活動データ
タイム
08:28
距離
18.3km
のぼり
1510m
くだり
1509m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る藻岩5とか羊蹄の八の字など過酷な山行をYAMAPで見かけることがあるが「凄いな~」とは思うが自分の趣向と違う登山スタイルなのでやりたいなとは全く思ったことはない。 Aさんから「勤労感謝の日に近郊トレーニング山行やります」のメールが届く。 内容は、藻岩山をスタートし三菱山、西高山、奥三角山、大倉山を経て三角山を目指すという内容。 車や公共交通機関は使わず全工程徒歩のみでの一筆書き。 所要は7時間程度となっているが、おそらくいつも通り少なく見積もっているのでプラス1時間は多めにかかるだろう。 これはトレーニングというより修行だな。 今回対象の6座は単発では登ったことはあるが軌跡を繋いだことがなく、大倉山と三角山の間はいつか繋ぎたいと思っていた未踏のルートだ。 最近低山ばかりでカロリーを燃やすような山行はやっていない。 単独だったらこのような山行は組まないし、組んだとしても途中で心折れてエスケープするだろう。 こんなお誘いがなければ、また低山をちょろちょろするか寒がりな自分は連休をゴロゴロ過ごすに決まってる。 ならば修行僧になってみるかと参加の申し込みをする。 この荒行に自分を入れて10名の物好き、、もとゐ強者が集結、参加申し込み後に送られてきた山行計画書をみたら、やはり全工程8時間になっていた。 HNさんにピックアップしてもらい集合場所に向かう。 昨夜大粒の雪が降っていたので心配していたが天気は好天に向かいそう。 7:00集合場所の三角山山の手登山口に到着。 下山時の車をデポし分散してスタート地点の藻岩山慈啓コース入口に向かう。 移動後、準備を整え7:25登山開始する。 このコースは何度か登っているが雪の季節は初めてだ。 人気のお山だけあって、もう既に登山者が入っており登山道は泥でグチャついている。 今日は長旅なのでペースを保つ為、後続者を何度も先に通してゆっくり上って行く。 8:37山頂到着、今日は晴れで冬らしく空気は澄み渡り眺望は抜群だ。 最近は雲天の日にわざと登ることが多かったので久々藻岩の眺望を堪能する。 トイレタイムをとった後、早々に小林峠方面へ下る。 T6分岐からは1名の先行者がいるのみで積もった雪を踏みながら進んで行く。 10:25小林峠コースの登山口に到着。 盤渓北ノ沢トンネルが貫通してからめっきり車通りの少なくなった車道を盤渓に向かって進む。 道道82号線から妙福寺の参道へ折れて盤渓市民の森へ向かう。 10:45盤渓市民の森入口到着、トイレタイムを兼ねて休憩をとる。 各々行動食をとった後、2座目の三菱山山頂に向かう。 コース番号を1→2→3→19→7と進み6への途中で山頂への山道へと進む。 山道から作業道を経由し石段を攀じ登る。 1名の先行者に迎えられ11:40三菱山山頂到着。 先行者にお願いして狭い山頂で参加者全員の集合写真を撮ってもらう。 山頂は狭いので少し下ったリフト山頂駅で昼食をとる。 晴れているが風が当たると寒い、暖かい飲み物が美味しい季節になってきた。 サーモスに淹れた珈琲を飲んで体を温める。 下山はオープン前のゲレンデを駆け下りる。 新雪の中を各自縦横無尽に下り始める。 みんなスキーも履いてないのにシュプールを描きながら嬉々として下る。 あっという間にロッジまで下り道路を横断し3座目の西高山に向かう。 盤渓小学校の校舎裏からヒグマ防止用電気柵を外して入山。 市民の森同様に色々なコースがあるが案内板のコース番号1→2と進みジグを切りながら西尾根に取り付き尾根上を3→4の順に進み12:55西高山山頂到着。 ここでも記念撮影をして4座目の奥三角山を目指して下山を開始する。 ここまではおおよそのルートを想定できたが、ここからは自分では未知の領域となる。 これまでトップで引っ張ってきたAさんも未知の領域の為、下調べをしたというTKさんがサポートする。 TKさんのナビで盤渓峠側に無事下山、場所的にはちょうどバス停「林学舎峠のワイナリー」のあたりに出る。 バス停から100mほど西に進み小別沢へ向かう道に入る。 しばらく進むと盤渓墓地が現れる。墓地を過ぎてさらに北進すると大沢ドッグトレーニングに辿り着く。 施設内のドッグランのあたりから東に向かう沢に沿った山道に入る。 山道を詰めて行きC270mで北側に折れ尾根下をトラバースするような感じで奥三角山に向かって上って行く。 C300m付近から反時計回りに山頂を巻くように上り小別沢側からのルートに合流する。 14:16奥三角山に到着、今までほぼ計画通りのコースタイムで進んできたが、ここに来て16分遅れの到着となった。 参加者の中で始めて登ったというYKさんが眺めの良さに感嘆する。 最後のゴールとなる三角山が見える。大分ゴールに近づいた気分でいたが奥三角から実際に見える三角山はかなり遠くに感じた。 休憩の後、5座目になる大倉山に向かう。 少しでも時間を短縮する為に急登コースから下りることにしたが、急坂と雪も相俟って歩みは捗らず思った以上に神経を使い疲れる下りとなる。 多少滑って尻餅をつく人は居たが全員無事に急登下りをやり過ごす。 ここから大倉山迄のルートは歩いており、楽勝な記憶でいたがこれまでの疲れからかそれ程でもないアップダウンが辛く感じる。 計画より25分遅れで14:55大倉山到着、時間短縮を図った急登下りが裏目に出て思いの外時間を費やしたようだ。 この頃になるとあたりが暗くなりだし日没が近づいているのを感じる。 小休止して最後の三角山へ向けて出発する。 尾根上から三角山が見えて来る。ここから見える三角山は普段見慣れている緑豊かな三角山と違い夕闇の中に佇む採石によって無残にえぐりとられた姿が物憂げで悲しく感じた。 この頃になるとみんな口数も減り無言で進んで行く。 三倉の大下りを上ると最後の上りの十の坂、十の坂を黙々と上る。 15:25ついに最後の頂き三角山山頂に到着する。 スタート地点の藻岩山を眺めながら「いや~歩いたね」とお互いを労う。 誰となしに「人間の足って凄いもんだな」という感想がもれる。 この感想については全く同感であり、疲れてはいるがまだ少し余裕が残っている自分の成長にも喜びを感じた。 最後の休憩をとっているときFさんが「このトレーニングって何の目的のトレーニングなの?」とポツリつぶやいた。 それに対し企画者のAさんは特に目的は想定していない云々、、。 「これは修行ですから、修験道のようなものです」とのこと。 やっぱり修行だったんだ。 しばし談笑、下山開始する。 「今日も朝から一日よく遊びましたね」とまだまだ元気なAさん。 15:50登山口に無事到着。 デポしておいた車に分乗して慈啓の登山口に向かう。 お別れの挨拶を交わして解散、長かった修行は完了となった。
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