秋色づく倉岳山・高畑山の心地よさ

2018.11.11(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 26
休憩時間
1 時間 31
距離
10.1 km
のぼり / くだり
1031 / 990 m
24
1 46
33
29
36
1 49

活動詳細

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無人の梁川駅から桂川を渡って倉岳山登山口へ向かう。苔生す月尾根沢を何度か渡りながら、ゆるやかな坂を登り、立野峠に出ると、この峠を越えて行き交ったいにしえを彷彿とさせるかのように、反対の浜沢側から登山者のグループが賑やかに顔を出した。山頂まではすぐである。 紅葉は始まったばかりというところか。ほのかに黄や紅に色づく樹々は気持ちいい。庭園の見事な紅葉とは趣を異にする麗しさを見せてくれる。志賀直哉は「野草の美しさは……自分だけの分を守り、しかも互に他と調和し、全体的にも美しく眺められるところ、実にいいと思つた、花壇の花は互に優越を争つてゐる」という記述を「日記」に残しているそうだが、紅葉の美しさにも同じことが言えるのではなかろうか。 山頂からは鳥沢鉄橋が見えた。「秀麗富嶽十二景」に選ばれている倉岳山からの眺めを楽しみにしていたのだが、残念ながら「秀麗富嶽」は雲がくれしていた。思いのほか時間に余裕もあったので、やはり「十二景」の一つである高畑山まで足を伸ばしてみることにした。 山道がどこか分からなくなるほどに敷き詰められた落ち葉を踏みしめて、穴路峠から天神山頂を越え、高畑山に向かう。道に迷ったり、滑ったりつまづいて転倒したりしないよう、ただひたすら足を前に運ぶことだけに集中している緊張感は心地よい。あるいは、ボケ防止にもなりそうだ。雲が居座っていて、高畑山の山頂からも秀麗富士を見ることは出来なかったが、秋色に染まる山の空気を堪能した。

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