流るる雲に山の神への感謝を 〜ひと時の絶景 三ツ峠〜

2018.12.02(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
3 時間 15
休憩時間
1 時間 24
距離
5.5 km
のぼり / くだり
511 / 506 m
4
1
35

活動詳細

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前日の賑やかなYAMAPオフ会から一転。 今日は一人静かに山を楽しむ時間を作りたく、 三ツ峠へ。 見上げれば星と三日月。 月は満ち欠けがあって、その時その時で姿を変える。そこに感じられるパワーにも強弱が感じられる。天真爛漫に輝く太陽よりも、私は月の奥ゆかしさが好きだ。 何か自分と共鳴する部分があったりして、月の下歩みを進めるのが好きであったりする。 太陽が好きでないということではない。 しかし、どちらかというと月夜が好きだし、 月から太陽への移ろいの時間が好きだ。 そんなわけで日の出前から日の出あたりに山頂から素晴らしい景色を見たい、と三ツ峠を選んだ。 しかし山頂は到着時ガス。とても濃い。 日の出の明るさを感じたのはだいぶ経ってから。 湯を沸かし、スープ、コーヒー、と飲み干して、 諦めるでも無く、気が急くでもなく、ただそこにじっと座って過ごす。 どれだけの時が過ぎたか、東側のガスの中にポッカリと太陽。 そして上空に青空。 風は強くないのにガスが流れていく。 まるで幕が開くかのように。 なんて神秘的なんだろう。 カメラマン達が太陽に気を取られていると、富士山がうっすら現れる。 そこからはガスがどんどん流れ、富士山が現れては隠れの繰り返し。 今日の富士山は薄雲の上に乗り、吊るし雲を従えた美しい姿。 そして東側には太陽の下に雲海。 素晴らしい景色に時を忘れる。 その絶景は長く続かず、厚い雲の幕が閉まると、 もう富士山は二度と現れなかった。 ほんのひと時絶景を見せてくれた山の神。 まるで今日の私の心に寄り添ってくれたみたいだ。 感謝の念を抱いて、山を後にした。

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