ヤマッパーズハイ 裸の銃を持つ男 寒風山

2018.12.08(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 22
休憩時間
5
距離
6.3 km
のぼり / くだり
428 / 913 m
5 32

活動詳細

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[前回までのあらすじ] 三嶽古道による想定外の攻撃を受けた我々はからくも窮地を脱出。 無事生還するも翌日思いもよらぬブービートラップにはまった。 目覚めると両ケツほっぺに走る異常な激痛。 「んんんぃデェえええええー!!!」ハイトーンボイスの咆哮が早朝の平和な空気を引き裂く。 筋肉痛?筋肉痛なのか!?確かに筋肉痛のような痛みだが、そんな甘っちょろいレベルは遙かに超えている。 寝てる間に屈強な薔薇族に寄って集って、どうにかされたらこのくらいの激痛になるんぢゃないかってレベルなのだ。 今日仕事に行けるのか?社会復帰できるのか?そもそもコレで歩けるのか? がんばれ!おれ!ケツの筋肉痛なんかに負けるな! ■プロローグ「下心」 数ヶ月のゆるふぁんハイクで超絶鈍ったケツ筋に勃発した大臀筋激痛薔薇族の乱から2日目。 猿のような歩き方からネアンデルタール人くらいに回復したとき紫のバラの人(アゴが)からLINEメッセージ。 どうやら寒風伊予富士は週末霧氷カーニバルらしい。 前回の腹上死ゲス発言で下がったであろう好感度とケツ筋を回復させるには、絶好の機会なのでいいですねと参加表明。 すでに頭の中ではレポ用にアンダーハート全開で女子がヒャーヒャー喜びそうな 「キラキラのしっぽ」だの 「白のふわもこ」だの 「もふもふシャーベット」だの きゅんきゅん好感度フレーズをひねり出してるのは言うまでもない。 基本ゲスいのだ。 ■第1幕「売魂」 いつもどおり道の駅木の香(オレのトイレ)で紫のバラの人(アゴが)と合流し登山口へ。 これまた、いつもどおり紫のバラの人(アゴ)がいきなりフルスロットルでビンビン。 肋骨にヒビで全治3ヶ月+ケツアゴの人間とは思えない元気っぷり。 桑瀬峠までのタイムでその日の調子を測るらしいのだが、そんなもんにはついて行けません。 こっちは大臀筋激痛薔薇族の乱の戦後復興が始まったばかりなのだ。 今日の目的は好感度アップキャンペーン。 少しでも女子ウケしそうなものを血眼で探しながら登るつもりだ。 必要ならミニサボテンとかラテ・アートを真上から撮るとかパンケーキとか甥っ子姪っ子の写真をアップするくらい屁でもない。 好感度を上げるためなら悪魔に魂を売ったってかまわないのだ。 ■第2幕「暗雲」 定点ポイントの桑瀬峠まで25分看板を撮ってるときにそれは起こった。 まさかのカメラバッテリー異常でダウン。 ご丁寧に予備バッテリーまで沈黙。 しかも大臀筋激痛薔薇族の乱戦後復興と久しぶりの桑瀬登りで思いの外のやられっぷり。 嵐の予感がする。 ダダンダンダダン!ダダンダンダダン!チャラリ~ラ~ラ~ラ~、チャラリ~ラ~リ~ラァ~♪ 頭の中ではターミネーターとかいう、しつこいロボットの映画のラストシーンがリプレイ中。 すっかり気分はサラ・コナーだ。 ■第3幕「崩膝」 何とか桑瀬峠まで辿りつくも尻の痛みは、どこぞの高校サッカー選手が半泣きで「はんぱねぇって!」叫ぶほどに深刻なものに。 伊予富士行ってから寒風がいいななんぞという余裕ぶっこいたプランは実行不可能。 何なら桑瀬峠を俺の伊予富士寒風にしても良いくらいのコンディションなのだ。 さすがにノーピーク、ノームヒョーは厳しすぎるのでココで紫のバラの人(アゴが)と別行動。 ゆっくり登って寒風で合流することにした。 ASIMOのような動きでゆっくり登っていくと今季初の霧氷が広がる。 カメラは終わってしまったが、まだiPoneが俺にはある! 早速撮りまくっていると パシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャ〜! 異常な作動音が納まると同時にiPoneも終了。 その場で崩れ落ちる膝。 登り始めて1時間でこの怒濤すぎる美味しい展開を誰が予想しえただろう。 ■第4幕「波状」 ただただ白くモノトーンの山頂で何をするでもない男がひとり佇んでいる。 曇天、氷点下、ガス、強風、ケツの激筋肉痛、全カメラ使用不可能。 もう勘弁してあげてぇとメッセージが多数届いても不思議ぢゃない美味しさにもう笑うしかなかった。 しかし紫のバラの人(アゴが)と合流後の下山時に前日から仕込まれていたスパイスがジワジワ効き始める。 付ける事はないだろうけど岩が凍結するかもしれないから、お守りにチェーンアイゼンを持って行こう。 が、車に積んだままにしてたはずのチェーンアイゼンが行方不明。 自宅を探すも見あたらないので、仕方なしに前爪シャキーン!の本気アイゼンをお守りとして持参していた。 登りで軽アイゼンくらいはないと剣呑な場所があり何とか乗り切ったが下りでノーアイゼンは危険なレベル。 仕方なく今季初の本気アイゼンを装着して下山することにした。 あきらかにオーバースペックな爪が発生させるガン!ゴン!ガリリ!とけたたましい音と振動。 それらがダイレクトにケツを波状攻撃するのだ。 「ハァアン!グッゥ!オハァア!」 段差を越える度に下界なら、よってたかって押さえつけられ「確保ーー!」とか言われそうな喘ぎ声が自然ともれる。 男はロキソニンと痛みのためにモーローとした頭で「良かった、ここが山でホントに良かった」と訳の分からん事で神に感謝していた。 ■第5幕「昇天」 どれだけの時間喘いだことだろう。 ルーベンスの絵の前で力尽きた外国の少年のように横たわるおぢさんが登山口にいた。 ねえパ○ラッシュ寒さと痛みに耐えるってこんなにシンドイんだね なんだかもう眠いんだ お前もお休み … どこからともなく紫のアゴをした天使が降臨し美味しすぎたおぢさんを天国(木の香温泉)へと導いていった。 Fin らんららーらんらんらー ずぃんげん ずぃんげん くらいね ばぁーりんだーす らんららーらんらんらー ずぃんげんずう゛りんだーす らーら♪ ぢゃ、ケツが治った頃にまたYAMAPで もうお腹いっぱい

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