き金曜日の早朝から新穂高へ。 朝の新穂高の駐車場は−2°C程とこの時期としては暖かく、お天気は晴とテンションが上がります。ロープウェイの窓からも槍ヶ岳、穂高連峰が見えてワクワクしました。ロープウェイの第一便に乗車して9時半過ぎに西穂高口を出発しました。しかし、今回はテント泊なので、マウンテンハードウェアの容量70リットルの大型ザック、サウスコル70を背負って西穂山荘まで進みます。これが重くてなかなかペースが上がりません。重量は20kg以上かと思っていたら約18kg程度でした。上高地に行ったときよりテント、アイゼン等の装備が増えているので上高地の推定重量は盛りすぎており約15kg程度でしたか。 ゆっくりと進んでも樹林帯は風が無いなで暑くて汗が吹き出します。 10時45分過ぎにようやく西穂山荘に到着し、早速受付を済ませてテントを設営しました。雪上で一人でテントを設営するのは今回が初めてでしたが、準備しておいたスノーペグ(MSR ブリザードステイク)のおかげで無事完了できました。しかし、雪面を平らに均すのは難しく平らにしたつもりでも、テントの中に入ると傾いてデコデコでした。しょうが無いのでテントの下の雪をスコップで掘り出して、少しでも平らにしましたがテントを張った後なので平らにはできませんでした。 昼食を食べてから準備をして1時頃に西穂高岳独標に向けて出発です。稜線に出ると少し風が吹いて丸山を過ぎてからはさらに風が強くなりましたが、今の時期ならそよ風程度でしょうね。空身なので2時前に西穂高岳独標に到着すると風も穏やかに。晴れているので360度素晴らしい眺望が広がります。ピラミッドピーク、西穂高岳本峰、奥穂高岳から前穂高岳の吊り尾根、涸沢岳、乗鞍岳、笠ヶ岳等全てきれいに見えましたが、遠くの山々はやや霞んでいたのは残念でした。 今日はテント泊で時間があったので、頂上でしばらく美しい山々を眺めてマッタリとし、丸山でも休んでゆっくりと下山しました。お天気が良いと雪がやや腐り気味で、独標からの下山はピッケルを支点にしつつ、足場を確かめながら注意して降りました。それでも時間があったのでテントの中でもビールを飲みながらマッタリとし、夕陽を見るためにまた丸山へ。丸山では夕陽を堪能しましたが、思ったほど山々は赤くならずに日没したのでまたテントへ。夕食は荷物を軽くするために、例によってアルファ米とフリーズドライのカレーで、ハンバーグカレーとスープです。寝る前は満天の星空が見えて明日は西穂高岳独標で、素晴らしい御来光をと思って寝たのですが...。 夜の何時頃かは分かりませんが、風が吹いてテントがパタパタと音で目が覚め、その後うつらうつらとしながらも、テントが飛ばされたらどうしょうと思いながら寝ていました。4時20分頃にアラームでようやく目を覚まして、テントから空を見ると星が見えません ´д` ;。風も吹いておりテンションが下がりますが、朝食を食べて5時半過ぎには西穂高岳へ向けて出発するも、ちょっと進んだだけで行く手は真っ白。こりゃだめだと言う事で早々にテントに引き返し、一旦コーヒーを飲んでシュラフやマットを片付けながら様子を伺います。 その後もお天気は回復せず7時40分過ぎに再度西穂高岳独標へ出発しようとしたら、西穂山荘前でNHKの朝の情報番組、ウィークエンド中部の生中継が行われており、NHK名古屋の永井伸一アナウンサーが真っ白になった中、実況中継をされて西穂山荘の粟澤支配人も登場されてました。家に帰るとこの番組が録画されており、西穂山荘からの中継の最後にチラッと写っていました ^^;。NHKの職員の冬山訓練も兼ねて(いいなぁ〜)の放送だとの事。西穂山荘には他にも登山ツアーらしい団体さんも多数宿泊されて、平日なのに盛況のようでした。 中継が終わってから出発するも、天候は回復どころかますます悪化するようで、とりあえず丸山に到着しましたが、ほぼホワイトアウト。気温はさほど寒くないものの、細かい氷の粒が顔に当たって痛く、身体がドンドン白くなっていきました。このお天気でも朝イチで西穂高岳独標から戻ってきた方とお話していると、西穂高岳本峰へ向かった方もおられるとの事 ∑(゚Д゚)。