桟敷ヶ岳〜魚谷山(京都北山)

2018.12.02(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 30
休憩時間
55
距離
20.2 km
のぼり / くだり
1385 / 1519 m
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活動詳細

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京都市の面積は828㎢で、全国46位。近畿では和歌山県田辺市に次いで2位。東京23区が619㎢、わが町神戸が557㎢だから、市域は相当に広いと言える。そんな京都市の北辺、右京区〜北区の京都北山を歩いてきた。 地下鉄北大路駅からコミュニティバスのもくもく号に9名が乗車。マイクロバスは満席だ。うち海外からの男性が2名。彼らは高雄を目指すという。他にも途中のバス停で降りる人もいて、終点の岩屋橋には小生を含めて5名。みな桟敷ヶ岳を目指すようだが、小生だけが魚谷山へと足を伸ばす。 元気よくスタート。杉の植林帯を歩く。目に飛び込んでくるのは、何百何千という杉の木が、揃って北の方向になぎ倒されている光景だ。9月の台風21号がここでも大きなな爪痕を残している。北へ北へと歩いていく。舗装路は志明院まで、そこから山道に。ひと登りで薬師峠。暫く歩くと岩茸山811m。さらに北へ。道標は少ない。踏み跡と赤テープを頼りに登っていく。 紅葉を楽しみに来たのだが、少し遅かったようで、黄色や赤色に色づいた葉は既に茶色っぽくなって山道に積もっている。ガサッ、ザザッ、サクサク。靴を運ぶたびに小気味の良い音がする。足元は柔らかく歩きやすい。気持ちも和らいでくる。鉄塔を越えると桟敷ヶ岳896m山頂に着いた。 今日の登山は飛脚ではなく味登だ。大坂なおみヌードルにサーモスから熱湯を注ぐ。食後はアップルパイにホットコーヒー。スタートからここまで誰にも会わない。山頂には小生一人きり。見上げると青空高くスーッと飛行機雲が伸びていた。 20分ほどゆっくりと休息を取り再出発。ナベクロ峠へ。この辺りは赤テープもなくなり、赤ペンキのスプレーで木に着色されている。それから祖父谷峠へ、そして石仏峠へ。ここからは南へ南へと歩いていく。林道の下り道を一直線、50分ほどで魚谷峠に着いた。 急登を15分登ると魚谷山816mの山頂だ。眺望は良くなかったが、ここでも小休止。ホット柚子蜂蜜ジュースを飲む。今日の帰り道はバスの時刻を心配する必要ない。のんびりとした時間だ。ここまで歩いたが依然として誰にも会わぬ。こんなところでケガや道迷いしたら大変だ。靴紐を結び直し気を引き締めて下山開始。柳谷峠から滝谷峠を目指す。この間の道の荒れ方がハンパではなかった。尾根道ではなく沢筋ということもあり、なぎ倒された杉が沢を埋めている。沢筋沿いに伸びている山道は、大木の幹と葉が覆い尽くしている。道自体が沢へ崩落している箇所もある。まともに歩くことができない。大木を跨いだり、くぐったり、ぐるりと迂回したり。その度に沢のあっちへ行ったり、こっちへ来たりだ。当分の間、女性にはおすすめできないルートである。YAMAP地図と踏み跡と赤テープを何度も確認しながら歩いたお陰で、道に迷うことはなかったが、バッテリーはかなり消耗してしまった。楽しみにしていた今西錦司のレリーフも見落とす始末。 滝谷峠へ上がると急に道の状態が良くなった。気分良く歩いて貴船山頂700m。「二ノ瀬ユリ」という名前の道を歩き続けて、日がすっかり傾いた16:35、叡山電鉄の二ノ瀬駅へ着いた。結局今日はスタート後は誰にも会わなかった。こんな静かな登山もたまにはいいもんだと、感謝しつつ帰路についた。

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