活動データ
タイム
15:11
距離
41.4km
のぼり
2305m
くだり
2956m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る天気が良さげということで、天城山近辺を徘徊してきました。基本的に好天でしたので、とても気持ちよく歩けました。危険な箇所はなかったと思いますが、万三郎岳あたりまでは少々足元が泥っぽい感じでした。万三郎岳から少し先は広々とした道になり一部踏み跡がよくわからない場所もありますが、ピンクテープを追いかけていけば問題ないと思います。 朝っぱらから電車で伊東駅に乗り込み、バスで天城高原ゴルフ場へ侵入します。ここまででの移動で既に疲れてしまいましたが、トイレをお借りしたら元気に出発です。 万二郎岳までは淡々と上っていきます。足元がぬかるんでいたりするので、得意のツルリ→グシャリに気をつけ、ノコノコと歩いていきます。最後の方はすこし傾斜が増してくるので、朝イチでヒーコラワッショイ言いながら上っていくと、気がつけば万二郎岳に到着です。前回は真っ白でしたが、本日はなかなかの天気、気分良く景色を眺めたら、次の万三郎岳に向かいます。なお、前回山の呼び名が「ばんじろう」と「ばんざぶろう」である旨を学習済みであるため、機会があればドヤ顔で披露する予定でしたが、皆さん普通に知っている模様。 万二郎岳から万三郎岳までは、それまでに比べるといくらか楽に歩けたように思います。道も広く滑ったりもしないので、ノコノコと進みますが、この区間は妙に良い気分で歩けました。理由は不明ですが... そんなこんなで坂を上っていると、うっかり万三郎岳に到着です。山頂自体は広くないので、縦走路に沿う形で、皆さん細長い陣形で休憩されています。ここで貴重なスペースを消費するのは申し訳ないので、私は山頂標を激写したらのんびりと先に進みます。 万三郎岳がてっぺんであるため、その先は下り基調になります。気持ちの良いブナ(と思う)林の中を、落ち葉を踏み踏み進みます。「ああ、もうこんな時期なんだな」と少し寂しいような、楽しいような気分になりました。そのままノコノコと歩いていると戸塚峠に到着です。前回はここでラーメンをムシャムシャやらかしましたが、本日は先客がいらっしゃるので、私が居るだけでその方たちの食事が不味くなる可能性を考慮し、挨拶だけしてサラッとスルーします。 その先も八丁池までずっと気持ちの良い道が続きます。苔むす静かな森の中、という感じの道を散歩感覚で進みます。アップダウンもほとんどなく、ノンビリワッショイ進み、いつの間にか八丁池に到着してしまっていました。うぉっ、人がたくさんいます。やっぱりこの季節のこの天気、伊豆の瞳とまで言われる八丁池を見るコースは大人気な模様。私もここでおにぎりをムシャムシャやらかしたら、意気揚々と下山です。 ええと、前回は上り御幸歩道から下ったので、今回はその名の通りの下り御幸歩道を進むことにします。なお、前回通ったはずなのに、普通に「のぼりみゆき」とか「くだりみゆき」などとたわけた勘違いをしていました。道標をみたら「みゆき」ではなく「ぎょうこう」と書いてありました。前回も同じところで「あっ」と言ったような気がしますが... そうなのです、私は少々アレな人物なのです。昔のことなど覚えていなくても仕方がないのです。自分自身に少々ガッカリしながらノコノコと進み、車道に出てきます。 車道を少し進むと水場っぽいものがあります。飲んでみるとコレは良い、土臭さがなくて非常に飲みやすいので、下山途中にもかかわらずたっぷりと補給してしまいました。後にこの水が大活躍することになるのです(意味深)。 そのままノコノコと歩き水生地の辺りまででてきましたが、まだ少し時間に余裕があったので本当に何となく天城トンネルを見に行ってみることにしました。しばらく車道を歩き、天城トンネルに出てきます。数人の方が写真を撮られていたので、トンネルを激写だけし、邪魔にならないよう中を通るのは諦めます。と、なると、わざわざここまで来たのが無駄っぽく感じてしまい、ついうっかり「まあ、ついでだから天城峠を見に行ってみるか」などと思ってしまうわけです。これは仕方のないことなのです、そう、私は悪くないのです。 ということで他の方が下ってくる道を一人ノコノコと上っていきます。が、結構な上りやな... さっきの水が負担になってきます。が、まあ大荷物でもないのでそのままヒーコラワッショイ言いながら上っていくと、ついに天城峠に到着です。八丁池に向かう道と、伊豆山稜線歩道に向かう道があります。うーむ、この先の伊豆山稜線歩道が気になる... が、そんな先まで足を伸ばしている余裕はゼロミリメートルです。帰れなくなってしまいます。と、いうことで非常に残念ですが、諦めて... 