敗退 継子岳

2016.03.26(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 15
休憩時間
1 時間 51
距離
3.4 km
のぼり / くだり
578 / 578 m
6 16

活動詳細

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もともとは、今回も濁河のルートを考えていました。 前回、小坂からの道が大変なことになっていたので、チャオ側から回り込むことにしました。 ところが、チャオから先は夜間通行止め! 諦めてチャオから継子岳を目指すことにしました。 ここもいずれは挑戦したかったコースでした。 通常より1時間早く営業しており、7:30のゴンドラに。 樹林帯のどこから入るのかわからず、スキートレース頼みでひとまず進みます。 ところが、夏道とはまったく違って直登していきます…。 どうも下りのトレースだったようで、しかもすぐ消えた…。 ワカンで膝上のラッセル。 かなり体力を削られました。 樹林帯を抜けたらアイゼンに切り替え、直登開始。 しかし、斜度がきつくて斜めにしか登れない。 スピッツェもあまり刺さらないが、たまにパウダーの吹き溜まりに当たって沈む。 段々と斜度がきつくなっていきます。 夏道よりやや西に出ているので、岩稜を左に避けて、傾斜の緩いルートを探りながら本来のルートに近づけて行きます。 しかし、とうとう眼前にすごい斜度の岩の壁が立ちはだかりました。 ピオレトラクションでないと進めそうにない…左にトラバースする。 失敗して滑落したら、よくて重傷か。 ところが、雪がサラサラでアイゼンがまったく刺さらない場所が。 何度もキックするが氷は現れず、代わりにハイマツが…このルートは終わった。 恐怖と疲労で脚の震えが止まらない。 戻りのトラバースと、ダガーポジションでのクライムダウンは生きた心地がしなかった…。 ここで選択肢は2つ。 撤退か、もう一度夏道までトラバースして登り返すか。 ところが夏道との間に雪崩の起きそうなカール状の地形がある。 歩く足元から表面のパウダー雪のブロックがボロボロ転がっていく…これが弱層かという驚きと、雪崩の恐怖。 もう半分諦めモードだった自分に止めを刺された気分でした。 こんな惨めな気持ちの下山は久しぶりでした。 剣も敗退しましたが、あの時はそれでも出来ることはやったという充実感が強かった…。 でも、今回の失敗は自分のルート選択ミスに始まる、ルートの研究不足。 冬山には決まった道がないのだから、夏にも歩いたことのないルートを選んだのは無謀でした。 ゴンドラを使うという安心感と、絶対的な標高差の少なさから油断していました。 そして、自分の技術のなさと精神的な弱さ。 あのままピオレトラクションで登ったとしても、今の自分に下ることはできない…。 もっと勉強し、経験を積んで、いつか再チャレンジしたいと思います。 長文失礼しましたm(__)m

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