登山ツアーの団体さんもこの悪天候の中、西穂高岳独標へ向かわれたとの事。大丈夫だったのでしょうか。残念ですがこれ以上進むと遭難もあり得るので撤退しました。 またテント場に戻って粉雪が舞う中テントの撤収しましたが、スノーペグをガチガチの雪の中から掘り出すのは結構時間がかかりました。テントも雪だらけでザックの中にも雪が入り込み、グローブをはめていると思うように撤収作業ができません。ようやく撤退が完了し、10時頃に少しは軽くなったけどまた重いザックを背負って西穂高口駅に向かって出発です。帰りはかなりガスがかかって真っ白の中、土曜日のためか続々と登山者が登ってこられ、すれ違いに時間がかかりました。10時45分頃に西穂高口駅に到着しロープウェイに乗って新穂高に戻ってくると、小雨が降っており異常な暖かさでした。金曜日の好天気なら西穂高岳本峰や、せめてピラミッドピークにまで行きたいと思いましたが、独標から見ているとやはり厳しいコースが伺え、ロープで確保してもらえないソロではちょっと難しいですね。帰ってからはテントやシュラフ等の装備が全て湿っぽくなったので、乾かしたりするメンテナンスが面倒でした。 【3月6日追記】 風も穏やかで天候の急変もないような3月4日の気象条件でしたら、西穂高岳本峰も狙えたかもしれません。荷物を軽くした小屋泊まりでヘルメットと、念のためピッケル2本だったら行けたかも。しかし、気温はちょっと高めで独標の下りはアイゼンがちょっと効きにくいため、岩を掴みピッケルで3点確保しながらクライムダウンし、鎖も使いました。初めて独標へ行ったときには雪質が良くアイゼンが効いたため、前向きで鎖を使わずサクッと下山できましたので、雪質による難易度も影響も大きいでしょうね。 【注意点】 雪上テント泊では3シーズンのシングルウォールテント、ニーモ ANDY LS 2Pでも特に問題はなさそうでした。寝る前に凍っては困る水筒等をザックに詰めましたが、水筒の水は氷の結晶が見えたものの何とか大丈夫でした。が、水筒の口が凍って温めないと開けませんでした。凍らせたくないものはシュラフの中へ入れる方法がありますが、シュラフの中で水が漏れて撤退レベルの事故もあるようで注意しないと。テントの中では食事中の水物のこぼすと凍って大変です。熱湯を注いで15分でできるアルファ米は、フードコンテナに入れておいても出来上がると冷飯でした ´д` ;。シュラフの中で保温すべきでした。 【コース状況】 ・西穂高口駅〜西穂山荘 明瞭な圧雪されたトレースがあり、今回もワカンやスノーシューは必要ありませんでした。登りはつぼ足でしたがアイゼンを付けた方が良かったです。下山時は滑るのでアイゼンを付けて行きました。 ・西穂山荘〜西穂高岳独標 トレースは明瞭ですが、気温が高い日は独標の斜面の雪がやや腐り気味でアイゼンが効きにくかったです。ガスっていると迷い尾根に行きそうなポイントもあり、過去には遭難事故もあったようです。
動画
活動の装備
- マウンテンハードウェア(Mountain Hardware)South Col 70 OutDry
- その他(Other)ポールワーズ POLA EXTREAM DF ジャケット
- サロモン(SALOMON)BRILLIANT PANT UNION BLUE
- オリンパス(OLYMPUS)OLYMPUS標準ズームレンズED12-40mmF2.8防塵防滴マイクロフォーサーズ用M.ZUIKOED12-40mmF2.8PRO
- モンベル(mont-bell)アルパインクルーザー 3000
- その他(Other)モンベル(mont-bell)ジェットボイルZIP1824325ブラック
- モンベル(mont-bell)LXF-12アイゼン
- サーモス(THERMOS)山専用ステンレスボトル FFX-500
- モンベル(mont-bell)GORE-TEX アルパインスパッツ
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