伊豆山稜線歩道へ向かって楽しく歩いていました。とてもふしぎ。 正直この時点でもう本日中の帰宅は絶望的です。が、ついうっかり先程たくさん水を補給してしまったため、「一晩くらいなんとかなるんじゃねぇの?」などとたわけた妄想に取り憑かれてしまいました。そう、繰り返しになりますが、私は少々アレな人物なのです。と、いうことで適当にノコノコと進みしばらく歩いていると、二本杉峠というとことに出てきます。ほほう、ここはええじゃないいの、バッチリ東屋とベンチがあります。ここで一晩過ごすことにしましょう。なお、このルートはもちろん「キャンプ禁止」となっていますが、私はあくまでも「仮眠」なのです。だってベンチで寝るだけだから。「これは... なんとかしこい言い訳...」思いっきり自画自賛し、今後は丹沢のアインシュタインを目指すことにして、早速食事の支度です。伊豆にクマはいない、という通説になっているため余裕綽々で食べ物を広げていましたが、イノシシがやってきました。 マジこえぇ。あまり大きなイノシシではありませんでしたが、まず鳴き声が怖い。「ブゴゴゴゴ」と吠えて10歩程度歩き、ピタリと止まって、また「ブゴゴゴゴ」、みたいな感じで地味に近づいてきます。東屋に居るとは言えもちろん壁などもないので完全ノーガードとなっております。これはまずい、最悪テーブルの上に避難を... とコソコソ移動したら、「プギャッ」みたいな声を出し、イノシシが去っていきました。驚かせてしまったか、悪いことしたな... 気を取り直しメシ・酒を堪能し、あとは寝るだけ... なのですが、油断しとったわ... 一晩中鹿の鳴き声がキャンキャンと響き渡ります。明かりをつけると鹿の目だけ光って不気味だし、何か変なヒョロヒョロしたクモみたいな虫が集まってくるし。まあええ、無視しよう、ということで防寒着をあるだけ着込んでベンチでゴロ寝です。なお、いつもシェルターと短いマットをザックに入れているのでそれを使ってもよかったのですが、そうすると「宿泊」になってしまう、という非常にくだらん拘りのため、本日は完全に「週末の酔っぱらい」スタイルで朝を迎えます。ただ、ネクタイはないので頭に巻いていません。 夜中に幾度か寒くて目が冷めましたが、何とか気合でカバーし朝になりました。朝食を用意している間も鹿は元気にキャンキャン鳴きながら目をギラギラと光らせてウロウロしています。が、もう慣れた。最悪ベンチの横にあるテーブルの上に上ればなんとかなるやろ。割と近くを通る鹿たちをガン無視して元気に朝食をとり、得意の携帯トイレを発動させたら、いよいよ下山の続きに出発です。 まずはここから先にある仁科峠を目指しますが、この道も良い。コロコロと植生というか雰囲気が変わります。どれも普段歩く山域とは全く表情が異なるのですが、その中でも最後の方にあったブナ(とおもう木)がある辺りは特に印象に残っています。凄く大きい。「ほえ~」みたいなアレな声を出しつつ進んでいくと、突然笹原に出ます。この瞬間も凄い。「うひょひょひょ、これはおっさん大満足ですわ」みたいなことを言いながら歩いていると、横から「こんにちは~」の声。なんと、岩陰に人がいました。さすがの私もこの状況をひっくり返すようなナイスな言い訳を思いつけず、「相手に喋らせると絶対に突っ込まれる、こちらから畳み掛けるしかない」という義務感で色々とまくしたて、流れるように立ち去ります。 先程の恥ポイントから少し下ると仁科峠なのですが、バイカーの方が多い。この日ハイカーは2人しか見ませんでしたが、バイカーとは5人以上と挨拶しました。ここでも挨拶を交わし、そこら中に散らばる鹿の糞を踏みながら進みます。ここから魂の山の手前まで笹原を進むのですが、これがまた気持ちのええ道なわけです。この時点では天気があまり良くないですが、それでもええ感じ。宇久須峠に休憩所があったので、そこでおやつをムシャムシャやらかしてから魂の山に上ります。 笹原が終わると、魂の山山頂までちょっとした上りがあるのですが、ここが暑かったなぁ。一番ヒーコラ言った場所かもしれません。そんなこんなで魂の山を超え、その後も適当に進みます。ここから先は... 正直なんとも... 大音量な車道沿いを超小刻みなアップダウンを繰り返しつつ進むのですが、まあ、なんとなく人が少ない理由が分かるような... いや、なんでもありません。そのまま歩いていると船原峠にでてきました。時間的には問題なくこの先の達磨山を目指せる感じでしたが、ワンミスで今日(日曜日)も帰宅困難者になってしまうのは非常にマズイ。さすがの私もここは勝負に出ることができず、近くのバス停でバスに乗り込みトンズラしました。
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